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ふつおたの書き方

前置き

色々なメール投稿者が書いているメールの書き方に関するNoteを見ていて、自分もメールの書き方を言語化してみることにしました。

私自身は全く大したメール投稿者では無いのですが、ぼんやりと感じていたコツのようなものを、一度言葉にして整理することで、自分が感じている課題の解決にも繋がるかなと思い、まずは「ふつおた」の書き方について、書き起こすことにします。

文章の中で、「べき」とか「が良い」とかたくさん出てくると思いますが、あくまで私の頭の中の整理なので、ふつおたかくあるべし、をぶち上げているわけではございませんので、ご承知おきください。笑

ここで語るふつおたの定義は、最も一般的な(と私が思っている)エピソードメールです。自分の生活の中の出来事を題材にしたふつおたです。広義にはふつおたにも色々あるとは思いますが、今回はこれを「ふつおた」と呼びます。


0.ふつおたの構成

ふつおたは、以下の5パートに分けられると思います。
今回は、この5パートごとに、各パートの目的、書き方を説明する形で書き進めていきます。末尾には、例として私の過去のメールをこの構成に当てはめて説明した図を添付しております。

1.挨拶

2.導入

3.エピソード

4.感想・ボケ

5.まとめ

1.挨拶

いわゆる「〜〜さん、こんにちは!」ですね。挨拶する目的が無ければ、特に書く必要がないパートだと思います。

本題とは内容的な繋がりが無いので、あんまり長く書くとそれ以降とフィットしないことが多く、メール全体の趣旨がブレるので、私は書かないことも多いです。

ただし、以下2パターンの時は、挨拶する目的があるので短く書きます。

(1)パーソナリティ交代制の場合
アイドルグループのラジオで、メンバー5人のうち2人が交代でパーソナリティを担当する形式の番組があります。
この場合は、他の3人でなく今回パーソナリティの2人に宛てたメールだよということが伝わるように、「Kさん、Sさん、こんにちは!」と一言だけ書きます(5人のうち誰が読んでも構わない場合は書きません)。

(2)初投稿の場合
賛否分かれる所ですが、私は”本当に初投稿なら”アピールします(”採用されるまでは初投稿”という理論は個人的には…笑)。
パーソナリティだって新規は嬉しいし、控える意味は無いですよね。といっても、「〜さん、こんにちは!初投稿です!」くらいかな。

もうちょっとアピールしたいなら、初投稿に至ったきっかけとかも書いていいと思いますが、そこまで書くなら挨拶で済まさないで
「〜〜さんこんにちは、初投稿です。
 〇〇ライブで〜〜さんの△△が最高で、
 感動を伝えたくて投稿しました!
 これからも応援しています!」
で1本ふつおた書いちゃった方が良いんじゃない?なんて思います。

(補足)
上記とは全く別の目的として、投稿者のセルフブランディングとしてオリジナルの挨拶を書く、というのは一つの作戦です。
何人か心当たりがありますが、聞くとニヤッとしてしまう軽妙なものはこっちも面白いので全然OKかと思います(過剰だとウザがられるでしょうけど…笑)。

2.導入

導入パートの目的は、話題の明確化と前提合わせです。
重要ではあるけど本題ではないので、短ければ短いほど良いと思います。

メール冒頭で話題をはっきりと提示・説明することで、パーソナリティがメール内容をしっかり理解できるようにします。

「パーソナリティが風景を具体的に想像できるように」と心がけています。次のエピソードパートを読んだパーソナリティの脳内に風景が見えるように、全く知らなそうなことなら例え話や具体例を交えて詳しく、既に知ってそうなことならキーワードだけサラッと書きます。

このパートの目的は話題の明確化と前提合わせなので、間違いなく共通認識がある話題であれば、まるごと省略可能です。
世間一般で話題になっていることなら不要でしょうし(タピオカがどんな食べ物か、なんて今更説明不要ですよね)、パーソナリティがやってるライブとかもわざわざ詳細説明は要らないと思います。ライブツアーの正式名称を全部書くとかも要らないかなと。

裏を返せば、ここがどうしても長くなる、認識合わせが大変な話題って、そもそもふつおた向きじゃないんですよね…。。。そういうのはファンレターとかに書きます。笑

3.エピソード

エピソードパートの目的は、「何があったのか」の説明です。
何があったのか”だけ”を簡潔に分かりやすく書くことが大事だと思います。

ここに次パートで書くべき感想やボケとかを入れちゃうと、エピソードが分断されて分かりにくくなるので、とにかくあったことだけを、簡潔に書きます。実験結果と考察は分けて書かねばならないのです(理系ジョーク)。

