28歳で初妊娠、稽留流産と分かるまでの話

※この記事では流産の話題を扱います。苦手な方は記事を閉じていただけるようお願いします。

妊娠発覚時

28歳、新婚旅行で海外旅行も満喫して仕事も順調、そろそろ子供が欲しいな…と考えていた矢先、妊娠検査薬で陽性反応が出ました。

旦那や家族からは特に子供について急かされたりすることは無かったですが、入籍してから2年ほど経っていたこともあり、私としてはとても嬉しいタイミングでの妊娠。
産婦人科での初診を心待ちにして、いそいそと妊婦向けアプリをダウンロードし、ネットでの情報収集を行っていました。

産婦人科でも初診時には問題なく子宮内妊娠できていることが確認でき、
次は2週間後に来るように、それまでに産院を決めるためのこだわりなどがあればまとめてくるようにと言われていました。

当時は本当に嬉しくて、ネットでひたすら妊婦生活について調べては
生まれてくる子供との生活を楽しみにしていました。

ところが…

流産の診断

2週間後、本来であれば7w~8w相当の時期に当たる診察で、心拍が確認できず胎嚢も前回から大きくなっていない、と告げられました。
エコー画像も見せてもらいましたが、医者の言葉通り前回からほぼ変化がなく、言葉にならないくらいショックでした。

私は検索魔なので、自然妊娠かつ20代での妊娠であれば、早期流産の可能性は10~15%程というデータは見ており、「可能性としては低いな」と思っていたのです。
激しいストレスを抱えるような生活もしておらず、同年代と比べると健康的な生活を送っていると思っていたので、「まさか自分が」という気持ちでいっぱいになりました。

のちに稽留流産は誰にでも起きうるものであり、くじ引きのようなものだという記載を見て、「あぁ、運が悪かったのだな」と思うようになりましたが、だからと言って納得ができるようなことではなく、どうしようもない現実に「なぜ私が」とただ涙を流すことしかできない日々が続きました。

旦那や両親からは「妊娠初期の流産はよくあることだし、あやこの体に問題がないならまた次の機会もあるだろうから深刻に考えないで」と言われ、頭ではその通りだとは思うものの、心がついていけませんでした。

たくさん稽留流産のレポを読み、2回目の流産となった方、不妊治療でやっと妊娠成立した後に流産している方など、客観的に見て私よりずっと辛い経験をしている方も多くいることから、「私なんかが悲しいと泣いている場合じゃない」と考えて気持ちを切り替えようとしたこともありましたが、それでも悲しみが薄まることはありませんでした。

気持ちの整理について

正直、掻把手術を終えた今でも、まだ悲しい気持ちが続いています。
きっと、時間が経っても、この悲しみが完全に無かったことになる日は来ないのだろうなと思います。

もし、私と同じように流産を経験してこの記事を読んでいる方がいらっしゃったとしたら、「流産はとても悲しくて辛い経験だから、周りがどうであろうと思いっきり泣いてもいいんだよ。」とお伝えしたいです。

私が一番精神的に楽になったのが、手術のための転院先の先生から言っていただいた、「今はメンタル的に辛いと思うけど、よく頑張ってるわ」という一言でした。

みんな辛いことは大小ありますが、今はとにかく自分の感情に目を向けて労わってほしいなと思います。

また、無事に出産できることが普通ではなく、
本当に奇跡的な事なんだと強く実感しました。

この世のすべての赤ちゃんが、尊い命として大切に育てられる世の中になって欲しいですし、
自分のことも、周囲の人のことも、かけがえのない命なんだと、
もっと大切にしたいと思いました。

まだ私もこの経験を咀嚼しきれていない部分が多いですが、
私と同じような経験をされた方の肩の荷を少しでも軽くできていたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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