"ワークライフバランス"の本当の意味とは。
みなさんは、「ワークライフバランス」という言葉の意味をどのように捉えていますか?
2019年4月1日に「時間外労働の上限規制」や「年次有給休暇の取得義務化」などに関連する「働き方改革関連法」が施行され始めてから、よりワークライフバランスという言葉が浸透したと思います。
しかし、一部のワークライフバランスの意味を理解していない人は、「"ワークライフバランス"はクソ!そんな生ぬるいこと言っているから、成長しないんだ!」といった意見を言う人がいます。
そのため、勘違いした就活生が、就活の面接で「プライベートを犠牲にして、仕事中心の生活をします!」みたいなニュアンスのことを言っているのをたまに見ますが、それはとても危険な解釈です。
今回の記事では、意外と知られていな、本当のワークライフバランスの意味と、それを実現するためにはどうすればよいのかということについて紹介していきたいと思います。
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⚫︎ワークライフバランスの本当の意味。
「ワークライフバランス」の意味を勘違いしている人で多いのが、「"プライベートと仕事のどちらを重視するか"という取捨選択をしなければならない」という人です。
そのため、「私はワークライフバランスを重視しており、家族との時間が大事なので、そこそこ稼げて残業が少ない会社が良い」というのは、解釈としては間違っています。
本来の意味の「ワークライフバランス」とは、"仕事と生活の両方を調和させ、どちらも充実させること"です。
つまり、仕事とプライベートの取捨選択ではなく、両立を充実させることで、相乗効果を生むことを意味します。
もっと具体的にいうと、「充実感を感じながら働くことで生活の質を上げ、さらにプライベートも充実させてリフレッシュの機会を得ることで、より仕事に集中できる」という好循環を産むことがワークライフバランスです。
⚫︎仕事とプライベートを充実させる方法は、自分で見つけるしかない。
2007年に内閣府が定めた「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」では、「仕事と生活の調和が実現した社会」を以下のように定義されています。
そして、国はこのような社会を実現するために、有給取得の義務化・育休/産休制度の推進・残業時間の上限規制・テレワークの普及・同一労働同一賃金といった施策を実行し、我々の仕事とプライベートを充実させるための支援をしてくれています。
しかし、国は仕事とプライベートが充実するための支援はしてくれますが、仕事とプライベートが充実させるための方法は教えてくれません。
つまり、自分が充実感を感じる仕事・充実感を感じるプライベートの過ごし方に関しては、自分で見つけるしかないのです。
したがって、国がどれだけ国民の仕事とプライベートが充実するような施策を実行したとしても、それは根本的な改善にはならず、国民が仕事とプライベートが充実する方法を自分で理解していなければ、国が目指す社会は実現できないのです。
⚫︎ワークライフバランスの実現は、簡単そうで難しい。
ここまで記事をご覧いただけた方なら、「ワークライフバランスの実現」は簡単そうに見えるけど、意外と難しいということに気づいたのではないでしょうか。
実際、日本社会では以下のような仕事とプライベートの間で問題を抱えている人が多くいます。
仕事が忙しく、心身状態が疲労のため健康でない
仕事と子育て・親の介護の両立が難しい
安定した仕事に就けず、経済的に自立することができない
このような悩むを抱えている方は、まずは自分の性格・興味・価値観・能力を把握する自己理解から始めましょう。
そうすれば、「自分が職業選択においてどのような要素を優先するべきか」や「〇〇をすればリフレッシュでき、仕事を頑張れる」と言ったワークライフバランスを実現するための手段が見えてくるはずです。
⚫︎まとめ
この記事のまとめです。
ワークライフバランスとは、"プライベートと仕事のどちらを重視するか"という取捨選択をしなければならないということではない
本当の意味の「ワークライフバランス」とは、仕事と生活の両方を調和させ、どちらも充実させること
国は、国民のワークライフバランスを実現するために働き方改革を進めている
国は、仕事とプライベートが充実するための支援はしてくれるが、仕事とプライベートが充実させるための方法は教えてくれない
ワークライフバランスを実現するためには自己理解から始める
先ほどもお伝えしましたが、ワークライフバランスの実現は、簡単そうに見えて、難しいと思います。
しかし、仕事とプライベートを充実させることは、人生の充実、つまり人生の幸福度を高めることに直結します。
そのため、「仕事とプライベートどちらを重視する」という取捨選択をするのではなく、両方を充実させ、本当の意味のワークライフバランスを実現できるように没頭していきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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