大事なことは、このエピソードに対して自分がどう感じたか、つまり次の感想・ボケパートなので、感想に関わらないエピソードは思い切ってカットします。時系列順で書こうとするとどうしても長くなりますが、感想パートでレシーブしないエピソードを書いても冗長になるだけです。”ここが良かった!”ってポイントに絞ると書きやすいと思います。
他にも書きたいエピソードがあるなら、その部分に対する感想を添えて別メールをもう1通書いたほうがお得感がありますよね。笑

4.感想・ボケ

感想・ボケパートの目的は、「面白くすること」です。
エピソードに対して、自分の心の動きを語ったり思いっきりボケたりして、
パーソナリティからの反応を引き出すことを狙います。

エピソードまではただの食材で、ここで料理するイメージです。

具体的なエピソードに対して、素直に感想を書く場合は、自分は面白かった、感動した、泣いたetcの感情の動きを、”理由と共に”説明するのが重要だと思います。理由があると、そのように感情が動いたことに説得力が生まれるし、パーソナリティも共感するなり否定するなり反応しやすいでしょう。

ボケる場合は、分かりやすくボケましょう。高度すぎてパーソナリティが反応できなかったらスベるだけです。ボケが自信作で、ツッコミだけで1分くらいトークできるなって時はボケっぱなしでもいいですし、本当に言いたいことは次のまとめパートでの質問なんだけど、クスッと笑える小ボケを挟んでおこう、くらいでも良いと思います。

ただ、エピソードの時点でツッコミどころ満載で、読んでるだけで笑っちゃうようなエピソードなら、改めてボケる必要もないでしょう。「エピソードまではただの食材」って書きましたが、食材だけで美味しいなら変な味付けしないほうが良いですよね。さすがにその時はエピソードをちょっと面白おかしくボケつつ書くとか、塩を振るくらいのことは必要かもしれませんが。

5.まとめ

まとめパートの目的は、メールを読んでからトークにスムーズに移行するためのつなぎです。
目的がつなぎなので、感想・ボケパートの時点でトークが跳ねそうならこのパートすら不要です。

最も一般的なのは、やっぱり「質問」。エピソードを受けて、「〜〜さんもこんな経験ありますか?」みたいなやつです。質問に答えさせることで自然とトークに入れるので、一番使いやすいまとめ方です。
ただし、質問内容がこれまでの流れとズレていると、パーソナリティがとりあえず質問に答えた後に「え、それで何だっけ?」とか言ってエピソードパートから読み直してシラけちゃう、なんてことになるので、メール全体の趣旨を意識した質問にしないといけません。
(もちろん、意図的にズレた質問をしてボケる人もいますが、それはめちゃくちゃ高度だと思います。私にはできません…)

質問でない場合は、読み終わったパーソナリティに何て言わせたいか、を想定して文章を考えます。
「これからも応援していますね!」と書いて「ありがとう!」と言わせるのか、「〜〜さんもぜひ体験してください!」と書いて「面白そう!行ってみるね!」と言わせるのか「ふざけんな嫌だよwww」と言わせるのか。
たまに「この声優さんにこんなこと言わせたいな…w」からエピソードを逆引きしてメールを書く、なんてこともやったりします。

以上が私の考えるふつおたの構成、各パートの説明でした。
以下に実際にそんな構成で書いてみたメール(一応、採用されたものです)を例示します。

メール例

僭越ながら、自分の採用メールについて、構成や狙いを図示してみました。

加隈亜衣・大西沙織のキャン丁目キャン番地宛
i☆Ristation!!宛
i☆Ristation!!宛
大地・みなみのカレーチャーハン宛
はーい!鈴代です! 今行きまーす!宛

最後に

こんなところでしょうか。思った以上に長くなってしまいました。

もちろん今回書いたことが全てではなく、実際にメールを書く中では上記の書き方を崩していることは多々あります。最初に言ったように、「ふつおたかくあるべし」なんてものではありません。例えば、エピソードを書く時点でちょっとボケ始めてる、なんてのはよくあります。ただ、そういう枝葉を落として、自分が幹にしてる書き方ってこんな感じかな、というのを言語化してみたら上記のようになりました。

私としては、今抱えている悩みが「自分で作り上げた”メールはこんな風に書く”を抜け出せない」ということなので、自分の書き方を言語化して客観視することでそれを打破するヒントになるんじゃないかなと思って長々と書いた次第です。

読んで下さった人のなにかの参考になれば幸いですし、逆に「いや、そんなんじゃ面白くないだろ…」ってこともたくさんあると思います。あんまりキツい言葉だと豆腐メンタルなので凹んじゃいますけど笑、「私はこんな風に書いてるよ」みたいな意見があればコメント下さると嬉しいです。

長文読んでいただき、ありがとうございました。


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