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【レポート】オードリータンさんの講演が、西海市で開催できるまで。

 2024年2月13日、場所は長崎県西海市の大瀬戸コミュニティセンター。

 台湾のデジタル担当大臣である、オードリータンさんにオンラインで「人口減少とAI」のテーマで、トークイベントを開催させて頂きました。

当日お話しされるオードリータンさん

 当日はオンラインも会場も満員で、ご来場いただいたみなさまもオンラインでご視聴いただいたみなさまもありがとうございました。

 企画も運営も全て自前のため行き届かない点があった点は多数あり、ご迷惑をおかけした皆様には、申し訳ありませんでした。

 一方で、西海市という小さなまちで、オードリータンさんのような世界的リーダーのイベントを、開催できたことは、「ちいさなまちでも、頑張ればできるよ!」というメッセージにもなったのではないかと、思っています。

 とはいえあまりに唐突に発表&開催したイベントでしたので、その裏側というか準備もいろいろありましたので、せっかくなので、みなさまにその背景なども、ご紹介したいと思っております。

⚪️イベント「オードリータン、人口減少と地域の未来を語る」の内容

イベントそのものはこちらの通りです。

イベントポスター



Youtubeにもアップしておりますので、どうぞ。

⚪️きっかけは、ばりぐっどくん。そして、九州工業大学小田部先生

 そもそもは、私たちが進めているばりぐっどくんがスタートでした。ばりぐっど大学の創設メンバーのお一人でもある、九州工業大学の小田部先生が今回のきっかけをくださいました。

 小田部先生は2019年のばりぐっど技術チームの立ち上げを一緒にしてくださった先生で、これまでたくさんの優秀な学生エンジニアをばりぐっどチームに紹介してくださって、ばりぐっど大学設立後も、さまざまご支援をいただいている方です。

 そんな小田部先生から「宮里さん、九工大のOBの方でばりぐっどに、興味を持ってもらっている人がいます。会ってもらいたいので、時間をもらえませんか?」と繋いでいただいたのが、台湾で教育事業を展開されている、九工大OBでもある、不用客家の竹中さんでした。

⚪️竹中さんとの出会い

 竹中さんと小田部先生とは、まずはオンラインで話をしました。「"日本の学生をもっと海外へ"という気持ちで日本で教師をやってきたが、なかなか日本の中にいては難しかった。だから自分自身が海外に行って、どんどん日本と海外をつなげようと思った」という竹中さんと私たちはすぐに意気投合し、翌月に私たちは竹中さんの拠点の台北へ。

 そこでさまざま、ばりぐっど大学のビジョンである「人が減っても大丈夫な社会」の話や、これまでの活動の話をして、"世界に、人が減っても大丈夫な世界を作るAI、ばりぐっどの活動を発信したい"という相談をしたところ、そこで"ドリドリ(オードリータンさんを竹中さんはそう呼んでいます)と何かやれないかな"という話をいただきました。

⚪️竹中さんとオードリータンさん


 ただオードリータンさんは、ご想像の通り、そもそも会えるような人ではありません。ですが竹中さんは、オードリータンさんと、かねてより家族ぐるみで親交があり、お仕事もご一緒される仲。今回は、そんな竹中さんとオードリータンさんの関係があってはじめてなりたったイベントでした。

オードリータンさんと竹中さん(写真は台湾国際放送様のHPより掲載)


 本当に竹中さんには、当日まで長く難しい話し合いをオードリータンさん側とつけていただいたのですが、最終的に先方から「人口減少社会の小さな田舎で、頑張っている子供達のためなら」というテーマで着地できました。まさに、竹中さんあっての企画でした。

⚪️事前練習はなし、ぶっつけ本番

 とはいえ最終的に日程が決まったのは、開催の3週間前。しかも相手はオードリータンさんという超VIPの超多忙な世界的リーダーなので、一緒に練習する時間などはありません。

 当日は、何度も何度もリハーサルは運営チームはしましたが、本番まで私たちも「もしオードリータンさんが来れなかったら、全員で土下座しよう」という冗談まで話すほど、ぶっつけでした。

 そして会場。ゾクゾクと皆さんが集まって来られました。

会場にはゾクゾクと…

会場は緊張感(一部警察の方も来られるほど)に包まれていきました。

そして、、

オンライン登壇してくださったオードリータンさん

オードリータンさんがズーム画面にご登場!

このときは、本当にチーム一同安堵でした。

○小さなまちでも挑戦できる。

 オードリータンさんのイベントが西海市で開催できたのは、なによりもオードリータンさん、竹中さん、九州工業大学の小田部先生のおかげです。

 そして、オードリータンさんや竹中さん、小田部先生に「西海市なら、やれるんじゃないか?」と思ってもらえるまでに、いろいろなことに挑戦を続けている西海市、そしてばりぐっど大学の方々のおかげです。

 でないと決して、こういう話はもらえないと思います。

 だから、AIもアートも、エネルギーもコミュニティも、ばりぐっど大学では色々やってますが、そして成果が出なくてしんどい時期もたくさんありますが、こういう嬉しいことが起こせたりするから、この仕事は面白くて仕方がないな、と思って続けています。

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