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自分のために、親の断捨離を手伝う②

こんにちは、珍しく連投しました。
在宅ワーク先生です。

最近セルフケアのため、ピラティス教室に通い始めました。
いい感じ。

明後日は生徒さんとの特別集中講義を控え、緊張してます。

さてさて昨日に続き、以下頑張った今月の母との戦いの記録です。


今回は「皿、菓子鉢、花器、壺」編です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

思い立ったが吉日とはよくいったものだと思う。

前記事を読んでいただけた方は分かって頂きやすいのだが、
伯母の残したコレクションは本当にかさばるもので構成されている。

なんでも、大きいものが好きなのだ。

その弊害がよく出ているコレクション一帯が、
菓子鉢や大皿、花器、壺などである。


私はお花をしないし、お菓子も来客時は一人ずつ小分けで出したい。
しかし、台所のそなえ付専用棚はその真逆の機能を持つ大皿や菓子鉢ばかりで溢れ、ぎゅうぎゅうだ。

お花を飾る事は母がしているが、何も花器が10個同時にいることはないはず。

さて、たくさん盛り付けて取り分けるスタイルは、コロナ禍もあり、めっきり機会が減ったように思う。

親戚の集まりも減り、親戚も高齢で減り、同世代の親戚は集まるよりも外食や軽いお茶で済ます。

だから、大皿の出番はないに等しい。
それは世の中の大まかな流れだし、我が家もその流れの渦中だ。

さて、コレクションを一度中古ショップに持ち込んだが、引受拒否された。
需要が全く無く、売れないから、という理由だった。

結果を持ち帰り母に伝えると、さすがにがっかりしていた。

というのも、清水の舞台から飛び降りるつもりで、伯母の大皿コレクションを要不要選別し、それでも誰かに使ってもらえそうならとショップ持ち込みを決めた母だったからだ。

結果は、全拒否。

そもそも、母は手指関節炎で重い皿を扱うのが難しい。
なのに、こういう所が昔の人だと思うのだが、なんでも溜め込み取っておけばいつかは…と言い出す。

実際は、大皿を使ったら手で持ちながら、洗剤で滑る皿を洗わねばならない。
その動作が、関節炎持ちにはこたえる。

昔の皿は今のものと違い、厚く重く大きい。

柄や作りは凝っているが、もはや、よほどの物好きコレクターでない限りは、不便で必要としない時代なのだ。

①で書いたが、何枚か残してという言い方で最初母に選別を任せていた。

しかしやはり、一人でさせるとあまりにも減らなかった。

予想通りの光景すぎて、ちょっともう笑ってしまった。

棚から出したものを、そのまま戻す作業になる寸前で、顔には出さなかったが頭を抱えかけた。

ほかにも夏用の重いガラス食器や揃いの小皿、親子鉢も出る出る。
全て結婚式の引き出物類で、高くもなく珍しくもなく。

一種類につき20ずつはある湯呑や漆器、ご飯茶碗や、一度に10人分は注げる大急須などは、昔の冠婚葬祭の残り香だ。

家々ですべて賄ってきた、昔の冠婚葬祭。
今は葬儀ホールで事足り、食事は仕出しで済む。

引越し前は、50枚単位の皿や膳もあったので、業者に頼んで処分した。

親子といえど世代が違うので、明らかに親が今の世の中に適応してきたようで、しきれていない所を垣間見る。
それらもう誰も使わない食器や什器を、納屋へ納屋へとしまい込もうとするので、もう…頑張るのは私の世代だ。



さあ、私の出番はここからである。

Q. うちは披露宴会場の運営予定がある?

Q.これらすべて、とっておいて、あとで処分をするのは誰?

Q. 今の3人暮らしで、本当に使い切れる?

Q. 使いやすい、使いやすくないを考えた?

とまあ、ありとあらゆる角度から、母の僅かに残る頭の柔らかい部分、生活を変えたいという気持ちに呼びかける。

誰しもやり始めには、あくまで自分の価値観が一番念頭にあって手が動く。
それは当たり前のこと。

けれど、せっかく棚から出し遺品と向き合う気になっているのだ。
その頑張りに、スッキリしたスペースと暮らしやすさという結果を出す手伝いをすることで、お母さんはよく頑張ったねと言ってあげたかった。

心を鬼にするのは、辛い。
こうなったら、「無」が一番だ。

上記の質問を繰り返してぶつけていくと、何より母本人が麻痺してくる。

別の言い方をすれば、処分判断のハードルがどんどん下がる。


もともと母は、私が嵐にハマったとき真っ先に一緒にハマった。
スケートアニメにハマったときも、すぐに推しキャラの名前を覚えて、そのキャラの母親の決めゼリフを覚えた。

年齢不相応に頭と心が柔らかいのが、我が母の長所だと思う。

これは、本当に最後のチャンスだ。


戦い。
静かな、女同士、母と娘の戦いが、
その日3時間位続いた。

かくして、45リットルのゴミ袋に8袋ほどの皿を出した。
ゴミ捨て場へそれらを置きに行き、自宅の駐車場につくまでお互いを鼓舞しあい、後ろ髪ひかれるのを耐えた。

さてその後も私達の断捨離は続いている。

3人で住むには広い家だが、まだまだ処分してない遺品や終活対象が山積みなのである。

目下のところは、伯母と母の洋服。

もうこれは、親のためだけど、自分のためでもある。

将来苦労したくないから、今やるしかないのだ!!!




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