前を向いて生きると誓った日 (Mr.Children miss you大宮12/7)


2023年12月7日(木)


前日の夜は眠りがいつもより浅かった。

多分ライブを楽しみにしていたからなんだろうなぁとぼんやり思いながら目覚めた当日の朝。

適当に用事を済ませてから準備をしてワクワクしながら家の玄関を開ける。


会場が地元から近いとこんなにも準備が適当になるとは。


ツアータオルといつもお出かけに使用してるsumikaのスマホホルダー着けるの忘れた。


こんな感じ久々だなとふと思った当日の朝。


そこから電車に乗り込み、お昼に大宮駅ナカで親子丼を食べて、本日のライブ会場である大宮ソニックシティでグッズを買った。

その後は糖分摂取したくなってカフェでクリームソーダ飲みながら時間潰した。
メロンソーダに乗っかってるバニラアイスが結構小さくて心の中でケチ...って思ったのは内緒で。

時間は16時、お会いする約束してる2人の方との時間が16時半だったので丁度いいと思い、カフェを退店。

会場に着いたタイミングとほぼ同時に相手方とお会いすることができた。
お話ししたりソニックシティの看板付いてる所で写真撮ったりして開場の時間まで待つ。

初めましてだったけど沢山お話しできて楽しかったなぁ。

開場して自分達が並び始めたタイミングで1人の方とはお別れ。
もう1人の方と楽しみとそわそわしながら入場する。


座席は2階2列1番。



まぁまぁ悪い。笑



それでも同時にこのホールツアーのライブに参加することができただけでも幸運なことだよなと思った。

自分の座席に着くと思いの外近い、ミスチルのライブの中では過去一の近さだった。

ステージは至ってシンプルで、限られた空間にそれぞれの楽器がいつものポジションに置いてあり、アクセント程度にJENのドラムセットに向かって右側に1本の木が立っている。
ホールなので映像系の演出が可能なものは、ステージ後ろのメインスクリーン1枚のみだ。



刻々と開演まで迫る時間。


間もなく開演しますのアナウンスが入る。


ドキドキだ。




いつもこの時間って長く感じるのだけど、今回は何故か凄い早く感じた。

会場内にずっとBGMが流れている。

開演時間から5分程過ぎたタイミングでホールの中がゆっくりと暗転。

miss youツアー大宮初日の公演が始まる。

0.Opening

会場が暗転しても尚、会場内のBGMが継続して流れている。最小限の暗い演出の中、軽快なクラシック調メロディが流れている。
これから夜の宴が始まる時みたいなワクワクした気分にさせてくれそうな曲調だ。

クラシック調のBGMが流れている中でMr.Childrenがゆっくりと登場し、各々のポジションに着く。

メンバーが登場し、姿を見せた途端にいろんな感情が溢れてくる。

BGMが止み、その直後に桜井さんがアコースティックギター1本のソロパートを掻き鳴らし始める。これもまた軽快なリズムだ。

会場内の観客が手拍子をし始める。

その後他のメンバーも楽器を鳴らし始め、盛り上がったところで一瞬演奏が止まり、沈黙の時間が生まれる。

そして、あのフレーズが来る。

しばらくして気付いたんだ本物だって

1.Birthday

イントロ無しの歌い出しから始まったこの曲に会場は大歓声。


自分は大号泣。


自分の2023年、失ったものや出来事が多くかなりしんどい思いをした年だった。
全く生きた心地がせず、何のためにあった1年だったのだろうとひたすら虚無になっていたし、正直、2023年という年を破壊したいくらい嫌いな1年だったとこのライブが始まるまでは思ってた。

