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休職中に見つけたメンタルの整え方

うつ病で休職した当初、持て余した時間に始めたのは神社めぐりだった。

観光客の多い里の宮ではなく、巨大な磐座や深い山中、滝の近くなど自然に近い奥の宮を無意識に選んで訪れていた。

思いつくままに赴き、現地のご飯を食べて、インスタに投稿する日々。これは素直に楽しかった。

そして自分にとって神社に行くことは、乱れたメンタルを整える唯一の方法になっていた。

並行してカウンセリングを重ねるうちに、明らかに暮らしのスピードが緩くなったと自覚するようになった。

例えば、普段は何も感じないような草花、小川、自然の風景に美しさを感じるようになっていた。

ある時、カウンセリングで気が付いたことがある。

あれ?最近、神社行けてないけどメンタル調子いいな。

「コバの感性が開いてきてるねー。」
カウンセラーさんに何度も言ってもらって嬉しかったこと。

感性が開くことで、世界を見る目が変わった。
小さな生き物の世界まで、楽しむことが出来るようになったと感じる。

身のまわりで「いいなぁー、豊かだなぁー。」と幸せを感じることが増え、中でも自然に癒されるようになってきた。

わざわざ遠出しなくても自分が整うかも。

試しに近所の山に登り、たまに行っていた龍神さんの池で瞑想してみた。

陽の温もり、土や木の匂い、風、鳥の声…。
座っている自分が一本の木になるような感覚。
自分と自然の境界がなくなり、森に溶けていく感じがした。

あぁ。これだー。
これが最高に心地良い。
心が満たされて、じんわり温まる。
もう他に何も要らんわー。

自然に溶け込む感覚をカウンセリングで話すと、「コバの場合は山にゴミを取りに行く感じやね」カウンセラーさんはそう表現してくれた。

確かに気持ちがスッキリする。
感情が揺さぶられるイベントがあっても、山で瞑想すると消化できた。

何度か繰り返すうちに、仕事復帰以外は何の悩みも無くなる。

自分の空き容量が増えると、内側からの声が良く聞こえるようになった。

そのうち、新たにやりたい事が出てきた。

あれ?野菜つくりたいなー。


次回に続きます。

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