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パンがなければ、お菓子を。

ねぇねぇ、パンケーキ作ってくれるって!

ベッドであと5分…。と粘っていた私のもとに、パタパタと走ってくる足音。そして嬉しそうな声。

最近息子は目が覚めると一目散に夫のもとにいき、二人でトイレを済まし、遊び始めるようになった。

そのおかげで、私は夫と比べて+5分くらい(いや、実際のところ15分くらい)ゴロゴロタイムをエンジョイしている。

そんな私のもとに届いた、朝の嬉しいニュース。

昨日の夜ご飯はトルティーヤだったから、残りごはんがない。
さらに、我が家で定番の簡単手作りパンを作ってもいなかった。
ほほぅ。朝ご飯に食べるものが何もないのか。

かしゃかしゃと、ボールの中で何かをかき混ぜている音が聞こえてくる。

ねぇねぇ、キッチンに一緒に見に行こうよ!

ゴロゴロする私をひっぱり起こして、音の鳴る方へ連れて行ってくれる。

「おはよー」「お、起きた?おはよー」
「なんか作ってくれてるんだって?」
「パンがなかったから、パンケーキにしようと思って」
「パーンケーキ!パーーーーンケーキ!」

ご機嫌な息子。フライパンに4つずつ焼かれるパンケーキ。良い香り。

食器ラックの中の乾いたお皿を戸棚に戻しつつ、これはチャンスだと閃く。

「パンがないなら、パンケーキ(お菓子)を食べればいいじゃない、だなんてマリーアントワネットな朝だね」「パンケーキ!パンケーキ!」

「パンがないからって買いに走りに行くんじゃなくて、パンケーキを作っちゃうとは!スキルアップしたね」「パンケーーキ!ハニーつける?」

何を隠そう。出会った当初は、家に冷蔵庫もなかった夫。もちろんフライパンも、ボールもなかった。2.0Lのペットボトルが床に置いてあるだけ。

そんな生活から「パンがないから、パンケーキ作るか」とは大ジャンプじゃないか。

ご機嫌な息子と一緒に、テンション高めにたくさん盛り上げておいた。

こうやって「料理男子」は作られていくんだと思う。

***

午後になり、お手伝いさんがやってきてくれた時、息子が嬉しそうに報告していた。

I had pancake this morning!(朝にパンケーキ食べたの!)

朝からパンケーキ食べれるって、なんだか特別で嬉しいよね。

そうやって息子が喜んで報告していたよ、という話を、夜に夫に報告して、なんだかホッコリした一日。

さぁ、またお願いしましょう。

▼おちびさんの方も、着々と「料理男子」になりつつある話。


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