だけど、1曲目のこの曲の歌い出しの桜井さんの声を聞いた瞬間、今年の辛かったことが全部報われたような気がして、涙が止まらなくなった。


この日の為に生きれてよかった。

心の底からそう思えた瞬間だった。

歴史なんかを学ぶより解き明かさなくちゃな

まだ涙が止まらない。

逃げも隠れも 出来ぬ今を

「いくよ!!!」

サビ入る直前のこの桜井さんの煽りでもうダメだった。嗚咽した。

サビが終わり、2番のBメロ付近でやっと涙が収まり、その後は笑顔で楽しむことができた。

2番のサビの歌詞が今の自分に響くなぁ...
そんなことしみじみ思ったりもした。

2番が終わり、間奏に入る。

そのタイミングで桜井さんが、
「会いたかったぞ大宮〜!!
皆さんにお会いできる今日という日を、ずっと楽しみにしてました!!」と煽る。

またここで号泣。

こちらの方こそずっと会いたかったよ!と心の中で叫んだし、そうと言わんばかりに桜井さんの煽りに歓声で全力で応えた。

その後、「歌える?来い!」と桜井さんが会場に言い、あの間奏内の合唱が始まる。
1曲目にしてホールの一体感がとても感じられる瞬間だった。

やっと堂々と歌えるMr.Childrenのライブが帰ってきたことが嬉しかった。

去年の半世紀へのエントランスツアー、スタジアム公演のOpening〜終わりなき旅、あの感動に並ぶものはこの先も現れないと思っていた。
でも今回のこの1曲目の流れはそれと同じくらい感動した。

また忘れられない1曲目が増えた。

2.青いリンゴ

「次の曲、新しいアルバムの中から演奏したいと思います。青いリンゴ!」

そんな桜井さんの言葉から始まったこの曲。

あのギターから始まるイントロが凄く好き。
この曲は特にA〜Bメロが好き。
軽快なサビのサウンドが気持ちいい。

観客の手拍子が弾んでて幸せそうだ。

アルバムでこの曲を聴くと、音が少し軽過ぎるかなというちょっとした違和感を感じていたけど、ライブで聴くと歌も含めてメロディー全体に重厚感が増すというか、ライブ映えというやつだろう、凄く曲が良いように聞こえた。

タイトルが青いリンゴだからといって青リンゴを主張するような映像や光の演出はなかった。

3.名もなき詩

JENの力強い「ワン、ツー!」のカウントから始まったこの曲。
いや、JENのカウントの仕方カッコよすぎだろって思いましたね。

基本はいつものアレンジと同じだった。
Cメロの部分、大サビ共にの高音の部分が力強く出ていて、今日の桜井さんの声の調子はかなり良い方だなって確信した。

4.Fifty's map 〜おとなの地図

ここで本日最初のMCが入る。

「次の曲も新しいアルバムからの曲ですが、もしかしたらこの曲のタイトルを聞いた時に、あれ?って思った方もいますよね?
そう、そのあれ?は皆さんが思ってるのと同じだと思います。
あの尾崎豊さんの曲。
僕は尾崎さんの曲を当時凄く聴いていて、その有名な曲には15の夜、SEVENTEEN'S MAP、卒業と数えきれない程の有名な曲達があって、その曲の多くは18歳や19歳のような子供でも大人でもない人の複雑な心情を歌った曲達です。
尾崎は当時のその年の子達にとって憧れの存在でした。
僕らも同じように。
そして今、こんな感じです笑(両手人差し指で左右メンバーを指しながら)(ここで会場に笑いが起きる)
次の曲は、その当時から大人になった僕達が寂しさや孤独を受け入れて、だけどどこかむしゃくしゃするような僕達、僕達(観客に向かって)の曲です。
聞いてください、Fifty's map。」

こんな感じのMCから始まったFifty's map。

もうイントロから鳥肌が立った。

この曲、かなりライブ映えするなと感じた。
桜井さんの歌声が音源を通してとか何もフィルターのかからない生で聴けていることによって、想像していたより曲全体を通して声量強めな歌声を響かせる曲であることを知ることができたことも大きいが、楽器の音が会場に響いて主張が強い環境だからこそ曲全体に厚みが増すというか、バンドの主張が強くなればなるほど良い曲になる気がした。

ロングトーンの伸びが凄く良かったな。

5.口がすべって

apでも演奏してた曲が来ましたね。

この曲大好き。

争い続ける血が流れている民族をめぐる紛争を新聞は報じてる

ここから2番サビ終わるまで、ステージの中央スクリーンに紫色のような赤色基調のスクリーンが出現し、影を残すような演出で人の手が2つ向かい合うような形でハンドガンと拡声器?(ここは自分の座席の位置からよく見えなかった)を持つ演出とサビの部分でレーザーの光が赤色一色になる演出が、今の社会情勢のこともありとても印象的だった。

