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1週間、『超短期』台湾留学

私たち日本人にとって、地理的、歴史的、文化的に非常に身近な国の1つ。台湾

台湾といえば「夜市」「タピオカ」「九份」「マッサージ」などの魅力的なものがたくさんあり、しかも親日でとても優しい国と言われることもあって、以前から人気の海外旅行先。お土産のパイナップルケーキなんて、会社員時代には同僚から何度となく配られた記憶がある。

そんな台湾へ、今回は1週間の『超短期』台湾留学に行ってきました!

授業半分、遊び半分のこのプログラム、結論から言うとめちゃくちゃ最高すぎて、帰国から1ヶ月以上経つ今も絶賛台湾ロス中なので、私の気持ちの整理と、もしかしたら興味があるかもしれない誰かの為に記録を残すことにします。

“台湾の朝ごはん”を食べて、学校へ。
憧れの台湾生活!


実はここ数年、私はアルバイトで複数の台湾人と関わることがあり、台湾人のその明るさや大らかさ、親切で合理的で情熱的な国民性にすっかり魅了されてしまった。台湾グルメのYouTubeなんて、どれほど観たことか

そんな台湾熱が高まっている時。友人から、くるみ台湾華語研修センターの1週間の台湾留学プログラムの話を聞いた。

ざっくりのスケジュールとしては、半分は中国語の授業、もう半分は観光ツアーや自由時間ということらしい。普段は腰が重い私も、話を聞いてるうちにどんどんその気になり、さっそく夫に1週間の不在を告げ、2023年10月に台湾留学に繰り出すことにした。

というわけで、私が今回このプログラムで感じた魅力や感想をまとめてみる。



1.安心感


①母体が語学学校だから安心

くるみ台湾華語研修センターの母体は語学学校らしく、以前からずっと語学学校を経営されているそう。今回、お世話になった台湾人の先生方もベテラン教師ばかりで、授業は分かりやすく日本語も堪能。母体がもともと語学学校というのが、短期間ではあるがリアルな留学っぽくてとても良い

ホテルから学校までは大通り沿いを徒歩5分くらい


②落ち着いた周辺環境だから安心


台湾はもともと日本レベルに治安が良い国だけど、やっぱり周辺環境は気になるところ。

学校があるのは台湾の台北。の、ビジネス街っぽい大きなビルが並ぶ街。台北駅から3駅の民権西路駅の近く。くるみスタッフ曰く、「大阪の本町みたいな所」とのこと。そういわれてみると、確かに本町感ある。近くには庶民的なお店だけでなくちょっと高級そうなお店もあって、道路も歩道も広くてとても綺麗。あと、タイミングを逃して行けなかったけど、すぐ近くに地元で人気の雙城街夜市もある。夜も大通り沿いだから明るく人通りもある。

教室は大通り沿いのビルの10階。教室は明るく清潔だし、トイレもウォッシュレット付きで綺麗に保たれている。外国に慣れてない日本人として、まずこういう環境がすごくありがたく感じたりして。

民権西路駅前広々としたビジネス街という印象


③くるみスタッフが親切だから安心


なんだかんだ振り返ってみて一番感じたのは、くるみのスタッフが皆さん優しくて親切だったこと。困った時にはいつも助けて下さったし、なんなら困る前から色々と気にかけて下さっていたのが伝わってくる。「日本人参加者に台湾留学を楽しんでもらいたい」と常に気にかけて下さって、そういう心遣いが随所から伝わってくる。あと、教えてもらった簡単な中国語が街中で伝わった時には一緒に喜んでくれたりしてとっても嬉しい。

だから、個人的には、くるみ台湾華語研修センターの一番の良さは“人”かもしれないとすら思っている。

日に日に仲良くなる、短期留学生と台湾人スタッフ


2.中国語初心者向けの授業内容

①本当に基礎の基礎から教えてくれる

台湾旅行に行ったことはあるけれど、私が知っている中国語は「謝謝(ありがとう)」「你好(こんにちは)」「好吃(おいしい)」と、いくつかの食べ物の名前くらいなもので、文法や発音なんて全然分からない。だから『留学』と聞くとちょっと怯んでしまいそうだけど、今回は1週間の超短期。それも超初心者向け。それなら私でも大丈夫かも、そう思った。

実際に授業を受けてみると、本当に基礎の基礎。母音と子音の発声の仕方や、四声から教えてくれる。他の生徒さんも中国語初めての方ばかりだったので、安心した。本当の本当に、超初心者でも大丈夫。難しい〜!って言いながら、久しぶりにみんなで超真面目に勉強した。

