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Black History Monthに観たい映画

つい最近気がついたのだが、2月はBlack History Monthらしい。英語版ウィキペディアによれば、アフリカに祖先を持つ人たちのグループの歴史上で重要な人々やイベントを覚える月間としてアメリカとカナダの政府に認められている。最近ではアイルランドやイギリスでも祝われるようになったという。今年のテーマは「African Americans and the Arts」だというので、私は美術には疎いのだが、映画を見ることでちょっとでも参加できたらなぁと思って映画、ドラマを紹介してみる。



1. ドリーム

NASAで重要な役割を担った女性たちの話。いいな、と思ったのは、アフリカンアメリカンの女性が理系で重要な役割を担ったことを映画にしてあること。もっと理系の分野で働く女性に光が当たっていいと思う。アジア人のステレオタイプはみんな数学が得意っていうのがあるけど、そういうのじゃなくて、彼女(たち)の歴史が取り上げられたのも、理系で働く女性全般に大きく意味のあることだと思う。


2. 黒い司法

死刑の冤罪をかけられたアフリカンアメリカンの人を救うために弁護士が立ち上がる話。まだ観てないけど、これは良さそうだとずっと観たかった映画。後に紹介するポッドキャストのエピソードでアフリカンアメリカンのパートナーとの子どもを持つ日本人の方が、私の子どもは、常に危険と隣り合わせなのだと言うような事話していて、この映画を見なければいけないな、と思わされた。


3. Pose

これは以前も紹介したドラマだが、すごくいいのでもっと広まってほしい。1980年代〜1990年代にかけてのアメリカ、ニューヨークのLGBTQコミュニティーのボール文化のドラマ。アフリカンアメリカン、またラテンコミュニティーが中心で、シーズン2ではHIVの問題も題材に上がっている。
音楽と衣装がいいし、メイクも時代を感じるし、いいところづくし。


4. ブラック・クランズマン

実話が元になっているらしいが、KKK(白人至上主義集団)に潜入捜査をしたアフリカンアメリカンの刑事の話。映画「Tenet」でも主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントンが出ているので見た映画。彼の演技はかなり好きでゼンデイヤと出ていた「マルコム&マリー」もよかった。(映画のようなあんなパートナーは欲しくないけれど)


[番外編1]マルコム&マリー

緊迫した演技で吸い込まれる。けど、こんな喧嘩をするパートナーは私は耐えられない。


[番外編2]ポッドキャスト:シノブとナルミの毒舌アメリカンライフ

色々考えさせられる回だったと思う。アフリカンアメリカンのパートナーと結婚した方がゲストに呼ばれて、そこで学んだカルチャーについて話してくれている。アメリカの人種差別についてだったり、アメリカでアフリカンアメリカンのパートナーと子どもを育てることだったり、パートナーの家族との関係だったり。子どもが運転するようになってから、パートナーが子どもに「警察に捕まったらまず、手を見せろ」と教えていた、という話は心がえぐられるようだった。手を見せて何も持っていないことを証明しないと間違いが起こり得ないから、と。


日本ではそんなにBlack History Monthは知られていないかもしれないけれど、もっと知られるといいな、と思うし、いろんな人がもっと生きやすい世界になればいいなと思う。Black History Monthを覚える、ともいうが、お祝いする、という英語の言い方もあるので、映画を見たり、ご飯を食べたり、工夫して少しお祝いに参加できるといいのかもしれない。


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