曲最後のアウトロで桜井さんが、
「タッタッタター、タタッタッタター、オーイェェーー」
って歌うアレンジ(ap2023と同じ)をしていたのが嬉しかった。

6.常套句

イントロが流れた際、微かに会場がどよめいていた。

この曲は2013年の[(an imitation) blood orange] Tour以来のライブ演奏だ。

このツアーに自分は参戦していなかったが、DVDでは何度も鑑て聴いた曲だ。
当時よりも今の歌い方はより優しく丁寧になっていて、曲の雰囲気により近付いてる気がした。
特にサビやCメロでのロングトーンが当時より凄い上手くなってたのが印象的で、深く聞き入ってしまうほどだ。
本当に上手いに尽きる...。

最近、凄くこの曲聴きたい気持ちになっていたから、このライブで聴くことができて嬉しかったし非常に沁みた。

この曲は本来、恋愛的な意味や要素が強い曲だと推察するが、特にサビで繰り返す「君に会いたい」の歌詞や「愛してます」の歌詞を聞いた時、友人や家族のことを想いながら聴いていて、会いたいなぁとしみじみと思った。
友人愛や家族愛だってあるからいいよね??

それぞれと過ごす時間をもっと大切にしなきゃなと改めて感じさせてくれる時間だったな。

7.Are you sleeping well without me?

ここで本日2回目のMC。

「ここからは暫く新しいアルバムの曲が続きます。
今日皆さんはここにいらっしゃいますが、miss youのアルバムは聴いてきてくださってる人達ですよね?笑
もし聴いていない方がいたとしても、ここにいる皆さんをライブの世界にお連れしたいと想います。」

このようなMCからこの始まった。

バンド編成はボーカル(ハンドマイク)、ドラム、キーボードの3人体制。
田原さんとナカケーは一旦ステージ裏へ退散していった。

ドラムのアレンジが原曲よりも違ったことに気付き、聴いて驚いた。

サビ終わりの「Without me?」の歌い方が原曲よりも溜めの強調が毎回あるのが印象的だった。

ロングトーンが多めの曲でもあり、桜井さんの声の調子良さが際立つ曲でもあった。

8.LOST

イントロ流れた瞬間来たー!って思った。
この曲はアルバムの中でも上位で好き。

バンド編成はボーカル(ハンドマイク)、アコースティックギター(田原さん)、ドラム、ベース。

田原さんが楽しそうに体全身を使って軽快なリズムを取りながらギターを弾いていたことが印象的だ。

この曲もCD音源とかなりバンドのアレンジを大幅に変えてきたことに驚いた。
1番は音源通りで、2番のサビからドラムとベースのアレンジが多く追加された。

もう圧倒的にライブ映えしている。
音源が当てにならない。

「願いや祈りだって腐って床に飛び散った
誰かを傷付けたりその度怖くなってった」

ここの歌詞が今の自分の心に響きすぎた。
良い歌詞してるよなぁ、、

大サビの桜井さんの力強い歌い方が格好よくて圧倒された。

ライブアレンジによる演奏が素晴らしすぎて曲終わりに拍手が止まらなかった。

9.アート=神の見えざる手

バンド編成は、ボーカル(ハンドマイク)、アコースティックギター(田原さん)、ドラム、ベース。

曲前にウィーンって機械が作動する音がしたんだけど、あれはドラム裏のステージが一段上がった音だったのか桜井さんがその裏のステージの下から出てくる際の音だったのか分からない。

この曲が1番ストリングス以外のCD音源が当てにならなかった。
それだけボーカルやバンドのアレンジのが凄かった。

ベースが入るだけで曲の厚みが違うし怪しい雰囲気が増すし、ドラム入ってさらに曲のかっこよさ増すし、アコギが入ることで良いリズム感になる。

バンドっていいなぁ。

桜井さんの歌い方なんか音源よりもかなり狂気感や皮肉感が増していた。
これは過去の桜井さんのダークな表現とはまた別のベクトルだ。

今まで見たことない怖い桜井さん。

要所要所で原曲の音程やテンポに合わせてはくるけど、アレンジの余地がある部分では積極的に音程を原曲よりも高く歌い、また歌うテンポを変えて歌詞を激しく強調したりと狂気や皮肉感を演出していたことが非常に印象的だ。

まさにカラオケで歌ったら採点エライ酷くなるなるやつだ。

①「僕の、、、にカッターを手に当て〜硬く強い絆を欲しがってるからなんだよって言いながら」

②「僕が殴ったり蹴ったりするのも全部愛するが故なのだと」

③「中華人民共和国と北朝鮮のアンビリーバブルな行動 非常識だと報道するけれど じゃあどこの国が常識的だとあの金髪女は言うのでしょう?」

④「「酷い」とか「汚ねぇ」とか「卑怯」とか」

特に上記4つの箇所を歌ってる時の桜井さんの狂気感溢れる歌い方には度肝抜かれた。

もう「僕が殴ったり蹴ったり」の所はかなり強調して歌っており、本人も激しく蹴る動作をしていた。
蹴る動作といってもサッカーボールを蹴るような綺麗な蹴り方ではなく、人を蹴り飛ばすような汚い蹴り方をして、身体からも曲を表現付けていたことがかなり印象的だった。

