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リテピ花写79 ワルナスビ  騙されたらだめですよ ナス、ジャガイモそっくりの花

ジャガイモそっくりのワルナスビ。
誰が付けたのかいやらしい名前ですね。
実は、あの植物博士の牧野富太郎氏が名付けたのです。
至る所にとげびっしりあり、毒もあって、家畜に被害を与え、ナス科のためナスの連作障害となり、繁殖力があり駆除しきれない始末の悪さから「悪茄子」と付けたのです。

全草がジャガイモの芽の毒、ソラニンを含むため食用にはできず、家畜が食べると場合により中毒死することもあります。また、果実もおいしそうに見えるので、子供などが口する危険性もあります。
アメリカ原産の外来雑草で、明治時代に侵入し沖縄を含む全国に分布しているので、要注意外来生物に指定されています。

ナスやジャガイモの花とそっくりなワルナスビの花

ワルナスビは冬に休眠期を迎え、あたたかくなる春には新芽を出し、6月~10月頃に次々と花を咲かせ、夏から秋にかけて黄色い小さい実をつけます。

ワルナスビの花には、白色やは薄紫色のものがあり、白色の花は「シロバナワルナスビ」とも呼ばれます。

花の中央には小さなバナナのような黄色いのは、雄しべで、その中心の先端に緑色のものが雌しべです。
花は本当に、ジャガイモやナスとそっくりですね。

花言葉もちゃんとあります。「欺瞞」「悪戯」などです。
やはりあまりよくない言葉ですね。ジャガイモやナスに似た花やトマトのような実から「欺瞞」と付けられたのですね。
また、かわいらしい花にもかかわらず、葉や茎などに鋭く大きなトゲをつけるので、「悪戯」という花言葉もつけられたようです。

日ごろの行いが、花の名前や花言葉になるんですね。人は周りをちゃんと見ているんです。人の迷惑にならないようにしましょう。何と言われているかわかりませんよ。でも最近、何か多くなったような気がします。自分勝手で周りに配慮できない人が。気を付けましょう

旺盛な繁殖力で一面に咲き誇るワルナスビ


イタズラに負けないぞ! ワルナスビだぞ!

ギャオオーン、ギャオオーン、ギャオオーン
緑の草むら、バナナのような飾りを付けた白い花
そこかしこに咲いている
まるで、ジャガイモかナスの花か
子犬が近づく、匂いを嗅ぎ嗅ぎ
突然、キャン、鼻に鋭いとげが刺さった
慌てて、横に飛び、ころんだとたん
全身のそこかしこにとげが刺さった
草むらは、葉の裏も茎もとげの密集地帯だ
ウワオオーン、痛い痛い、我慢しきれん
ギャオオーン、ギャオオーン、ギャオオーン

花はか弱き存在だって
笑わせないでよ
私はワルナスビよ
嫌な名前だけど、人間が勝手に呼んでいるだけ
わたしゃ、全身とげの鎧を着けているの
それに全身と実にはソラニン毒砲で武装しているのよ
踏まれてへこんだままの弱虫じゃない
やられたらやり返す、ウクライナみたいに
下手に食べれば死ぬこともあるよ
イタズラに近づかないで
か弱い花は欺瞞よ、騙されないで

可愛い花に反して、トゲや毒があるワルナスビ

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