ちなみに、出発前にも準備クラスと呼ばれる数時間のオンライン授業が用意されていた。オンラインの授業は初めての経験だったけど、特に問題なく受けられた。この準備クラスのおかげで、台湾では効率よく初級の授業に入れたんだと思う。

大きなタピオカミルクティーと一緒に授業(台湾スタイル)。
向こうに見えるのは発音のプリント


② “即” 使える、ありがたすぎる授業内容

基礎の基礎が終わったら、基本的な文法や、よく使う表現を重点的に教えてもらえる。すごいと思ったのは、授業内容と授業以外のスケジュールが一部対応していて、例えば“夜市”“マッサージ”に行くスケジュールの前にはそこで使える中国語を詳しく教えてもらえる仕組みになっている。

この仕組みのおかげで私は夜市で食べたいものを好みの味で注文(ちょっと辛く、◯◯味で、みたいな)することに成功したし、クラスメイトの中には商品を値切ったりおまけしてもらったりに成功する猛者もいた。いずれにしても、“今使える中国語を、今教えてもらえる”のは本当にありがたい。当たり前だけど、言葉が通じるというのは外国語を勉強する上で一番の喜びになるから。一番モチベーションが上がっている時に勉強するから、覚えも早い気がする。

実際、自分の力で買えた食べ物は特別美味しい。
この中華おこわの美味しさも然り。


③想像を超える楽しい授業

“授業”と聞くと「退屈」「面白くない」イメージもある。しかも今回はたった1週間だけの中国語クラス。正直に白状すると、「1週間だけの生徒相手じゃ、先生側も真面目に授業する気持ちにならないんじゃないかな」とか思ってました。

でも蓋を開けてみれば、たった1週間しか授業を受けない私達相手に真剣に向き合って下さる先生方がいらっしゃった。明るく、楽しく、可愛らしく、台湾の役立つ情報を交えた授業は、多分今まで私が経験した授業の中でも屈指の、面白く役立つ授業だったと思う。これは私にとって完全に嬉しいサプライズで、感動さえ覚えた。こんなに真剣に教えてもらえるなんて、本当に思ってなかった(他のクラスメイトも同じ感想を言っていた)。やっつけ授業になるんじゃないかななんて思って、先生、ごめんなさい。笑

ちなみに先生方は普段も日本人相手に中国語の授業をされている台湾人の方々で、日本語も堪能でした。またどこかでお会いしたいなぁ。

授業の一部ではサポートスタッフの方も
発音練習に付き合ってくれた。
サポートスタッフの方に
発音を細かく教えてもらっているところ
数字の読み方を練習してるところ
難しいけど、面白い


3.観光や台湾料理も思いっきり楽しめる


やっぱり台湾に1週間もいるんだから、観光や台湾フードも思いっきり満喫したい。特に私は食べることが大好きだから、台湾でのやりたいことリストの大半は食べ物で締められている。くるみ台湾華語研修センターのスケジュール内でも、いくつかの台湾ローカル店を紹介してもらった。現地のお店を現地の人に案内してもらえるなんて、なんて贅沢なんだろう。というわけで、写真とともにちょっとだけご紹介。


①食べ物編


八方雲集】
台湾で人気の水餃子チェーン店。ここは気に入りすぎて、帰国直前にもう一度行った。また台湾に行ったら絶対に行く。水餃子はぷりぷりして肉っぽく美味しいし、焼餃子もお箸が止まらない美味しさ。値段も安く美味しいから、台湾人も普段からよく行くらしい。餃子だけでなく1品メニューも美味しくて、酸辣麺や牛肉麺も食べた。あと驚いたのは、台湾人は餃子と一緒に豆乳を飲むんだって。


確か餃子は1つあたり5.5元とかだった気がする
10個食べても250円くらい?
注文は紙に書くスタイル
親切なくるみスタッフがいつもサポートしてくれる


【黄記魯肉飯】

魯肉飯が人気のローカル食堂。魯肉飯だけでなく、台湾の一般的な食べ物がいっぱい用意されているお店っぽい。以前、夫と旅行で台湾に来たときは要領が分からなすぎて、あまりこういうお店には来られなかった。ここでもくるみスタッフが適当におすすめを注文してくれたおかげで、よくYouTubeとかで見る、名もなき台湾ローカルフードがたくさん食べられて感激。魯肉飯も美味しいけど、他のも美味しかった。お店は地元の人でいっぱいで、やっぱり人気店みたい。