1回目の「何とかしなきゃいけませんね 早急な対応が待たれます」が、かなり冷静というか原曲よりも落ち着いた歌い方だったのがかっこよくて好きだった。
そこからの「中華人民共和国と〜」の急にテンションがハイになる狂い方の表現がもう本当にやばかった。

あれほど「やばい」という言葉表現が的確になることってあるだろうか。
それほどだ。

正直この曲はアルバムリリース時に聴いた時点ではあまり好きではなかった。
だから、他のファンの方々が挙って凄い!とか好き!!とかの気持ちが分からなかった。

これは単純に自分自身がラップ調の曲があまり好きではなかったからというのが、好きになれなかった理由として大きかったのかもしれない。

だけどライブのアレンジを聴いたらその気持ちは180°変わった。

バンドサウンドの要素が加わって4人としてのこの曲は全く別の曲を聴いているような感覚だった。

本当に凄い曲だ。

10.雨の日のパレード

前曲が終わり、雨がシャーっと降る音の演出が入り、その流れで曲のイントロが始まる。

バンド編成は、ボーカル(アコースティックギター)、エレキギター、ドラム、ベース。

カラフルなライトの色使い、ステージからホール全体に向けて、模様が施された影が広がるを使った演出がとても幻想的だった。

音源だと高音部分と低音部分が終始混ざって聞こえるが、ライブ時だと桜井さんは下のパートを最初から最後まで歌い通していた。

この曲は原曲でもそうだけどライブで聴くとさらに心地よく聞こえる。
物凄くリラックスして聴いていた。

11.Party is over

「次の曲は新しいアルバムの中で最もシンプルな曲です。聞いてください。Party is over。」

と桜井さんが説明してから始まったこの曲。

バンド編成は、桜井さんと田原さん両方アコースティックギター演奏の2人体制。
その他のメンバーはそのままのポジションで照明の当たらないステージで残って一緒に聞いていた。

照明の使い方も本当にシンプルだった。

この曲はCD音源で初めて聴いた時から凄く好きな曲だ。

過去に留まって現在を御座成って 生きていくなんて愚か者の愚行
もう席を立って帰ろう でも何処へ向かえばいい?

サビの部分のここの歌詞が特に大好きだ。

自分自身も、どうしても嫌な過去に抜け出せずにずっと囚われて生きていた過去がある。
前に進みたいのにどうしても留まってしまうもどかしさや悔しさを常々感じて生きてきたこともあった。
今年になって漸く過去から這い出て前に進めた気がするが、でも今後何処へ目標を決めてこの気持ちを着地させたらいいのかまではまだ分かっていない。

そういう経験をしたからこそ、そういう現在の葛藤を残してるからこそ、この歌詞があまりにも強く響いた。
これからも大切にしていきたい曲の一つ。

切なくも力強い歌い方をするこの曲にまた涙流しながら聴いていた。

12.We have no time

バンド編成はアコースティックギター(桜井さん)、エレキギター、ドラム、ベース。

前曲とは打って変わって、盛り上がり系のロックな新しい曲がここで演奏される。

会場の手拍子のリズム感がよく、同時に飛び跳ねてる方も多くいた。
確かに飛び跳ねたくなるようなリズムしてる。

バンド編成で演奏されるこの曲は本当に格好良い。(ロックンローンは生きている、LOVEはじめましたの枠に近いのかなと感じた。)

特にドラムサウンドが凄く良かった印象だ。
ベースもギターも相まって曲に奥行きが出て更に良い曲に仕上がっている。
桜井さんも得意げそうな表情と歌声で歌っていることが印象的だった。

サビの部分の「タタタタタッタタ!」って音が流れるたびにステージの照明もそのリズムに合わせてチカチカさせていたのもまた良かった。

しかし個人的に気になったのが、この曲の時か、10曲目雨の日のパレードの時か、或いは両方かはたまた別の曲でかはあやふやになってしまったが、田原さんが使用していたエレキギターが、全体真っ白でピックガードが勾玉型で黒色のテレキャスター(のように見えた)であったのだけど、今までこんなギター使用してたっけ??
※有識者の方教えてください。

