心は軽くなりたがる
自分の人生のテーマは「楽に生きる」こと。
このテーマに向かって進むことで、鬱病は劇的に改善された。
わたしはカウンセリングを受けるまで、自分の思い込みで自分を縛り付けることが得意だった。
例えば、
大人なら、長男なら、親なら、看護師なら
「〜であるべきだ、〜でないといけない」
世の中の常識や、親からの刷り込みを大切にして生きていた。
これだけの思い込みを背負ってしまうと、心は重たくなる。動けない。
気が付けば自分のことは後回し。自分が何をしたいのか、どう生きたいのか完全に見失っていた。
カウンセリングを受け始めた初期にカウンセラーさんから繰り返し言われたことは
・「自分が今、何を感じているか」味わう
・怒りや悲しみといった負の感情さえも味わう
※味わう→その感情が自分の中にあることを認めてあげる。確認する。
そこから少しずつ自分の心の動きを感じ始めようと意識してみた。
あの時、なんでイラっとしたんだろう?
あ、今嬉しかったな。なんでだろう?
ん〜、なんかモヤっとする。なんで?
自分に話しかけているかんじで。
すると、だんだん自分が見えてきて
「こんな考え方にとらわれているんだな。」
「ホントはこんなこと思ってたのか。」
「あの時、本当は悲しかったのか。」
など本来の自分が見えてくる。
一つひとつ感情を受けとめる。
「そうかー、悲しかったよね。しんどかったよね。」
わたしの場合は小さい頃の自分に向けて話しかけるイメージだった。時には抱しめたりもした。心がジワっと温かくなる。
次に、楽になる方法を考えだした。
重たかった心を軽くする。
今まで「こうしなきゃ」と思って物事を判断してきたけど、それでしんどかったよね。
楽になるにはどうすれば良いかな。
自分に聞いてみる。
例えば、
「無添加で手作りの料理を子どもたちに食べさせたい!」としんどくても無理に作っていたものを、「外食でいいんじゃない?」、「惣菜買ってこよう」とハードルを下げていった。家の掃除も後回し。
親としてご飯ちゃんと作らないと!添加物は?子どもの健康は?
→これが自分を縛っていた考え方。
一旦置いて、自分がしんどいという気持ちを受け止める。許してあげる。
夕食をつくること、掃除することをサボったところで、子どもがすぐに病気になるわけではない。
毎日よくやってるよと自分を許すことは自分にしか出来ない。
何より自分は早く楽になりたかった。
カウンセラーさんから言われたのは、
「自分がどうしたいのか」を大切にすることだった。
もちろん、犯罪を起こしたり、周囲の人に迷惑をかけるようなことはしない。家庭や社会のルールを守りながら、家族と相談して自分を優先する時間をつくった。
考え方の癖を変えるには定期的なカウンセリングが必要だった。
カウンセラーさんは「今までの考え方を上書きする感じです」と話していたが、正にそう。油断するとこれまでの考え方が顔を出す。
しばらく通うと、楽に暮らすには何を手放せば良いか自分から探していくようになった。
そしていま、まだまだ心が軽くなるんじゃないかと思っている。
今日はどこを軽くしましょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?