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おすすめの発達障害本ランキング

 こんにちは、とまよこ りゃんシーです。
 今日は、母が買ってきた本や、僕が図書館で読んだ本のなかから当事者目線でオススメだと思った本をご紹介します。
 これまで発達障害の解説本を10冊以上読んできましたが、どの本も似たり寄ったりで、お互いにコピペし合ってるんじゃないかというほどに内容に差異がなく具体性に欠け、しかも症状を表面的にしか捉えず、その原因や心情に踏み込んだものは少なく、挙句の果てにはうつ病や二次障害を招きかねない間違った対処法ばかり書いてあって、ものによっては悪意や差別意識や異物扱いを隠し切れていない表現のものすらあり(関西圏の著者に多い)、担当編集者を一発ぶん殴りたくなるような書籍もありましたので、書籍選びには注意が必要です。
 今後自分の中で順位が変わったら順次追加・更新していきます。

「発達障害は治らない」はウソ! 「発達障害は障害じゃない」もウソ! 「発達障害は甘え」ももちろん大ウソ! 第一位:発達障害は食事でよくなる(溝口徹)|青春出版社

 内容的には経験則で分かっていることばかりでしたが、当事者でもないのにここまで分かるのはすごいと思いました。僕は学生時代に不摂生をして発達障害が「悪化」したのですが、その原因が丁寧に書かれていてとても納得できました。帝王切開で発達障害になるというのは初耳だったので、やはり出産直後って大切なんだなと感じました。「エビデンスがない」というのが問題なら、「僕がエビデンスだ」と言いたいです。

自閉症スペクトラムの入門書として! 第二位:自閉症スペクトラムがよくわかる本(監修:本田秀夫)|講談社

 かなり薄めの本ですが、逆に知人に配るのには丁度いいボリュームです。監修者は発達障害に関するNPO法人の代表理事も務めており、臨床経験が豊富であろうことが内容の独自性や具体性から伝わってきます。具体的な進路の決め方など、共感でき、また活用できる内容が多かったです。

自分は発達障害なのか? 内面に向き合いたい方はコレ! 第三位:大人の"かくれ発達障害"が増えている(岩橋和彦)|法研

 著者自身が当事者であり精神科医という事もあって、ご自身の経験則という視点も織り込んでいるのでかなり具体的に書かれていました。そのため発達障害の「概要」と言うよりは二次障害や生きづらさなどの心理面に重点が置かれており、発達障害者の内面を理解するには良いですが入門書としては少々難解になっています。

発達障害の進路選びのバイブル! 第四位:発達障害の子のためのハローワーク(TEENS執筆チーム)|合同出版

 発達障害の進路について書かれている「13歳のハローワーク」みたいな職業辞典。発達障害の特性別に3種類のキャラクターに合わせたオススメ職業と、その理由が解説されていて、発達障害者と社会とのかかわりを俯瞰して見ることができる本だと思いました。医者が向いてると思ったけど手先が不器用だからそういう子は難しいとか、ADHDは発達障害だけどやっぱり社交的な仕事が向いてるから、深いコミュニケーションが必要でなく人との関わりの多い仕事が一覧になっていたり、為になるし希望が持てる本だと思いました。

どんな妻でも愛してる! おまけ:僕の妻は発達障害(ナナトエリ/亀山聡)|新潮社

 ドラマ化もされた、エッセイではない大人の発達障害者を扱ったコミックとしては現在最も有名な書籍。序盤はただのギャグのように描かれているきらいもありましたが、回を増すにつれ読者からの期待を受けたのかどんどんリアルになり、大人の発達障害をとりまく現代の様々な事象を精密に捉えていると評判です。定型にとっては未知の人種への入門書になり、当事者にとっては、どんな発達障害でもどこかしらに共感できるほっこり笑えて泣ける本になっていること間違いなしです。
 ドラマはこちら。

 いかがだったでしょうか。出版業界が「発達障害」という言葉を選択してしまった以上、おそらくこのまま「発達障害」で流行していくのだと思いますが、個人的には「神経発達症」で流行ってくれないかなと思う今日この頃です。
 僕は当事者だし、進路選択ももう終わったことだから、本を読む必要性はあまり感じないのですが、全く知らない人に説明するために最適な本を探すためにもたまに読みたいと思っています。

 発達障害(神経発達症)の本はほかにもたくさんありますので、皆さんも好きなものを読んでみてください。発達障害についてもっとよく知りたい方は、僕の書いた発達障害についても読んでみてください。

 それでは、とまよこ りゃんシーでした。

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