詩のようなもの「私が真宗を採る理由」
いろんな人を使い捨てて生きてきた。
つなぎとめる力がなく、
多くの人を。
声も思い出せない人。
名前も思い出せない人。
顔も思い出せない人。
何も思い出せない人。
不義理もはたらいた。
忘れたいその人の事は忘れられなくて、
きっと死ぬまで覚えてる。
未練がましくも思い続けている人。
忘れたいその人の事は忘れられなくて、
けどその人は私の事などきっと忘れ去っている。
大通りを闊歩する。
たくさんの人とすれ違う。
すれ違う隨に忘れる。
無関心。
無頓着。
無慈悲。
なのに、怯えるさきのあの人や、
愛憎の相手のあの人は、
鮮明に強烈に覚えている。
きっと死んでも覚えてる。
こんな私は「倶会一処」の理に救われなければならない。
なにぞそれは愛別離苦の傷薬じゃない。
後生に五大ほどけて虚空にとけて、
まったき平等覚に参画して、
私が私から救われた結果に、
一々の華より化生するのだ。
2024年3月21日
潤心
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