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はじまりの兆しと衝動の力

陽気地中ようきちちゅうにうごき、ちぢまるむしあなをひらきればなり

-暦便覧こよみべんらん-

啓蟄は、冬の間地中で眠っていた虫が目覚め、はい出てくる季節です。古の時代「虫」とは、自分の内なる生命力を意味していましたが、春の虫が目覚めるように、啓蟄の季節は人間の内側からも湧き上がる生命力を感じ取れる時期です。

また、啓蟄は卒業式やお別れのシーズン。
お別れや変化は時として寂しさを感じさすますが、その背後には「はじまりの兆し」が控えています。

おわっていくことの中に、どんな「はじまりの兆し」を感じますか?
まだ形にならないけれど、動き出す「衝動の力」を感じるでしょうか?

年度の切り替わりで何かと気忙しくなりますが、啓蟄の季節はぜひ、心のささやかな動きに注意をはらってみましょう。春を知り、地中から力一杯はい出てくる虫たちのように。内側から湧き上がる「はじまりの兆し」「衝動の力」に目を向けてみましょう。それは新しい一年の原動力となるはずです。


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