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「地方には仕事がない」はウソ?〜6月26日週のVoicy

ローカルツーリズム株式会社代表・地域事業家の糀屋総一朗がVoicyで始めた番組「ローカルエリートは棍棒を振りかぶる」。曜日は不定期ですが朝7時に更新していきます。3週目となる今回は3本を配信。地域の「常識」と考えられているようなことを改めて考え直してみたいなと思ってしゃべりました。

1.実は地方は人手不足!生産性を通して考える

地域で事業をしていく上で糀屋も直面している問題、ズバリ「人手不足」です。地方は仕事がないから人が就職できず、都会に流れるというイメージがありますが、実際はまったく逆。仕事はあるけれど人がいない、時給を高くしても人が集まらないという問題があります。

データから見ても、企業の受け皿がないことによる失業、「需要不足失業率」は現状では実はマイナスになっています。人が集まらないと事業をすすめることもできず、生産性も下がっていきます。生産性が下がると賃金を下げざるを得ず、人を集めることができない……という悪循環に。

では、人を集められない会社に対してどういう対応・対策をしていけばいいのか? 補助金などにより生産性が低い企業が生き残っていくことにより、生産性の高い企業が割を食っているという状況もあります。生産性の高い企業に事業を集約していく、地域内のリソースだけに頼らず幅広く人を集めるという段階にすでに来ているのではないでしょうか。

2.空気で決める意思決定をやめよう

意思決定についてのお話です。意思決定において、自分の価値観を押し殺して現場の空気に従っていく、対話を飛ばして、なんとなく空気で決まっていくということを「団結」と呼んでいることが、旧来型の日本には多かったのではないかと思います。

地方で事業をしていく上でも感じることがあります。年長者の方がコミュニティの意思決定者になっており、「よそ者」の価値観はなかなか受け入れられない……といったコンセンサス社会は改めていかなければいけないと思っています。

自ら事業をしていく上で、最終的な意思決定は自分がやるということが重要だと思っていますが、独裁的にやるのも違う。共同体の中で、個々の価値観を持ったそれぞれの人間が対話を通し、時には対立を顕在化させて議論していくのが望ましい社会なのではないでしょうか。

3.AIは脅威ではなく、優秀なサポーター

最近話題のAIですが、糀屋がどうやってAIを仕事に活かしているかをお話します。「AIが人間の仕事を奪う」とさまざまな報道で言われていますが、使ってみて思うのは「仕事をうまくアシストしてくれる」というヘルパー、補助役の役目を果たしてくれているということ。

使ってみるとわかると思いますが、「想像を超える」というものはなく、どちらかというと想像の範囲内で手堅い回答を返してくれているという印象です。例えばフィンランドからサウナを仕入れようと考えていますが、僕はフィンランド語はわかりません。サイトに書いてある文言をChat GPTに翻訳してもらい、自分の要望をまた翻訳してもらって……といったことをやっています。

また、ストックオプションを付与するための事業のシミュレーションモデルを書いてもらうこともできます。ただ、少しおかしいところもあるので注意が必要です。ですが自分がゼロから作るよりも、70点ぐらいのものを出してもらってそれを直す、という形が取れるので、生産性がものすごく上がるのを実感しています。

AIが得意としている部分はAIにやってもらい、人間が得意な部分は人間がやる……としていく形が一番理想的なのかなと思っています。ポジティブな面を見てAIに接していくのがいいのかな、と個人的には考えます。

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3週間しゃべってみて、意外と自分の中に引き出しがたくさんあるんだなというのを感じています。普段考えていることをアウトプットしていくのは、自分でも改めて頭の整理になるので良い効果を感じています。

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