これぞ台湾ローカルフード!
人数が多いおかげでちょびっとずつシェア出来た


【佳興魚丸店】

迪化街にある、魚団子のスープが名物のお店。イカ入りの団子のスープと乾麺を注文したんだけど、どちらも忘れられない美味しさ。あっさり癖のないスープだけど、旨味は濃厚。毎日でも食べられるような、そんな美味しさ。クラスメイトは謎にこの店でイカ嫌いを克服してた笑。私も日本に帰ってから家でこういう料理を思い出しながら作ってみたけど、やっぱりまたこの店で食べたいな。

白い団子の中には肉だねが入ってて、唯一無二の美味しさ。
魚の皮のスープも、乾麺も、ハズレがない。
趣ある街の趣ある佇まいが食欲そそる



日本では外食はちょっと特別なものという感覚だけど、台湾で外食はあくまで日常(台湾の家にはキッチンが無いこともよくあるらしい!) 。だから、台湾のレストランではいわゆる“家庭の味”みたいな手間ひまかけたほっとする食べ物がある。外でそういうのが手軽に食べられるのが、台湾の良さだなぁ。街のあちこちで、料理上手なオカンが待機している感じ。もし台湾に住んだら、行きつけのお店を作りたい。仕事帰りに「ただいま〜」とか言って、オカンに愚痴とかこぼして、叱咤激励されたい。(妄想)


②観光編


くるみのスケジュールには観光のスケジュールも含まれていた。内容は多分随時変わったりすると思うけど、今回の内容を一部だけど載せてみる。

【九份】
まずは、千と千尋の神隠しの舞台とも言われ、日本人に大人気の九份。全然知らなかったけど、元々は金鉱が盛んな街だったらしい。赤い中華風の提灯や山沿いの階段状の街並みが、異国情緒溢れてどこも絵になる。台湾人には「日本人は本当に九份好きですね〜」なんて笑われるけど、やっぱり一度は見てみたい風景だなと思った。

雨が多いらしいけど、この日はいいお天気でした
九份で有名なデザート
白玉と小豆のかき氷みたいなやつで、めっちゃ美味しい


【十份】
次に十份。十份といえばやっぱりランタン上げ。ちょうど暗くなってきた時間だったので、綺麗で神秘的で本当に願い事が叶いそうだった。ランタンのお店のおじちゃんが、中国語で願いごとを言いながら一緒に飛ばしてくれたのがまた印象的だったなぁ。

九份も十份も人気の観光地なんだけど、台北からのアクセスがちょっと難しいと聞いたことがある。今回はバスで直接連れて行ってくれたのでとても助かった。

静かで、人も少なくて、綺麗で、
とっても思い出に残ってる瞬間
飛ばす前にお店の方が写真をいっぱい撮ってくれた



【タイヤル族文化体験】

台湾にはいくつかの原住民コミュニティが現存していて、泰雅族(タイヤル族)もそのうちの1つ。現在は観光客向けに文化体験も用意されているそうで、そちらにもバスで連れて行ってもらった。

正直、行く前はどんなことをするのかも全く見当がつかなかったし、もっと正直に言うと、あんまり面白いイメージが湧かなかった。(ごめんなさい)

でも、今振り返ってみると1週間のハイライトとも思えるような思い出深く楽しい体験になった。泰雅族がご馳走や伝統酒を振る舞ってくれたり、村長?族長?のお宅にみんなでおじゃましたり、衣装を着せて頂いて、みんなで踊ったり。

印象的だったのはタイヤル族の方々がとても元気で明るく、とっても楽しい方々だったこと。1回限りの文化体験に来た私たちに、こんなに温かく楽しく接して頂けるなんて。帰る頃にはみんなですっかりタイヤル族のファンになってしまった。

タイヤル族のお宅にて集合写真
みんなでダンス。
みんな意外とノリノリでめちゃくちゃ楽しい
テーブルに並ぶご馳走!
なんだか田舎のおばあちゃん家を思い出す、
懐かしくて美味しい手料理の数々


4.スタッフによる抜群のフォロー体制


①出発前から留学中まで、日本語で質問OK


くるみ台湾華語研修センターのスタッフは、基本的に皆さん日本語が話せる。日本に留学経験がある方ばかりのようで、日本文化や日本人の考え方みたいなものにも理解が深い。

質問があれば出発前でも留学中でもいつでも質問に答えてくださる。海外に不慣れな私は、例えば台湾の気温やスマホのSIMや行程、気をつける点など色んな細々とした質問を投げかけたけど、それに対してひとつひとつ快く答えてくれた。出発前から既にフォローが始まっていたので、とても安心できた。

