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「ひきこもりUX会議」代表理事の林恭子さんの講演会を聴いて印象に残ったことのメモです。


(※記載している写真は、当日頂いた資料から転載しております。)

先日、「ひきこもりUX会議」代表理事の林恭子さんの講演会に参加しました。(9月16日、千葉県柏市、認定NPO法人キャリアデザイン研究所主催)。

自分の経験をオープンにし、多くの当事者の声を届け、様々な取り組みを紹介し、家族や支援者への提言や応答などをされていました。

まさに、経験専門家だと思いました。
※当事者経験のあるソーシャルワーカー(社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する人)という印象も受けました。

その声に、心が何度も動き、自然と涙がこみ上げながらも、日々の不登校支援の自分の姿勢を再確認することができ、勇気をもらいエンパワーメントされました!

◇支援者への提案で印象に残った言葉

・本人に会うことを目指さない、家族から相談を受けたら、家族を当事者として支援すればいい。
・本人やご家族に合った支援者が誰か、どれだけ多様な支援者と自分がつながっているかが大切。
・むやみに、朝起きることや、散歩を薦めない。➡昼夜逆転は夜の方が安心できるから、外の世界にさらさせる恐怖。
・支援者は、家族と本人の間の通訳者になれるといい。
などなど。

『ひきこもるこころを理解する~ひきこもり経験者として伝えたいこと~』一般財団法人ひきこもりUX会議代表理事 林恭子 認定NPO法人キャリアデザイン研究所 ひきこもり家族セミナー資料より転載


◇家族への提案で、印象に残った言葉

・本人が家族に望むことで多いのは、親には親の人生を生きてほしい、3週間くらい海外旅行に行ってほしい(自分のことは気にせず楽しんで欲しいの意)など
・親が今の状況が腑に落ちて、腹をくくって、自分の人生を生き始めると、半年後に本人が動き始めるという事例がいくもあったとのこと。
・ずっと話を聴いても、最後に「でもね…」はNG。
・まずは安心して引きこもれる環境を。ひきこもりのQOLを上げる➡安心のQOL。
などなど。


◇当事者の声で印象に残った言葉

・アドバイスは必要ない、なぜなら、どうしなきゃいけないかは、本人はわかっていて、常に自分を責め続けているから。
・ひきこもりは、エネルギーが空っぽの状態、安心な環境や関りがエネルギーを少しづつ貯めてくれるが、NGワード(プレッシャーをかける言葉や比較など)で、すぐ元の空っぽに。
・当事者は、ずっと土の中に生き埋めになって、真っ暗、息苦しい、熱い状態
・寝ることやゲームをしている時間が、自分を責めないで済む時間になっていたりする。
などなど。


◇NGワードとOKワード

NGワード:周りと比べる、プレッシャーをかける

OKワード:趣味や好きなことについて話す、社会問題について話す、頼みごとをするなど

他にも印象に残った言葉がいくつもありましたが、本を出版されたとのことなので詳しくはそちらを。


ということで、私も、不登校支援でご本人やご家族と関わったりするので、今日の講演会の話もしっかり踏まえて望みたいと思いました。
改めて、安心や対話的な姿勢を大切にしてきたいと思います。

(※私が聞いていて印象に残ったことをメモしたものを記載しましたので、ご本人がお話しされたこととニュアンスが違っている可能性がございます。)

《参照資料》
『ひきこもるこころを理解する~ひきこもり経験者として伝えたいこと~』一般財団法人ひきこもりUX会議代表理事 林恭子 
認定NPO法人キャリアデザイン研究所 ひきこもり家族セミナー資料

《リンク先》
認定NPO法人キャリアデザイン研究所
一般財団法人ひきこもりUX会議


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