CHA-TOMO

空を見上げ、流れる雲を見ながら、お茶をしていました。 道端に咲く小さな花がきれいだと感…

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空を見上げ、流れる雲を見ながら、お茶をしていました。 道端に咲く小さな花がきれいだと感じ、一緒にお茶が飲みたくなって、 思うまま、気ままにお茶の時間。 おやつも用意しました。 お茶にしましょう。

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商店街の裏通りから初めまして プロローグ

高校を卒業し、田舎から大都会に出て来た田舎娘の私は、新宿のそびえ立つビル群を見上げ驚き、渋谷のファショナブルな人々の多さに驚き、池袋サンシャイン60から見た東京の、どこまでも続く街の大きさに驚いた。 当時ひとり暮らしを初めた場所は、とても住みやすく、下町商店街は洋品店の隣が八百屋さんで、その隣は定食屋さん、その隣は靴屋さん、そしてお惣菜屋さんが数件、と言ったような様々なお店が並んでいた。 コンビニなどは、まだ無かった時代だったから、小さな冷蔵庫と炊飯器、ガスコンロで自炊を

    • でも、でも、でもね

      でも、でも、でも、でも・・・ そんな言い訳ばかり言っているんじゃないの! 屁理屈ばかり言っているんじゃないの! と言われそうだけれど。 でもね。 ある日、私がいつも利用する駅にピアノが置かれた。 期間限定、誰でも自由に弾くことができる駅ピアノ。 そんなに広い駅ではないから、ピアノの音が駅中に響き渡る。 ごくごく普通に歩いていた人が、いきなり見事な演奏をするのだから、それはもうびっくり。 思わず足を止めて聴き入ってしまう。 ジャズを弾く人、クラシックを弾く人、馴染みのあるカジ

      • お犬様 そのお姿が誇らしいです

        そこには毛並みの整ったいかにも気高そうなお犬様が1匹、公園のベンチの真ん中に座っていた。 一瞬チラリと私を見たお犬様は、鋭い眼差しで私を睨んだ。ような気がした。 私の全身の毛は逆立ち尻尾は大きく膨れ上がり、今すぐにでも逃げ出したい気持ちを抑え、勇気を出してシャ~と気合いを入れたのだった。 広告 <カフェでお茶を飲みながら楽しく英語でお話をしましょう> 英会話カフェとやらをネットで見つけた。 何だか楽しそうと簡単な気持ちで参加ポチリをしたのが、そもそもの始まり。 私は1歩1

        • 心の距離は測れないけれど

          人はみな、自分の心のメジャーを持っている。 メジャーの目盛りやその幅、長さは人それぞれ。 物はもちろん心も測れるこのメジャー。 何を測るかは、自分次第。 元気?と聞かれると、 うん元気だよ。 変わりなくやっているから。と答える。 ほんとうは、どんよりな気分なのに。 薄暗い部屋の中でひとり。 ちっとも元気ではないのに。 大丈夫?と聞かれると、 うん大丈夫だよ。 なんとかやっているから。と答える。 ほんとうは、毎日がいっぱい、いっぱいなのに。 重い荷物は持てないのに。 ちっと

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        商店街の裏通りから初めまして プロローグ

          ドキドキとワクワクのあいだで

          初めてのことに挑戦する時はいつだってドキドキ。 思いも寄らないことが起こったら、もはや心臓はバクバク。 それでもまったく物事に動じず、ワクワクと進んで行ける人もいるのだから、なんとも羨ましい限りだ。 同じことをするにも関わらず、その感覚の違いはなんだろう。 様々な経験や、その人の度胸や性格なども関係するのだろうけれど、そのストレスの差は大きいと思う。 おばちゃん達が集まってのおしゃべりはなんとも、 声がでかい!!! 周りなどお構いなしに盛り上がっている姿は、ある意味羨ましい

          ドキドキとワクワクのあいだで

          虹の橋のたもとで

          なんとも気まぐれなお天気の日。 青空かと思えば、片側の空には黒い雲。 その雲がゆっくりゆっくり、 こちらに向かって近づいて来た。 それでも真上の空はまだ青空で、 やがて雲の隙間から光がさし込み、 ついに雨がパラパラと降り出した。 そして雨が勢いよくザーザー降りとなり、 数分後また太陽が顔を出した時、 空には大きな大きなはっきりとした虹色の虹がかかった。 愛するペットちゃんがの虹の橋を渡った時、 ペットちゃんたちは虹の橋のたもとで、 自分の飼い主さんを待っているという。

          虹の橋のたもとで

          ドーナッツの真ん中

          ドーナッツが好き。 たまに何だか食べたくなる。 それも着飾った甘いカラフルなものではなく、昔ながらのおばあちゃんが油で揚げたような、あの穴のあいたシンプルなドーナッツ。 お砂糖がパラパラと振りかけられた優しい甘さのドーナッツ。 ドーナッツの真ん中に見える景色は遠い日の思い出。 右回りでドーナッツを食べてみた。 私はおばあちゃんと硬い椅子の鈍行の汽車に乗って、親戚の家へ向かっていた。 汽車が駅に着くと、べんと~べんと~の声が聞こえてきた昔。 当時は四角い木箱を首にかけ、駅弁

          ドーナッツの真ん中

          おにぎり持って

          おにぎり1個 おにぎり2個 おにぎりの具は、ツナマヨチュールでおねがいしますにゃ 焼きおにぎりは、カツブシ醤油ぬりぬりでおねがいしますにゃ あたたかい春の日 おにぎり持ってお出かけしましょうか そしてこうなる 猫だから やっぱりお家でお昼寝します 春は眠いのにゃ

