見出し画像

【あがり症】モチベーションの保ちかた

あがり症の方のための、
人前で話す練習会(あがラボ)を
主催しているロン毛です。


今回のテーマは、
「モチベーションの保ちかた」
です。


以前、
“もう逃げない”と腹をくくった話という、
記事を書きました。


そこでは、過去6年間にわたって
人前で話すことから逃げ続けていた私が、

職場の異動を機に、「もう逃げない」と
決意した話を書きました。


今回は、その内容を
さらに深掘りしてみたいと思います。


“内発的動機付け”と“外発的動機付け”


いきなり、難しい言葉を出してスンマセン、、


分かりやすく、説明していきますので、
ご辛抱くださいね!


そもそも、“動機付け”とはなにかというと、

「何かの行動を起こし、目標に向かって
 維持・調整する過程や機能のこと」


を指します。


ひらたく言えば、「モチベーション」ですね。


この“動機付け”、
「外発的動機付け」と、
「内発的動機付け」の2種類あります。


一つずつ見ていきましょう。

外発的動機付けとは?


“外発的動機付け”とは、

「自分の外側にある対価を目標として、
 そのために行動すること」


をいいます。


例を挙げると、

仕事で成果を挙げる

お給料が増える

だから、意欲を出す


みたいな状態ですね。


自分の外側にある、
お給料のために意欲を出す状態です。


ただし、この外発的動機付けの効果は
一時的だと言われています。


なぜなら、
たとえ対価が得られるとしても、

やりたくないことを、我慢して
やり続けられる人はそうそういないから。


つまり、
目の前に大きな対価がぶら下がっていても、

“やらされている感”があれば、
人は意欲を削がれてしまうということです。



内発的動機付けとは?


“内発的動機付け”とは、

「自分自身の内側から生み出される
 欲求のために行動すること」


をいいます。


例を挙げると、

仕事で成果を挙げる

“自己成長感”や、“充実感”がある

だから、意欲が沸く

みたいな状態。


さっきの、”外発的”とは違って、

行動の結果、得られるものが、
「自己成長感・充実感」という、
自己の内側で感じるものなんですね。

「自己実現感」と言ってもいいでしょう)


この状態は、やる気が内側から沸いているので、
やらされ感は感じない。


だから、内発的動機付けは、
モチベーションが持続しやすいと言われています。


極端な例を挙げると、
子供が砂場で無我夢中で遊んでいる状態を
イメージすればいいです。


子供がそんな状態の時には、
「楽しさ」が内側から沸いているので、
いつまでたっても飽きずに取り組めるんです。


私の実体験エピソード


さて、ここからは、あがり症の話になります。


冒頭に書きましたが、私があがり症から
「逃げない」と、腹をくくった一番の理由は、
職場の転勤です。


転勤先の業務が、人前で話せないと成立しない
社員研修の講師だったんですね。


つまり私は、「仕事を続ける」という
“外発的動機”によって腹をくくったわけです。


ただし、今振り返ってみると
“外発的動機”100%だったわけではない。


“外発”と“内発”の2つの動機が混在していて、
その割合で言えば、
外発「70」:内発「30」位の感覚です。


もっと具体的にいうと、

人前で話すのは嫌すぎるけど、
「仕事上、仕方ない」(外発)というのと、

「人前で話せるようになりたい」(内発)
というのが、混ざっている状態でした。


そして、自分にとっては、この
「人前で話せるようになりたい」
という内発的動機を持てたことが、

あがり症と向き合う上で、大いに役立ちました。


あがり症に真正面から立ち向かうには、内発的動機付けが必要


あがり症の方にとって、人前で話すことは
猛獣の檻に入れられるのと同じ位、恐ろしいこと。


そんな時に、”外発的動機”だけだと、
意欲を維持するのは難しいと思います。


なぜなら、前段で書いたように、
自分の外側にある対価のために、

“嫌な事(恐ろしいこと)”を
我慢してやり続けるのは難しいから。


どうしても、「やらされ感」が出てしまう。


仕事のために、
あがり症(=猛獣)に立ち向かうといっても、
限度があるということです。

(ハッキリ言って、あがり症はそれ位手ごわい)


だからこそ、内発的動機付けが重要です。


外部から与えられる対価ではなく、
自分の中にある目標、たとえば、

「人前で話せるようになったるわ!」
「灰色の人生を変えてやるわ!」
「逃げる人生はもうウンザリや!」


といった、自分の内側から沸き上がる
目標を持っておいた方がいい。


これは、
「内側から沸いてくるもの」なので、
「やらされ感」はない。


だから、モチベーションが持続する。


たとえ、人前で話す時に、
声が震えたり、頭が真っ白になったとしても、

「人前で話せるようになったるわ!」
「灰色の人生を変えてやるわ!」
「逃げる人生はもうウンザリや!」

と思えることできれば、
何とか乗り越えること出来る。


気持ちを折らさずに、耐えることができる。


と、私は思います。


まとめ


今回は、私が「あがり症に立ち向かう」と
決意した時の動機について
当時を振り返り、言語化してみました。


私もそうでしたが、
あがり症の方の中には、”灰色の人生”に
ウンザリしている方も多いと思います。


逆に、そのことを“内発的動機”として
意識し、活かしてみてはどうでしょうか?


あがり症の改善には、長い時間がかかります。


その間の、モチベーションを保つために、
内発的動機づけを意識することは、
必須だと思います。


最後に告知です。


5/18と26に、あがり症の方専用の
人前(画面前)で話す練習会をします。


よければ、ご応募くださいね!



私の体験談が
皆さんのあがり症克服の
お役に立てれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?