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Mrs.Green Apple と日日是好日



Mrs.Green Apple

私はバンドのMrs.Green Appleさんのファンで、自分の活動名義の経緯にするほど彼らが作り出す眩しさと儚さを歌う曲に影響を受けております。

Mrs.Green Appleを知るきっかけが2019年にリリースされた「僕のこと」でした。

ああ なんて素敵な日だ
幸せと思える今日も
夢敗れ挫ける今日も
ああ 諦めず踠いている
狭い広い世界で奇跡を唄う

作詞作曲:大森元貴 2019年 Mrs.Green Appleの「僕のこと」からの引用


私はこの曲を聴いた最初の感想は「幸せな日はわかるけど、どうして辛い日や悲しい日も素晴らしい日と言っているんだろう」で、いい曲だとは思うけど歌詞の内容にいまいちピンきませんでした。

日日是好日

それからしばらくして、映画『日日是好日』を観る機会がありました。

映画は第42回日本アカデミー賞で「優秀主演女優賞」を黒木華さん」、「優秀助演女優賞」を樹木希林さんがそれぞれ受賞された作品です。


その後、原作を読み進めていくとこの文章に目が留まりました。

世の中は、前向きで明るいことばかりに価値を置く。けれど、そもそも反対のことがなければ、「明るさ」も存在しない。どちらも存在して初めて、奥行きが生まれるのだ。どちらが良く、どちらが悪いというのではなく、それぞれがよい。人間には、その両方が必要なのだ。

著者:森下典子(2008)『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫)201.からの引用)


日々の当たり前な出来事が当たり前ではなかったこと。
変わる四季の景色がそれぞれ美しく儚いものであること。
そして、些細な変化に気付くだけでわかる幸せがあることを教えてくれるとても素敵な作品でした。

その作品で私がいまいちピンと来なかった「僕のこと」の歌詞の意味がようやくわかったような気がしました。


影があることで光がわかるけど、光があることで影があることがわかる。
どちらも知ってようやくどちらの良さも悪さも知ることができる。

Mrs.Green Appleの「僕のこと」と小説「日日是好日」。

日日是好日の言葉自体は、この一瞬一瞬を大切にせよという意味ですが、この2つの作品でどちらの奥深さを知ることができて、さらにどちらも好きになりました。

私も1日1日の当たり前を奇跡と信じて大切に過ごす考え方を見習って、誰かの心を感動させるような絵を描いていきたいと思います。

余談ですが、

『日日是好日』を読んでいるとお茶を習いたくなります。
それで茶道教室を検索して、(調べると割と近場に教室があった)そこで終了。

いつもこれの繰り返しで、本当にお茶を習う気があるのかといつも自分に呆れています😅

いつになったら、習いに行くのでしょうね😅

この記事の内容と特に関係ないイラストを添えて終わりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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