13.ケモノミチ

バンド編成は、アコースティックギター(桜井さん)、エレキギター、ドラム、ベース。

イントロが流れた瞬間、他の既に演奏されたmiss youの曲が素晴らしいバンドアレンジしていたのを聴いて、この曲がどんなアレンジをしてくるのか楽しみで仕方なかった。

照明は白色照明メインで至ってシンプル。

1番は丸々原曲通り桜井さんのみが演奏し、歌うアレンジで、そのまま2番に入る。

声の調子絶好調の桜井さんの歌い方に強い気迫があって圧倒されそうになる。

「いつまでも待つよと」言ってたっけ あの人

2番入ったけどまだ原曲通り。

今何してるかな?

もしかしてこの曲は音源通りのアレンジなん?って思い始めたその時、

そんなこと ボンヤリ

ここの歌い出しでJENのドラムの「ジャカジャカジャカジャカジャーン!!」のサウンドを入れ始める。
来た!!って思いましたね。

ドラム主体のアレンジで凄まじく格好良い曲に様変わりするケモノミチに完全に圧倒される自分。

JENのドラムが入ると同時に他のメンバーも演奏に参戦する。
また田原さんが弾くエレキギターのアレンジも曲に更に彩りを与えとても良い。

大サビになるとドラムの歩数が増え、桜井さんの歌声をより引き立たせる。

もう何故か理由も分からず、大量に涙がここで溢れたことだけは覚えてる。

最後の曲の締め方も最高にかっこよかったな。
確か最後の一音にJENのドラムの音が入ってた気がする。

ただただ感無量だった。

そして立て続けに続いていたmiss youの曲達はここで一旦終了する。

しかし、Are you sleeping well without me?〜ケモノミチまでの流れはアルバム通りそのままの流れで来ていたことをふと思い、このアルバムの曲達の凄さを思い知った。
アルバムの曲順、相当こだわりがあるんだなぁと。

14.pieces

ap2023の2日目に続きまたこの曲を聴けたことが嬉しかった。

この曲が入っているアルバムの色を彷彿とさせるかのようなオレンジ色をふんだんに使った照明がとても綺麗。

1曲目のBirthdayもそうだが、去年メジャーデビュー30周年を迎えたバンドが、この曲をやると更に曲に深みが増して感動した。

15.放たれる

綺麗なイントロしてるよなぁ。

そんなこと考えながら曲を迎えたこの曲。
実は以前までそこまで好きじゃなかった曲。
どうしても今までの自分の人生観故に、歌詞に共感できない部分があった。

だけどたった今分かったのは
誰もが生きる奇跡
生まれてきたただそれだけで 愛されてる証

特に今年はこの歌詞を痛感する出来事があった。

新卒で勤めた会社が合わなくて毎日辛い思いをしていた時のこと。

自分が病気で倒れて2週間入院した時のこと。

そしてこのライブの日を無事に迎えられたこと。

家族に愛されていたこと、友達や趣味仲間に大切に想われていたこと。

そんな大切な人達と今も楽しく過ごせることへの幸せ。

全部、この曲を聴いている時に思い出して想ってジーンと来た。

また今の桜井さん声質、歌い方のスキルが上がって丁寧に歌うこの歌凄く良かったな。

そんな安らぎを感じる 今でも

この後に全ての照明が消え、一瞬静寂が生まれるアレンジがあった。

もう恐れることは何もない。
大サビにそのような歌詞が書いてあったけど、その言葉を信じてこれから強く生きていきたい。
そう思えた瞬間だった。

以前までは全然好きじゃなかったこの曲。
この日のライブを通して大好きな曲になった。
これから大切に聴いていきたいな。

16.幻聴

この曲もap2023初日に演奏した曲だ。

もう最高の流れ。
あのワクワクするイントロ何度も何度も聞いても最高だなって思える。

そして狭ければ狭い会場であるほどこの曲は映える。

イントロで盛り上がってる時に、桜井さんが観客の方へステージギリギリまで歩み寄り、両手を広げて前の列の人を煽っていたのが頬やましかった。

基本的な歌い方のアレンジは重力と呼吸ツアーと同じ。

しかし、間奏でのコール&レスポンスは無しであった。
その代わりに「ありがとう大宮〜!!」って叫んでくれたことが凄く嬉しかった。
自分めちゃくちゃニッコニコだったと思う。

