短編小説4

混沌というのは例えばだが、以下のような文のことである。
「男は死んだ。女は走った。」
これだとまるで意味がわからない。なぜ男が死んで、女が走ったのか。これが混沌である。しかし、こうすれば、混沌でなくなる。
「男は死んだ。病院に連れ込むため女は走った。」
もうすでに死んでいるのに病院に連れ込むのは意味わからないが、とにかく、混沌が物語に変わった。
人間にとって混沌はわけわからなく、恐怖なのだ。
科学が発達していない昔は混沌ばかりだった。混沌をなくすために宗教や迷信を作ったのだろう。今でも、混沌を無くすために都市伝説や迷信と言ったものが存在するのではないか。
そこで私は考えた。混沌を書きまくれば、読者自身が勝手に物語を作ってくれるのではないか。
これはただの試みである。

学校を後にした。親に言うことができなかった。
でもどうすればいいのだろう。混ぜた。作っていこう。計画を立てた。
落書きがしてあった。バレないように開けた。一人残らず殺す。できそうだ。限界だった。死ね死ね死ね死ね死ね。
十分に注意をした。混ぜた。いつも通り。
授業が始まった。男の子がいた。そういえば最近本を読んだ。始まった。方法も知ってる。
バレないように殺してたな。学校に登校した。
机には落書き。洗剤を混ぜた。わからない。怖い。具合が悪い。


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