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筋肉はなぜ減る

 サブスリーランナーになるために日々トレーニングしています。
 トレーニングをやり過ぎると怪我をします。かといって、トレーニングをしなければパフォーマンスが落ちます。
 パフォーマンスに影響する要素の一つに筋肉があります。せっかく付けた筋肉なのに、トレーニングを怠ると筋肉は減ります。なぜ、筋肉は減るのでしょうか。筋肉が減る理由を推察し、運動による怪我の予防について述べたいと思います。

本能と筋肉

 ここで一つ考えられることは、筋肉は生命を維持する本能(大脳辺縁系や脳幹)にとってあまり必要とされていないという事です。本能からすれば、呼吸筋や内臓にある平滑筋、そして心臓にある心筋が機能すればおおよそ生命は維持できるのです。筋肉は肝臓と同様にブドウ糖を蓄えますが、この場合は筋肉が動くために蓄えており、脳の栄養供給のためではないと考えます。血液中の血糖値が下がれば、副腎皮質から糖質コルチコイドや膵臓からグルカゴンなどが分泌されます。糖質コルチコイドは肝臓に作用し糖新生を促進させます。またグルカゴンも肝臓に作用しグリコーゲンをグルコース(ブドウ糖)へ分解を促進させます。このように、脳が必要なブドウ糖は肝臓が大きく関わっているのです。

 動かさない筋肉は萎縮する

 体にはおよそ650種類ある筋肉があると言われています。これらの筋肉を全て動かすことは意外と大変なのです。ちなみに、ラジオ体操では400種類(約61%)の筋肉を動かすことができるそうです。運動をしない期間が2週間続いただけで、筋力と筋肉量は大幅に低下することもデンマークのコペンハーゲン大学の研究で発表されています。
 パフォーマンスを上げるには、体全体のバランスが保たれている必要があります。一部の筋肉が萎縮や機能低下していると代償筋が働き体の動きをカバーします。その状態で体を動かし続けると代償筋が疲弊し炎症を起こします。そうならないためにも、体全体の筋肉を動かし筋肉の萎縮をさせないようにすることが大切なのです。

動かせば筋肉は萎縮しない

 健康を保つための筋肉であれば激しいトレーニングをする必要はありません。歩くこと、家事(掃除、洗濯など体を動かすもの)、ラジオ体操くらいで十分です。日頃運動をしていない方がラジオ体操をすると思いのほか体が動かないことに気づくと思います。これは筋肉の萎縮が起こりつつあると思って良いと思います。筋肉を少しづつでも使えば体の可動域は広がっていきます。動かないから動かさないのではなく、動くようになるために動かすことを意識してください。この時、痛みがある場合は無理をしない範囲から初めてください。
 また、ランニングをしているような方でも安心することなく、上半身や体幹を使う運動を取り入れ全体のバランスを整えるようにしてください。

最後に
 体が固くなるとは、筋肉が十分に伸展していない場合があります。これは、筋肉が拘縮しているからです。筋緊張が長く続いたり、繰り返し使うことで起こることがあります。この場合、あえて伸ばそうとすると筋繊維断裂を防ぐ反射が起こり筋肉は収縮しようとします。ゆっくりやさしく気持ちい強さで伸ばしていくことで筋緊張が取れていきます。

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