みんなと手振るの楽しかったなぁ。

アウトロにおいてもap初日と同じコール&レスポンスが無い、桜井さんのアレンジによるものだった。

あのアレンジ好きだったから個人的にはまたそれをやってくれたことが嬉しかった。

今回のようにホールももちろん、アリーナ規模のツアーが今後開催される時は、毎回この曲セトリに入れて欲しい!って思うくらい好きな曲だし外さない曲だと本気で思う。

17.声

この曲はめちゃくちゃ嬉しすぎた。

サビの部分始まる時に桜井さんがニッコニコで「聞かせて!」だか「一緒に!」って言って自分も全力で叫んだけど、途中から泣きながら叫んでたな。

ほんと今回のライブめちゃくちゃ泣いてる。

ほんとサビの部分始まる度に桜井さん嬉しそうなのが印象的だった。

最後のサビの部分で、桜井さんがニコニコしながらマイクを通さずに歌う→観客に託す、そしてまた歌い→観客に託すを繰り返していて、観客はその度にどよめきながら大興奮。
ホールという狭い場所だからこそ出来たことだと思うし、桜井さんの声が会場全体にちゃんと聞こえていてただただ凄かった。

ここまで多幸感に満ち溢れた声って過去のライブであっただろうか?って思うくらい会場が幸せで満ち溢れていた。

18.Your Song

声の時の桜井さんソロによる「yea-yeah」の後に間髪入れずにこの曲のイントロがスタート。

この時、桜井さんがyea-yeah叫んでる間にJENがシンバル一音だけ鳴らすカウントで曲が始まったように聞こえたのだけど、他の人が言うには桜井さんが叫んでる間にJENはちゃんと従来の「ワン、ツー!」のカウントとってたみたいだが、これはどちらが正解なんだ...?

しかしどうあれ、この声〜Your Songの間髪を入れない流れはすっっごく好きだ。

曲の最初に桜井さんが叫ぶ所、今ではライブの時になると会場にいるみんなで叫ぶのが恒例になっている。

この曲、リリースされてからずっと好きだったけど、月日が経ってライブの場で歌われる回数が増えれば増える度に更に曲に深みが増して良い曲のように聞こえる。
リリース当初はここまで大きくなる曲だとは一切思わなかった。

自分が青春時代に買ったアルバムの1曲目が、今ではMr.Childrenにとってなくてはならない曲になっていることが、なんだかとても嬉しい。

2番が終わり、間奏に入る。
そして大サビが始まる時、「一緒に歌おう!」と桜井さんが言い、最後のサビを全部観客と桜井さんが一緒になって歌い上げるという大合唱状態に。

これもまたこれ以上に幸せなYour Songが今まであったかな?って思うくらい最高な時間だった。

19.おはよう

バンド編成はアコースティックギター(桜井さん)、エレキギター(田原さん)、ドラム、ベース。

ここで久々にMCが入る。

「次の曲が最後の曲です。
今日この曲を聴いてライブが終わって皆さんが帰る時、布団の中で寝る時、翌日になって朝起きた時に、今日楽しかった幸せだったこの時間を思い出して、思い出した時に温かい優しい気持ちになれることを願って作った曲です。
最後の曲です、聞いてください。おはよう。」

こんな感じのMCだったと思う。

この日、数多くのいろいろな曲をMr.Childrenは演奏してきたけど、最後の最後に優しい平和チックな曲で終えることで、このライブは優しい驚きに満ちたライブだってことのメッセージ性を強く感じた。

楽器も全体を通して優しいアレンジであった。

2番が終わった後のキーボードソロが流れる部分、今回のライブだとキーボードの音を主としつつも、その音に優しく彩りを与える形で田原さんのエレキギターも加わっていた。

曲の最後、ちゃんと桜井さん口笛吹いていて可愛かった。

この曲で本編は終了となる。

En1.優しい歌

会場が明るくなり、桜井さんとSUNNYさんのみステージに登場する。

この時の桜井さんの衣装、白のVネックシャツに黄色のカーディガン?(に見えた)と黒のスキニー?パンツで、服可愛いなぁって思いながら見てた。

「ライブをするにあたってセットリストを決める時、どんな歌を歌ったら良いのか分からなくなる時があります。次の曲はそんな時に作った曲です。
そしてこれからも、迷ったりそんな時が来るかもしれない。
でも、今日ここに沢山の人が来てくれたことを肝に銘じて、Mr.Childrenを代表してこの曲を演奏します。」

桜井さんがそう説明し、一通りギターをかき鳴らした後に「誰かが救いの手を」と優しい歌のフレーズが歌われる。

アコースティックのアレンジかつ半音下げの優しい歌凄くいい...!!

