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近くでみると悲劇だが遠くからみると喜劇だった|裏の畑美術部・バイオグラフィーワーク【金星期】

引っ越しでバタバタしていて4月になってしまいましたが、3月21日は月に一度開催の、シュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。
先月から水彩では、バイオグラフィーワークを使って惑星を描くことに取り組み始めました。

古代では人間の発達は7の倍数で進んでいき、それが惑星のならびに対応しているという考えがありました。バイオグラフィーとは、伝記という意味。バイオグラフィーワークでは、7の倍数の年齢ごとに月(は正しくは衛星ですが)から土星までの惑星を当てはめて自分の人生を振り返っていくということを行って行きます。

第三日目のこの日は、「金星期」について。

金星期は14〜21歳頃。
思春期真っ只中。心が育っていく時期です。恋や性的な目覚めや一人の人間として自立するための大きな出来事を体験した人もいるかもしれません。

この日は、当時抱いていた感情や、思い描いていた理想などについて振り返っていきましたが、ずしりと詰まった濃い体験のシェアが多かったように思います。また金星期の18歳半ごろにはムーンノードという生まれた時に月があったその位置に再び月がめぐり戻ってくるポイントがあります。バイオグラフィーワークでは、ムーンノードがやってくると、自分が生まれてきた時の衝動や人生の使命とつながり、人生を再調整すると言われています。それぞれのメンバーの間でも18歳半ごろは印象的な出来事があったようです。

金星は美しさや恋愛の象徴といわれ、占星術などではキラキラしたものというイメージを持たれがちだと思いますが・・個人的に金星は理想と現実との間で葛藤しながら自分が錬金されていくといういうか、どちらかといえばドロっとしたなんとも言えない濃厚さをもった時期というイメージがあります。

なので、もっと激しい絵になるかな、と思ったのですが、描いてみると思ったよりも整然としていて自分でもびっくりしました。この日は特に「境界」を意識することが多かった。他者の存在により境界線を崩されながらも、自分の芯を持ちたいと足掻いていたのかもしれませんね。

みんなの金星

不思議なもので、その時期を過ぎてしまい、今まさに金星の、思春期の葛藤の最中にいる人をみると「美しいな」と感じるのですが、体験中の当事者たちは本当にきついだろうなぁと思います。

金星の美しさって奥が深いのですね。


後半はフォルメンです。

1枚目。波を描く

この日は引っ越しや新生活の準備も控えていたからか、気持ちが次へ次へと言ってしまってだいぶ焦っているなぁという印象。フォルメンは良いバロメーターですね。

夢中で描いている時は気が付かなかったのですが、描き終えてまじまじとみてみると・・ん?ぷよふよ?・・ミニオンズ!?となんだかおかしくなってしまいました。このあたりの感覚も金星に通ずるのでしょうか。

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