見出し画像

「最後の夏休み」


来年の春卒業を迎える私にとって、今が「最後の夏休み」だ。

思い返してみると結構悲しい。
小学生の頃から当たり前のように毎年待ちわびていたそれは
「社会人」ってやつになるとなくなってしまうようだ。

今年はどうやら秋の訪れが早いらしく、
「夏休み」なのに秋も楽しめてしまう。
神様が、「今年は夏らしいこともできなかっただろうから、少し早めに涼しくしてあげるね。」
ってちょっとしたご褒美をくれたような感覚。

私にとっての「最後の夏休み」を素敵なものとするために、
神様からの贈り物を有難く受け取って、楽しむとしよう。

まずは服だな。
「涼しくなったら着よう!」と温めていた子たちが、宝石のように輝いて見える。
「よし、着るか!」そう心に決めてその宝石たちに袖を通す。
「、、、」やっぱり最高だ。
どうやらこの子は、夏の仲間たちとも仲良くしてくれるみたい。

さあ、まだ帰りたくないと言わんばかりの表情を浮かべている「夏」にお礼をして、
玄関先で様子を伺っている「秋」を迎え入れてあげよう。


私の「最後の夏休み」は、まだまだ終わらない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?