前回ちょっと引用したバートランド・ラッセルのエッセイ集からちょっと面白いと思ったパラグラフの続きを引用しますね。
そうなんだよね。
実際のところ、「老婆心」からの忠告なんていうのは、ほとんどの場合、余計なお節介なんだよね〜。
いくら善意からとはいえ、自分が失敗したことを子供や孫には失敗させまいとして教訓を垂れられてもねぇ。
そもそも時代や状況も違うし、個人個人の力量や才能や運や 夢や希望もあるわけだし、年寄りの経験値がそのまま全て役に立つとは言い切れない。
いや、むしろ真逆効果のことさえある。
ラッセルもここで言ってるように、まさに失敗と言うのは人の精神的な成長にとって必要不可欠なプロセスなんだよ。
だから「自分は人生では1度も失敗したことがない。いつも期待通り希望通りの大学や会社にパスしてきたしぃ」なんておっしゃってる人たちは、大切な人間関係や家族生活において大失敗するケースが非常に多い。
それは、個人的な思い込みや狭い人間理解のまま「社会的成功」という仮想現実の中だけで成功し続けてきたため、人間同士の実生活の中でたくさんの失敗や挫折を経て掴んでゆく小さな「人間的成功」をした経験が一度もないからかもしれないね。
で、老婆心ながらw 原文を一応引用しておきます。
To be continued