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【あがり症】トラウマを負った当日と翌日の身体の変化

あがり症の方のための、
人前で話す練習会(あがラボ)を
主催しているロン毛です。


今回のテーマは、
「トラウマを負った当日と翌日の身体の変化」
です。


先日、「トラウマという理解を超えた恐怖」
という記事を投稿しました。



そこでは、私のあがり症のキッカケとなった
11年ほど前のトラウマ体験について書きました。


今回は、そのトラウマ体験の
当日~翌日にかけて、
自分の身体がどう変化したのかについて
書こうと思います。


(お断り)
 本投稿には、トラウマを想起させる
 描写があります。
 現在、トラウマでお悩みの方は、
 読むのを控えた方がいいと思います。



トラウマ 当日の身体の変化



私は、社内会議の自分の発言場面で
パニックになってしまい、
そのことがトラウマになってしまいました。


トラウマを負った直後には、
“生きながらにして死んでしまった”
感覚になりましたね、、、


この時に、自分を襲った出来事は、
あまりにも理不尽すぎて、
言葉を使って理解することができなかったです。

(まさに、言葉を失う感覚でした)


ただただ、その時の映像や、
身体感覚が頭の中で再生され、

そこに、引っ付いている
“恥”とか、”喪失”とか、
“無価値”といった「感覚」に、
身体を乗っ取られるような状態でした。


ちなみに、当日の晩は、
一睡もできませんでした。


眠ろうとしても、眠れない。


というか、眠れる訳が無い。


ベッドで横になっても、
頭がギンギンに覚醒し、
凄まじい動悸に襲われる状態。

(脳がバグった?と思うレベル)


そして、頭の中では、
恐ろしいトラウマ体験の映像などが
無限ループで再生され、

そこから生まれる、
「恥」やら、「喪失感」やら、
「無価値感」に襲われ、悶絶させられる。

(いわゆる、“フラッシュバック”です。)


これが、永遠と思うくらいに続く。


この、あまりもの苦しさに、
朝までベッドの中で
身もだえていたように思います。


この時は、ホンマ地獄を見ました。


トラウマ 翌日の身体の変化



トラウマを負った翌日は、仕事でした。


一睡もせずに、出勤したのを覚えています。

(ホンマ社畜だったと思う、、、)


ちなみに、その日の仕事は、
仲のいい先輩との「出張」。


しかし、ここにきて自分の心身の状態が
“極めて異常な状態”
になっていることを自覚します。


それはなにかというと、
人前で話すことに対する、尋常でない恐怖。


前日に、職場の約50名に、
パニックを目撃されてしまった私は、

たとえ、“仲のいい先輩”との会話であっても、
「声が震えたらどうしよう?」
と考えてしまい、恐くて話せなくなりました。


そして、私の状態はその日のうちに
急速に悪化していきます。


すぐに、先輩との“普通の”会話でも
声が震えるようになってしまいました。


私は、声の震えを
何とかして止めようとしましたが、
そう意識すればするほど、
かえって声の震えは強くなっていきました。


もう、何をしようが声の震えが止まらない状態。


さらに、それに追い打ちをかけるように、
フラッシュバックにも襲われます。


もはや、私にできることは何もなく、
茫然とその場に
立ち尽くすしかありませんでした。


仕事中にもかかわらず、
ボーっとしていたことを覚えています。


ちなみに、この時、先輩も私の様子が
おかしいことに気付いたんでしょう。


優しい先輩は、何も言わずに、
その日の仕事をほぼ一人で裁いてくれました。


先輩には感謝しかないです。


家族との会話でも声が震える



トラウマを負った翌日、
仕事が終わって、帰宅した時のこと。


家族との会話でも、声が震えそうになりました。


もう、家族であろうが、
なんであろうがお構いなし。


この時は、心底、絶望しましたね。


そして、またもや眠ることが出来ない。


脳がギンギンに覚醒しているので、
睡魔なんて来ない。


ベットに横たわり、目をつぶれば、
フラッシュバックが襲ってくる。


そして、朝まで悶絶させられる。


もう、「八方ふさがり」というか、
「人生詰んだ」感覚になりました。


最後に:トラウマとはそういうもの



今回は、トラウマを負った
当日~翌日にかけての
身体の変化についてお伝えしました。

(これ以降、
 私がどうなったかについては、
 また別記事で投稿したいと思います。)


ちなみに、トラウマについて学んでいくと、
私が経験したことは、
ある意味、教科書通りだということが分かりました。


「フラッシュバック」や、「過覚醒」、
「魂が抜けたようにボーッとする」こと、

「安全な場所でも、脳が危険だと勘違いして
身体反応が出てしまう」ことも、

トラウマによるストレス障害の症状です。


後年、私はそのメカニズムについて知り、
ある意味、教科書通りだったことに安心しました。

(自分自身による、
 ある意味、人体実験だったと思います)


トラウマを負った時には、
そういったことについて
知る余裕など無かったですが、

知っておけば、心の強張りも
多少は緩んでいたかも知れません。


と言うことで、今回は以上です。


私の体験談が
皆さんのあがり症克服の
お役に立てれば幸いです。

(関連リンク)
なぜ、トラウマを負ってしまうのか?
トラウマを負うべくして負ったと思う
トラウマという理解を超えた恐怖
トラウマ体験後の身体症状に苦しめられた話

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