出口の無い自問自答 何度繰り返してもやっぱり僕は僕でしかないなら
どちらに転んだとしてもそれはやはり僕だろう

ここの部分は桜井さん自身が今思う気持ちでもあるんだろうと思うと同時に、自分自身も凄く共感した歌詞だ。

特にこの1年は沢山試された1年だった。
それ故に失ったものが多かったけど、それでも今日こうして大好きなMr.Childrenのライブに無事に行けたことに改めて、感謝と喜びの気持ちが溢れたシーンだった。

アコースティックアレンジで曲のテンポも落としている形でありながら、桜井さんの歌い方は力強い。

それはまるで、何かを訴えかけるように。
また何らかの祈りや願いをこの曲に込めて歌っているようにも感じた。
それは歌っている表情からも表れていて、どこか切なそうな必死そうな表情を浮かべるシーンが度々あった。

それら全てが物凄く印象的で、聴いてる自分の心がギュッとなった。

これからもこんな幸せなライブの時間がずっと続くといいな。

心の底からそう思った時間だった。

En2.The song of praise

曲の前にメンバー紹介のMCが入る。

桜井さんが田原さんをコールする。

田原さんが話す。

「僕らファンクラブで誰も得しないラジオ(仮)というラジオ番組をやっていて、2020年のコロナ禍で何かできないか?ということでこのラジオを再開しました。
皆さんいつも沢山のお便り本当にありがとうございます。逆に僕達が皆さんのお便りを見て元気をもらってます。」

こんな感じのお話をされた後、

「今日は僕がメンバー紹介します。」

と田原さんが他のメンバーを紹介する日になった。

次にJENが呼ばれ、話し始める。

「埼玉の人にお聞きしたいんですけど、ここ大宮じゃないですか??大宮もあるなら中宮、小宮もあるんですか?笑
ほら、林さんだって小林、中林、大林ってありますもんね?笑」

会場が笑いに包まれ、複数の観客が「ない!!」と叫ぶ。
因みに自分も叫んだ。

その後、折角のホールツアーということで各会場で観客の声出しする機会を設けているらしく、この日もこのJENのMC中に行われた。

何故か叫ぶ言葉のセリフは「ウィッス!!」だ。

何回かJENに合わせて叫んだが、JENが観客の声量に納得がいかず、「まだ声が小さいので今日から大宮は中宮確定です。」と勝手に大宮が中宮に格下げされる理不尽。
ここの場面ほんと面白すぎてずっと笑ってた。

最終的にウィッス!!の歓声の大きさはJENを納得させ、大宮の名は奪還したのだった。

次にナカケーのMC。
ナカケーが大宮について必死に振り返ろうとする。

「最後に大宮でライブやったのは去年...」
↑他のメンバー「さいたまスーパーアリーナ」

「大宮で初めてやったのはinnocent worldツアーの時...」
↑他のメンバー「それは戸田」

記憶めちゃくちゃで面白すぎた。

あまりにも間違えすぎるので、ナカケーは誤魔化しがてら最後に挨拶してこれ以上喋るの諦めてたの可愛かったな。

次に桜井さん。

「青森ではアップルパイ、山形ではラフランスと美味しいもの食べてきましたが...
さて、大宮には何があるのか...!何もなかった!!(ここで会場が笑いの渦に)
でも、MCの時間あるし何も話せないと困るからって、スタッフさんに大宮は何があるのかと聞いたら「大宮は何もないですけど、埼玉のみなさんはそれで喜ぶんで大丈夫です‍」だって(笑)(会場大爆笑)」

「でも大宮にはこの元気さがあります!」

桜井さん、言うだけ言って最後ちゃんと上手く大宮の会場をフォローしてたの笑っちゃったけど嬉しかったな。

「次の曲は、SOUNDTRACKSの中からの曲で、このようなライブ会場で皆さんと一緒にコール&レスポンスをすることを想定して作った曲です。
2020年にもツアーをする予定でしたが、コロナで叶いませんでした。
今日、大宮のみんなの声でこの曲を完成させたいと思っています。」

