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憧れのカフェに自分の作品が・・!

筑波山麓の里山、やさとにあるカフェ&雑貨ReMTさんが、わたしのイラストのポストカードを置いてくださいました!

写真はReMTさんのブログからお借りました。

先日出版したSEE Learningという本の中からお気に入りのカットをカードにしたものです。

ReMTさんとの出会いは、2016年、わたしがやさとに越してきた頃。道路脇に気になる看板を見つけて、細い道に入っていくと、小さなお家の前に「営業中」という看板を見つけた。近づいてみると、英国の児童文学に出てきそうなお庭が広がっていた。ドキドキしながらカフェのドアを開けた時の、わぁ・・という印象を、今でも覚えています。

やさとに移住してまもなく子どもを授かり、大きくなっていくお腹と心と体、そして、生活の変化に戸惑いながら、ReMTさんのテーブルでひたすら日記を書き続けた。産後は、小さな娘を抱えながらホッとおやつタイム。も束の間、活発な彼女となんとか静かな時間を持ちたくて、一緒に通ってテーブルにスケッチブックを広げ、肩をくっつけあって絵を描いた日々にどんなに助けられたことでしょう。

わたしは特に、カフェの窓からお庭の枝垂れ桜がみれる季節をとても楽しみにしていた。娘が赤ちゃんの頃はまだ窓のサイズに収まっていた桜の木も、毎年背をぐんぐんと伸ばし、いつしか窓越しにはそのてっぺんを見ることができなくなった。その後、半年ばかりのフランス滞在を経て、帰国後はつくばに引っ越すことになり、娘は4歳で幼稚園入園を迎えた。明日から毎日幼稚園だ、という時、急に寂しくなって、桜を撮りに走った。

カフェに自分のポストカードが並んでいるのをみた時、今までここで過ごした時間が思い出され、胸が一杯になった。このSEE learningという本のイラストは、自分に、自分の中の小さな子供に、問いかけるように一つ一つ描いたのだけれど、あのReMTさんでの静かに自分と向き合った時間から流れてくるものはとても大きい。

娘のイラストと共演

本も飾ってくださっていました。実は、娘がわたしより一足先に作家さんデビューを果たしていており、イラストを飾っていただいていたのですが、今回その横にわたしのイラストも仲良く並んだ。

またこの日は、ピアノの先生であり、音楽療法士のながいゆみこさんと待ち合わせをしていて、やっと本をお渡しすることができました。

ゆみさんも、ありがとう。
ゆみさんとは、さらに長い付き合いで、出会いはわたしがまだ独身時代、東京で音楽療法の勉強に勤しんでいた時にさかのぼります。これなんだ、という衝動や理想はあるのに、なかなかそれを形に出来ず、もがいていた時。東京の雑踏から一時的に逃れ、茨城のゆみさんの古民家で自分を取り戻して(時には抜け殻のようになって)また東京へ帰って頑張る。そんな繰り返しだった。

まるちゃん、よかったね。
おめでとう。
と言ってもらった時、ちょっとホッとした。

こういう形になるとは予想していなかったけれど、あの頃形に出来なくて苦しかったあれこれが、今こうして、時間や周りの人のご縁の力をお借りしながらちょっとずつちょっとずつ形になっていくのがとても嬉しい。めくるめく時間が、作品を通して回収されていく。

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