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【その他】説明は10通り準備する

りとるジムを設立した20年前、子どもの体操?の本を購入しました。逆上がり、跳び箱、走る、など。体育と言うより生きていく上で必要な運動のコツについて書かれた本でした。おそらく保護者向けに書かれていたので写真がたくさんあってとてもわかりやすいものでした。今でも本棚にあります。

その中に著者の先生が「説明は10通り準備しておく」と書いておられました。
それがずっと役に立っています。


人はイメージしたものは実現できる。イメージできないと実現できない。

例えば腕を前に出すと言う動作。「腕を前に出してください」と言っても、その出し方は人それぞれです。

私のイメージで「腕を前に出す」は腕が胴体から離れていくことを指しています。
(A)のように胴体は動かず、腕だけ長く遠くに伸びます。

(B)のように背中を丸めて首がすくんでしまったり
(C)のように背中を反らせてアゴが出てしまうのは
No Goodなのです。

それを説明しようと、
 胴体は連れて行かないでください。
 腕だけ伸ばします。
 肩の関節を開きましょう。
などと言ったところで、受けてはちんぷんかんぷんです。
部分的なことを細かく言われても、全体像のイメージができないからです。

野球の経験のある方には、バッターボックスに立って構えてもらいます。
剣道の経験のある方には、素振りをしてもらいます。
バレーボールの経験のある方には、レシーブの姿勢を取ってもらいます。
バスケットボールの経験のある方には、レイアップシュートをイメージしてもらいます。
茶道の経験のある方には、お茶を出す仕草をしてもらいます。
花道の経験のある方には、お花を生ける動作をしてもらいます。
相撲すきの方には、相撲のつっぱりを思い出してもらいます。
そのほかにも
崖っぷちに立って、ギリギリのところに咲いている花を取るイメージを持ってもらいます。
嫌いな人に顔を寄せられて、それを拒絶するように手を伸ばしてもらいます。
お客様にお茶を出すときの仕草をイメージしてもらいます。

など、その人の経験の中でイメージできるものを探し出します。
イメージできると、実際にできるようになります。

それが必ずしも適正な動作ではな場合もあります。その時は細かい指導に入ります。全体像があれば、細い指導をしても頭が混乱することはありません。


たくさんのものを見て興味を持つ

一つの動作を10通りで表現するには、いろいろなものに興味を持ってみることだと思います。できれば体験もした方が良いのでしょうが。
体験できない時は、できるだけ高い能力を持ち合わせた人の話を聞いたり読んだりします。

人それぞれ頭の中で描くイメージhが異なることを知っていれば、「この人はどうしてできないのだろう?」と悩むことが少なくなります。

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株式会社りとるジム
カラダとココロのメンテナンス
www.littlegym.jp

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