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英語の本を読む: 1

アガサクリスティの"And Then There Were None"(邦題: 『そして誰もいなくなった』)を読んだわけだが、モヤモヤしてならない。ちなみにネタバレはない。

ミステリー映画は好きで、「オリエント急行殺人事件」や「ナイルに死す」などからアガサクリスティに興味を持ってずっと原文で読んでみたいと思っていたが、なんとなく敷居が高い気がして先延ばしにしていた。でも、やりたいと思ったことはすぐ行動に移そう、と最近思い始めて、大学までの通学の時間に読み進めることにした。

読み始めたことは良かったし、話自体は面白くて、最初の殺人がおきるチャプターや、最後の3人が1人ずついなくなっていくところは一気読みしたわけだが、最後のチャプターで犯人がわかった直後にモヤモヤが爆発した。
多分、殺人の動機にいまいち納得できなかったのが大きかったと思う。
あと、別にこの犯人が犯人でなくてもこの物語は終われただろう、というところかもしれない。言い換えるなら、別の人が仮に犯人だったとしても、この犯行は成功していただろう、ということだろう。

童話に倣って殺人が進んでいくプロットや、最後の最後まで誰が犯人かわからないドキドキ感は、次の殺人が必ずくることや、不可能そうに見えるのに計画が緻密に進んでいくことが、最後まで読まなくても最初から分かっているからこそ最後まで続いたのだろうが、最後の最後に納得できるような、できないような終わり方で、なんとなく終わってから1人ムカムカした気分になった。

カラマーゾフの兄弟の時もそうだけど、登場人物が多いとどうも途中でそれぞれの仕事や年齢などを忘れがちになってしまうので、少し苦手意識があったが、途中からwikipediaを参照しながら乗り越えた。私はもう名前を覚えるのは最初から諦めているので、こういう場合は適当に覚えやすい名前をつけて読み進めるのだが、他の人たちはどうしているのだろう。

英語に関しては、非常にわかりやすくて、もっと早くに読み始めれば良かったなぁと思った。Queer("奇妙な"の意)っていう古風な形容詞を多用していて、どんな古い時代だよって1人ツッコミを入れていた。もっと注意して読めば、きっと推理しながら読めて楽しいのだろうが、今回はもっと多読をして英語の表現の仕方を頭に叩き込みたい、ということも目標の一つなので、にかく楽しく読み進めることにした。楽しくたくさん読んで、自然な英語表現を学ぶソースを増やす、というところだろうか。

しばらくはアガサクリスティを読み進める予定。次はポアロシリーズのThe Murder of Roger Ackroyd(邦題: 『アクロイド殺し』)を読む。
BBCでMurder Is Easy(邦題: 『殺人は容易だ』)が始まるようなので、それも楽しみにしている。



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