          おにぎり持って

          エッセイ集「お茶にしましょう」から 古民家カフェ

          Amazonのあまりにも深い森の中で、 まるでその中の1本の樹の1枚の葉を探すかのように、 もはや見つけ出すのも困難となり、 いったいどこを探したらいいのやら。 今やひっそりと森の中に埋もれている、 私のエッセイ集「お茶にしましょう」 ここnoteに残しておきたくて、 忘れたくないエッセイをひとつだけ読んでもらえたら。 ー古民家カフェー 情報がたくさんある今の時代いろいろなことが便利になったものの、もしかしたら、そのぶん私達の生活は以前より忙しくなっているのかもしれない。

          エッセイ集「お茶にしましょう」から 古民家カフェ

          幸せの重さ

          冷蔵庫の中に眠る賞味期限、消費期限切れの君達。 冷凍庫の中で霜焼けになって冬眠するこの子達。 いったいあなた達はいつから眠っているの? そろそろゴミ袋の中で目覚めてもらおうか。 賞味期限や消費期限などがなかった時代、 腐っているかどうかは自分の目で確かめ、匂いを嗅ぎ味見をして、まだ食べられるかどうかを判断したもの。 カビが生えるのも腐るのも早かったのだが、最近は消費期限が驚くほど長くなり食べ物が腐らない。 人間は本来持っていた感覚を、もしかしたら失ってしまうのだろうか。 し

          幸せの重さ

          100年後にもう一度生きる

          手書きの字で書かれた貼り紙が目についた。 パートさん募集 時給1000円 ガラスに貼られたその貼り紙は、ほんの少し曲がっていた。 私はなんだかその張り紙に、今の日本の現実と未来が見えてくるような気がした。 かつての日本は裕福な国だったはずなのに。 今やオーストラリアの時給は2000円を超えるのだという。 コロナ後の円安の影響もあり、日本を訪れる外国人が増えている昨今。 普通にランチが5000円くらいする国からすると、チップの習慣がない日本は、ラーメン1杯が3000円でも

          100年後にもう一度生きる

          自分の体を守れるのは自分しかいないから

          毎朝自分の体にありがとうを言っている。 自分の体の内側に意識を向けて、ゆっくりと深呼吸をする。 背筋を伸ばし大きく伸びをすると、いつも小さくなっている自分が、なんだか少し大きくなれるような気がする。 自分を褒めてくれる人など自分しかいないから。 いいぞ!いいぞ!自分。 人体には科学では解明されていないことが、まだまだ沢山あるというこの不思議。37兆もの細胞から出来ている私達の体は、その細胞ひとつひとつがエネルギーを持ち、体全体がエネルギーで満たされる。 その複雑な機能は、

          自分の体を守れるのは自分しかいないから

          感激サプライズ シニア留学おばちゃんセブに行く その4

          セブで洗濯をしてもらった衣類から、きつい洗剤の匂いがした。 現地ではそんなに気にならなかったのだけれど。 自分から漂ってくる匂いに、私は日本に帰って来たのだと感じた。 先生達の前での最後のスピーチを終え、長かったような短かったようなセブ留学が終わった。 今や英語を学ぶ環境は大きく変わり、なにも高いお金を払いわざわざ海外に行かなくても、オンラインレッスンやAI先生で充分な時代なのかも知れない。 そして何よりも綺麗で便利な日本は、やはり住みやすく良い国だと思う。 しかし外に出

          感激サプライズ シニア留学おばちゃんセブに行く その4

          noteをやっていて良かった シニア留学おばちゃんセブに行く その3

          毎日様々なお題で英作文の宿題が出る。 Noteで書くという習慣が、こんなところで生かされるとは思ってもいなかった。 私は書くことが好きなのだと改めて思う。 そしてnoteをやっていて良かったと思う。 ある日のお題がこれ ー 私の理想の週末 ー 私は週末猫になりたい。 彼らは1日中自由で気ままに過ごしている。 起きたい時に起き、お腹が空いたらミャ~と鳴く。 もしご飯が美味しくなかったら無視をすればいい。 そして私は美味しいご飯を要求する。 眠くなったらいつだってうたた寝。 そ

          noteをやっていて良かった シニア留学おばちゃんセブに行く その3

          日本の当たり前は世界の当たり前ではない シニア留学おばちゃんセブに行く その2

          日本を離れると日本がよく見えて来る。 しかしそのあまりにも正確さを完璧さを目指す日本の社会に、ときに身動きが取れず、疲れ果ててしまうこともあるだろう。 不便さの中の楽しさがある。 のんびりさの中の余裕がある。 てきとうさの中の気楽さがある。 様々なことに恵まれ日本に暮らす私達。 私達の当たり前は、決して世界の当たり前ではない。 水道の水が当たり前に飲めること。 熱いお湯のシャワーが当たり前に出ること。 ホテルの部屋の掃除が当たり前に行き届いていること。 トイレットペーパ

          日本の当たり前は世界の当たり前ではない シニア留学おばちゃんセブに行く その2

          シニア留学 おばちゃんセブに行く その1

          コケッコッコ〜 コケッコッコ〜 ケコケコ コケッコッコ〜 こんな声で目を覚ますのは、いったい何年ぶりだろう。 フィリピンセブ島の朝はとてもにぎやか。 今回、私がスティしている所は、中心地から少し離れているため日本人が見当たらない。 近くにモールはあるものの、いわゆる庶民のショッピングセンターと言ったところだろうか。 地元の若い子達に人気のファストフード店やローカルなレストラン、屋台が並んでいる。 最近の円安の影響もあり、日本と比べ物が安いという感じはあまりしない。 物によっ

          シニア留学 おばちゃんセブに行く その1