元配達員がDiDi Foodとfoodpandaの撤退の影響を考える

約1年前ぐらいに稼働していた配達員側の視点でのお話です。
最近の状況は知らないので、ご了承下さい。

DiDi Foodとfoodpandaの立ち位置

https://www.gakuseikyosan.com/media/?p=1706
画像引用;日本経済新聞

Uber Eatsと出前館の二強で、foodpandaとDiDi Foodは少し前のデータですがすでに下火になっているようでした。
フードデリバリーに関しての詳細のデータは現在持ち合わせていないので、あくまでの配達員側の書簡として書かせていただきます。

foodpandaは報酬が良い

foodapandaは私が稼働していた1年前(2020年~2021頃)は報酬が高いイメージがありました。
私の地域に参入した直後は、給料の最低保証(一定以上の金額に注文が入らず報酬が到達されない場合は、一定金額受け取ることができる)を行っており、シフト制という気軽に働くことがUberやDiDiほどできなくはなっているものの1回あたりの配達報酬がどのフードデリバリーよりも高額なイメージがありました。
そのため、基本はfoodpandaでシフトを入れ、シフトのスキマ時間やシフト入れ競争に負けた週は別の配達サービスで穴埋めして働くというような形をとっていました。

Didi Foodは配達員側のメリットが薄かった

DiDiは基本配達報酬がUberと同様に近いイメージがあります。Uberは私の地区では最低賃金より少し上程度しか稼げないため、あまり美味しい仕事とは認知していませんでした。
ただ、注文のIN率は高く深夜営業している店も扱っていたためスキマ時間の穴埋め用に稼働していたという記憶ぐらいしかありません。

結局は知名度

注文する側の視点に戻ってみます。
今日はご飯を作るのが面倒だし、出前を取るかとなったときに一番最初に見るアプリがフードデリバリーアプリ全社がスマホにインストール済みだったとしても、まずはUber Eatsを見るという方が多いのではないでしょうか。
クーポンをまだ使い切っていない場合は別ですが、なにもない場合やクーポンの達成条件がシビアで面倒なため、結局まずはUberで自分の食べたいジャンルの店が取り扱っているかをまずは確認という層が多いと思います。
テレビでもまず「〇〇局」を最初にみて面白くなさそうだったらチャンネルを変える行動とほぼ同一な気がします。
まず最初に〇〇を見るという行動を変えるのは難しく、日本市場で一番三丹生が早く、加盟店も多いUber Eatsの専売特許の壁は単なる数値上のものだけではなく、顧客の一番のイメージを突破しなければ難しかったということではないでしょうか。

細かいことをいうと、foodpandaは配達員側、顧客側の双方のアプリのUIが扱いづらかったり(配達員側のアプリは少し改善されました)とそもそものフレやすさという問題はあります。
ただ、上記でも記述している通り、クーポンで釣った魚は、いつまでも池に泳いでくれず予想以上に餌だけ食べられて逃げられていったという状態ではないでしょうか。
どうすればよかったのかという点を上げるとするのであれば、一番早く潜入するか、より莫大なコストをかけてクーポンを配り続けで競合の体力を減らすチキンレースに勝つしかなかったのではないでしょうか。


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