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世界最強なのに所持率たったの約25%!何故日本人はパスポートを持たない人が多いのか?

皆様はコロナ前はよく海外旅行に行かれていたでしょうか?

世界でVISAなし渡航ができる国と地域が最も多いのは日本のパスポートで、その数なんと193か国!

しかしこのような世界最強のパスポートを所持できるのに、パスポートを所持している日本人は約25%で、たった4人に1人だけです。(2020年時点)

2021年現在はコロナの影響もあり所持率は約20%まで低下しており5人に1人の所持率となっています。

今回は世界パスポートランキング、また海外渡航において最も恵まれた環境にいる日本人のパスポート所持率及び出国率が低い理由を解説していきます。


世界パスポートランキング

全世界のパスポートをVISAなし渡航できる国と地域の数で比較したヘンリーパスポート指数の2021年度版ランキングが発表されました。

 2021年の世界旅券ランキング
1.日本(193ヶ国)
2.シンガポール(192ヶ国)

3.ドイツ、韓国(191ヶ国)
4.フィンランド、イタリア、ルクセンブルク、スペイン(190ヶ国)
5.オーストリア、デンマーク(189ヶ国)
6.フランス、アイルランド、オランダ、ポルトガル、スウェーデン(188ヶ国)
7.ベルギー、ニュージーランド、スイス、英国、米国(187ヶ国)
8.チェコ、ギリシャ、マルタ、ノルウェー(186ヶ国)
9.オーストラリア、カナダ(185ヶ国)
10.ハンガリー、リトアニア、ポーランド、スロバキア(183ヶ国)

日本はVISAなし渡航な国が193ヶ国で単独で世界トップのパスポート国家であることが分かります。

全く自分の努力ではありませんが、なんだか誇らしい気持ちになります笑

愛国心はあまりありませんが日本人に生まれて本当に良かったです!

私が元々住んでいるベトナムのパスポートは54ヶ国で89位でした。

VISAなし渡航ができるメリット

例えばベトナム人が東南アジア以外に渡航する場合、基本的に多くの国で渡航用VISAの取得が必要となります。

VISAを取って渡航すればいいじゃんと思われる方もいるかもしれませんが、収入証明やVISA代など取得までに様々な障壁があるものです。

海外旅行するたびにいちいちVISAを取得していたら相当な手間がかかります。

しかし日本のパスポートの場合は渡航当日に飛行機を予約してもパスポートさえ持っていれば海外に渡航できちゃうわけです!

特に週末弾丸海外旅行をするならVISA免除はかなりありがたいです。

日本人のパスポート所持率が低い理由

アメリカなどの先進国が集まったG7のパスポート平均所持率は2019年度で約45%でした。

韓国も所持率は40%を超えています。

これに対し世界最強のパスポート国家日本の所持率はたったの約25%なのです。

そして2019年度の出国率に関してはなんと15.3%と、およそ7人に1人ほどしか海外に渡航してないことが分かります。

日本のパスポート所持率と出国率が低い理由は以下のように考えられます

・観光資源に恵まれた日本国内
・内向的な国民性
・海外は危険だという共通認識

観光資源に恵まれた日本国内

日本には沖縄に行けばキレイな海でシュノーケリングができ、北海道に行けば雪まつりやラベンダー畑が見れて、箱根に行けば温泉があります。

地域や季節によって多様で特色のある観光地が多いため、わざわざ海外まで旅行しに行かなくても国内旅行で満足できてしまう人も多いでしょう。

広くて見どころも多い日本は旅行し尽くせないほど魅力の多い国なので、これがパスポート所持率が低い理由の一つと言えます。

内向的な国民性

人によると言われればそこまでですが、一般的に日本人は内向的な性格の人が多い国です。

あまり外に出たがらず自分が元々いた場所にとどまるのを好むことが多い傾向があります。

最近は台湾など近場の海外に旅行する人は増えてきましたが、そういう人も日本全体で見ればまだまだ少ないほうです。

日本語しかできなくても大企業に就職できる日本では留学したい学生も韓国など他の国に比べると少ないですし、海外就職や駐在についてもあまり意識が高いとはいえません。

駐在したら一般的により多くの給料がもらえて日本では住めないようなコンドミニアムに住めたりと好待遇になる場合が多いにも関わらずです。

このように日本でなんとかやっていきたいという人がまだまだ多いため海外に行こうとする人の数はなかなか伸び悩んでいる状況です。

海外は危険だという共通認識

「そんなの国によるだろ!」とツッコまれそうですがまさにその通りです。

ただ世の中は本当に広いです。

日本以外の全ての国を海外と一括りにして海外は危険だと認識している人も未だに多くいます。

海外に興味がある人は実際にインターネットで調べてみたり、まずは台湾など比較的治安の安定した国から旅行して治安というのは本当に国によるということを理解していきます。

日本は確かに世界的に見たら安全な国の部類に属すので、海外についてあまり調べたりしない人にとって、海外は危険だという認識になってしまうのかもしれません。

まとめ

VISAなし渡航できる国の数で世界トップのパスポートを所有できるということは本当に恵まれていると思います。

この特権を活かさないのは非常にもったいないと個人的に感じてしまいます。

もちろん海外渡航は強要するものではなく、行きたい人が旅行でも留学でもすればいいのですが、海外について少しでも調べてみたり近場の国から旅行することで新しい発見が生まれることだってあると思うのです。

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