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はり師きゅう師国家試験を受験しました



受験するための条件


 令和6年(2024年)2月25日(日)にはり師きゅう師国家試験を受験しました。
 医療系の国家資格は、文部科学大臣または厚生労働大臣が認定した養成施設で3年以上学ぶ必要があります。すなわち、専門学校などを卒業しないと受験資格が得られないということです。
 私も専門学校を令和6年に卒業しました。
 私は高校を卒業して就職し、30年間その会社で務めました。30年間、学校から遠ざかっていましたので、とても新鮮な気持ちで入学しました。

何を勉強するのか


 東洋医学を勉強するものとばかり思っていたところ、入学前に送られてきた事前学習資料には生理学のワークブックと361穴の経穴名のプリントでした。生理学?マジで!と思いました。入試面接で面接官が1〜2年は大学の医学部とほぼ同じ勉強をするとおっしゃっていたことを思い出しました。
 はり師きゅう師の国家試験を受験するためには以下の科目を学習し、卒業試験をパスしなければなりません。

  1. 解剖学

  2. 生理学

  3. 衛生学・公衆衛生学

  4. 関係法規

  5. 臨床総論

  6. 臨床各論

  7. リハビリテーション医学

  8. 病理学概論

  9. 医療概論

  10. 東洋医学概論

  11. 経絡経穴概論

  12. はりきゅう理論

  13. 東洋医学臨床論

  14. はりきゅう実技

  15. 一般教養(英語、体育、社会学、表現)

 国家試験は、1〜9が専門基礎科目、10〜14が専門科目として分かれています。専門基礎科目が午前、専門科目が午後に分けて行われます。
 専門学校は、各科目の単位が取れなければ留年もしくは退学になります。3年生になる時には、クラスメイトの数名が留年し、先の3年生から留年した生徒と一緒に勉強しました。なかなかシビアでした。

卒業試験


 3年生では卒業試験があります。これは学校によって行われる回数が違います。多くの学校は2回くらいではないでしょうか。私の学校は15回くらいやったと思います。卒業試験は国家試験レベルかそれ以上です。やっていくうちに試験なれして、本番の国家試験はあまり緊張しませんでした。

国家試験の概要と合格ライン


 国家試験は4択のマークシートで全体で180問です。専門基礎科目90問、専門科目70問+はり理論10問、きゅう理論10問です。
 解答時間は午前、午後ともに2時間10分です。

 合格ラインは60%です。はり師きゅう師の国家資格は、はり師ときゅう師の2つの国家資格を同時に取得できます。(受験料も2資格分かかります)
 そして、厚労省のホームページに以下の記述があります。
 『はり師及びきゅう師国家試験は、配点を1問1点、それぞれ合計170点満点とし、102点以上の者を合格とする』 
 180問なのに170点?と思われる方もいらっしゃると思いますが、これは、はり師だと90問+70問+はり理論10問=170問となるからです。実際に、はり師は合格したけどきゅう師は不合格になったという方がいました。この方はきゅう師の試験が102点に届かなかったからです。この方はきゅう師だけ受験ができます。とはいえ、はり理論の10問を免除されるだけですが。

あとがき


 国家試験は運転免許の他に情報処理技術者を受験したことがありますが、全く違う試験でした。年に1回(2月の最終日曜日)しか試験がないことが最も厳しいと感じました。

 これからはり師きゅう師を目指したいと思われる方の参考になれば幸いです。ご質問がございましたら、ご遠慮なくコメントください。

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