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【ブラック企業時代編#5】退職したのに営業に行かされた話

これは私が例のブラック企業
を退職してからの話である 

ブラック企業を退職した私は
あの地獄の日々から解放され
自宅でダラダラ過ごしていた

そんな時だ
携帯電話の着信がなった
いまだに携帯の着信音には過剰に
反応してしまう

ディスプレイ出た名前は
ブラック企業の同期だった田中だ(仮名)

田中は同期の中ではお笑いキャラで
面白い奴だったが営業成績は全くダメだった

よって毎日マネージャーから
怒鳴れていたのだが、ヘラヘラといつも
笑っており、結局同期の中で最後まで
辞めずに在職したある意味変人である

そんな田中が今さら退職した俺になんのようだ?
電話に出た私に田中は相変わらずだった

「おぉ〜久しぶり久しぶり」
ヘラヘラとしている顔が思い浮かぶ

ちょーお願いあんねんやー」
何のことかと思いきや
田中はとんでもないことを言い出した。

何と田中が言うには私の家の近くで
久しぶりのアポイントが取れたらしい

「お前営業強かったやん!一緒に来てや〜」

はっ?何言ってんだコイツは
俺は退職してるがな!と思った 

しかし暇してたので行くことにしたのだ
今考えると恐ろしい🤣

久しぶりにスーツを来て余ってた名刺を持つ
辞めてもスーツを着ると戦闘モードに入るもんだ
到着する頃には田中の為に俺が数字あげてやらー
くらいの気持ちになっていた

待ち合わせ場所のコンビニに行くと
ヘラヘラした田中が手を振っていた
「おーおーありがとうやでー」

よし田中行くか!契約取るぞ!
どこやアポイント先は!?

「そこの美容院や」
田中の指した指の先の方向には
こじんまりした1人でやってそうな美容院が

田中ぁ〜!美容院にビジネスフォン📞
売れるわけないやろーが!

「とりあえず2人で髪切ろうぜ」
とヘラヘラと笑う田中

しょーがねーな ʅ(◞‿◟)ʃ
行きますか

当然契約は取れるわけなく
我々2人は美容院でオーナーと世間話をして
髪の毛を切ってもらい
田中はマネージャーにドヤされるのであった。

退職してもぶっ飛んだ
ブラック企業時代の話でした。

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