【読書と私】⑥森絵都/『出会いなおし』を楽しみたい作品たち
最初に読んだ森絵都さんの小説は『みかづき』。
本来はそれを再読して記事を書きたいと思っていた。
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『みかづき』は、なかなかの厚さで読み応えがあった覚えがある。
本職ではない用務員の男性が、教える才があり、放課後に勉強を教えるところから始まって、縁から塾で教えることになる。個人塾、大手塾等も含めて、「子どもの勉強を支える」状況と、結婚、出産、子の世代になっての話が交差して、教育のことでこんな風に小説が描けるんだという感嘆と、家族のことが壮大な大河ドラマのようにも感じた