出発前からおすすめされていた悠遊カード。
交通機関だけでなく色んなお店で使えて便利


②観光や買い物中のありがたすぎるフォロー


お土産物を買う時、夜市や朝市に行く時、お寺を参拝する時、いつもすぐ声をかけられる所にいてくれる。困った時はいつも助けようとしてくれるし、反対に、自分だけでやってみたい時には優しく放って置いてくれる。笑 その場に適した中国語なんかも教えてくれるし、細かいオーダーは通訳してくれたりで、頼もしいといったらこの上無い

淡水にて。
夕焼けが有名だけど、グルメの数もすごかった。
華山1914文創園区にて。
ただのコーヒーも、中国語で注文できたら嬉しい


③台湾人の友達と旅行しているような体験


スタッフは台湾人なので、現地の人の生活や振る舞いをすぐ横で見られるのも貴重な経験になった。例えば夜市や観光地などでは、くるみスタッフが色々な食べ物を紹介してくれる。「ここは人気店ですよ〜」とか、「あっちの店の方が安いですよ〜」とか、「今はこれが流行ってるんですよ〜」とか、まるで台湾人の友達と遊びに来たみたいで本当に楽しかった。一緒に買い物したり、映えスポットで写真撮ったり。この堅苦しすぎない友達みたいな対応は、台湾人の愛すべき国民性なんだと思う。

スタッフに教えてもらったMacDonaldの
チキンナゲットのソース。甘酸っぱくて美味しい。
おみやげにもおすすめ、と教えてもらった笑


現地人と行動していると、思いがけない出会いもたくさんある。ある時なんか、夜市でくるみスタッフが慣れた様子で全然知らないもの(豬血糕:豚の血と餅米を固めたお菓子)を注文していていて、興味深げに見ていたら少し分けてくれた。夜市は普通の旅行者にとっても定番の観光スポットだけど、やっぱり現地人と行動すると、旅行では体験しにくいようなものにも出会えたりする。

その材料から、恐れる日本人も多い豬血糕。
なんとみたらし団子みたいな馴染み深い味がした。
周りのピーナッツ粉が香ばしくて美味しい。


5.1週間という「ちょうどいい」期間


台湾留学に行きたいと思っても、いざその時間を捻出するのは難しい。でも、1週間なら頑張れば捻出できそうなのが、多忙な日本人としてはありがたい。まともに1年以上留学しようとすると、だいたいの社会人の場合は “会社を辞める決断” を迫られるだろうけど、1週間なら連休に有給休暇をくっつければ確保できるかもしれない。そんな、今の生活を変えずにギリギリ参加できそうな1週間という期間が、日本人にとって嬉しいなと思った。

日常を離れて、1週間の台湾学生気分♪


6.くるみの短期留学がおすすめな人


①一歩踏み込んだ台湾旅行を体験したい人


まずは私みたいな、“台湾旅行+α” として楽しみたい方。台湾に初めて行く方にとっても至れり尽くせりの安心プランとしておすすめできるし、既に台湾旅行を経験した人にとっても一歩踏み込んだ台湾旅行としておすすめできる。

今回の経験で私は旅行で役立つ基本的な中国語から台湾人おすすめの美味しい食べ物、さらにはレンタサイクルの利用方法など、ありとあらゆる経験をたくさん頂いたので、今度からはもっと台湾旅行を楽しめそうな気がして既にわくわくしている。

台湾のレンタサイクル“YouBike”は超安くて便利!


②留学検討段階の“お試し留学”として


超短期留学は、これから本格的に台湾留学を検討している方にとっての、『お試し留学』としてもアリだと思う。やっぱり留学するとなると、学校や仕事や今後のキャリアなどにも影響するし、金銭面でも大きな投資をすることになる。いざ留学してみて「文化が全く合いませんでした」なんてことにならないか、もし悩んでいるなら、さっさと1週間だけ体験してみた方が早いんじゃないかな。


まとめ


すごく長くなってしまったけれど簡単にまとめると、「めちゃくちゃ楽しかった」の一言に尽きる。正直、1週間しか無いからスケジュールはハードかもしれないけど、どのスケジュールもひとつひとつ楽しくて勉強にもなって、個人旅行より何倍も濃厚な経験をさせてもらえた。教えてもらった中国語は今後も役に立つし、本当に価値ある1週間だったと思う。

この、“旅行以上、留学未満” のプログラムは人によってそれぞれのメリットがありそうなので、もし興味がある人は是非検討してみて欲しい。

以上、台湾短期留学旅行記でした〜!!


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