曲が始まり、サビの部分では「聞かせて!」と桜井さんが嬉しそうに観客に託す。

何回も繰り返す「ウォー、オー!」のコール&レスポンスに途中から自然と涙が出てきた。

全力で声が出せるMr.Childrenのライブが帰ってきたことが何よりも嬉しかった。
そんな思いをこの曲、この場面で1番強く実感した。

誰もひとりじゃないきっとどっかで繋がって この世界を動かす小さな歯車
誰もひとりじゃないだからどっかでぶつかって この世界を藻掻く小さな そう小さな歯車

この歌詞か本当に好きだ。

実際にライブ会場でこの歌詞を聴いて、今の自分に背中を強く押してくれてる気がした。
また頑張ろうって沢山の勇気を貰った。

また近いうちにこの先のツアーでもやって欲しい曲になった。

En3.祈り 〜涙の軌道

曲前に最後のMC。

「最後の曲になります。(会場「えー!!」)」

桜井さんここで笑ってた。

「もうさようならです。でもそのさようならは、ここにいる皆さんと再会すること、今日のように楽しかった日が、ライブがこれからも続いていくことを祈りながら歌う、さようならの曲です。それを最後に歌います。」

祈りもap2023初日でやってくれた曲。

今の桜井さんが歌う祈りが上手すぎて、めちゃくちゃ切ない。


こんなに幸せで楽しかった時間がもう終わっちゃうんだって凄く寂しくなった。
できることならこのまま時間が止まって欲しい。
本気でそう思った。


でも、今年いろいろあって沢山辛い思いした中でこうやって無事にライブに行けたから、また次のライブも行けることを信じて、その時を楽しみにこれから頑張ろうって思った。


またMr.Childrenに会えること、これからまたこんな楽しい時間が続いていくことを祈っての"さようなら"

過去の自分、辛かった出来事や失ったものへの決別の意味での"さようなら"


前を向いて生きるんだ。



これから辛いことがあってもこの日の記憶さえあれば、その時のことを思い出して戦っていける。

Mr.Childrenに沢山背中押してもらったからもう大丈夫。

そう思っていると、大サビ前の間奏でステージ右側にある木に黄色い光が灯り始める。
クリスマスツリーほどではないが、少し似ていて綺麗だ。
そして木を起点に左側に拡散するような配置で小さな電球達がステージの上から降りてきて定位置にセットされる。

大サビが始まった瞬間にそれら電球が全て点灯。

色は黄色一色だが、見惚れてしまうほど綺麗だ。
よくよく見ると電球数個がゆっくり点滅していることに気付いた。

最後の最後まで"優しい驚き"に満ちたステージ演出だった。

桜井さんの声も最後の最後までしっかり出ていた。

曲が終わり、最後にメンバーが挨拶し、メンバーが手を繋いでお辞儀をする。

すみません、普段はライブであまり叫んだりしないタイプなんですが、今回はあまりにも素晴らしすぎるライブであったためにこの時に「大好き!!」って全力で叫んで、伝えさせていただきました。

届いてくれたかなぁ?
届いてなくてもいいや、あの会場でその言葉を伝えられただけでも満足だな。

そういえば、このライブどの曲か忘れてしまったけど、曲中にJENがドラムスティックを振り回して観客にレスポンスを煽ってたのがホールのライブらしくてよかった。


終始、夢のような時間だったなぁ。


そしてまたいつか大宮にライブで来て欲しい。



願わくば、この先も末永くバンドとライブが続いていきますように...。



今年初めに、別のもうひとつ大好きなバンドのメンバーが亡くなったことを経験したから、
その気持ちが非常に強い。




今日会場に入る前、自分の中でモヤモヤしてた気持ちや悩みが、会場を出た時には軽くなっていてどこか晴れやかな気持ちだった。





ではまた。

"Mr.Children Tour2023-2024 miss you"
2023.12/7 セットリスト

1.Birthday
2.青いリンゴ
3.名もなき詩
4.Fifty’s map 〜おとなの地図
5.口がすべって
6.常套句
7.Are you sleeping well without me?
8.LOST
9.アート=神の見えざる手
10.雨の日のパレード
11.Party is over
12.We have no time
13.ケモノミチ
14.pieces
15.放たれる
16.幻聴
17.声
18.Your Song
19.おはよう
En1.優しい歌
En2.The song of praise
En3.祈り ~涙の軌道

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