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発達障害者の生きづらさの原因は過剰適応にあり?


過剰適応とは

過剰適応とは、自分が置かれた環境に合わせようと、自分の考えや行動を合わせすぎてしまう状態のこと。心理学では自分の都合よりも周りを優先させて、無理しながらもがんばっている状態を指す場合もあります。

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文字通り、環境に過剰に適応してしまう状態を指します。
特に他者との差異が激しい発達障害者にとって、この過剰適応が起こりやすいです。
ありのままの状態ではコミュニティ内で浮いてしまい、挙句の果てに、いじめのターゲットになる可能性があるので、過剰適応は一種の防衛反応なのかもしれません。

苦手なことを隠し続け、ひたすらに他者と同化するように努めますが、長続きはしません。
やがて疲れ果てて、メンタル疾患に陥り、再起不能になってしまう可能性があります。
一度メンタルが壊れてしまうと二度と元に戻らないので、注意しましょう。

村社会日本

同調圧力の強い日本では、発達障害の有無に関係なく、過剰適応に陥りやすいです。
和の精神を重んじる日本人ならではと言ってもいいと思います。

とにかく平均から逸脱した個体を徹底的に叩きのめすという気概を感じざるを得ません。
SNS上の有名人に対する誹謗中傷の勢いを見れば一目瞭然でしょう。
もはや法的規制など何も意味をなさないのではないかと思うほどです。

逆も然りで、日本人は底辺に対しても手厳しいです。
自己責任論を振りかざし、ニート、無職、フリーター、非正規、派遣を完膚なきまでに叩きのめしています。
「明日は我が身」ということわざを知らないのでしょうか?

ここまで平均的であることに固執するのは、やはり同調圧力がかかっているからでしょう。
多様性とはまるで無縁の世界では、当然発達障害者が生きやすいということにはなりません。

一つのコミュニティに固執するな

なぜ過剰適応に陥るのか、そのメカニズム的なものの一つに、一つのコミュニティへの執着があると思います。
日本だけでもコミュニティの数は星の数ほど存在します。

なので複数のコミュニティに所属することをおすすめします。
様々な価値観に触れることによって、一つのコミュニティに染まらないようにします。

学生なら学校、社会人なら職場に最も長い時間拘束されるのは致し方ないことですが、それでも何とか他のコミュニティにも顔を出しましょう。
オンライン上のコミュニティでも構いません。

とにかく精神衛生上の観点から、コミュニティの奴隷になることだけは避けなければなりません。
一つのコミュニティに居続けて居心地が良いのはお局くらいです。


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