今年の目標は、OWL magazineから自分の本を出すこと!
タイトルから大きく出ました。
「まだデビューしたばかりの新人ライターが何を言っているんだ」
そう思った方もいらっしゃるでしょう。私もそう思います。
12月のある日、OWL magazine代表の中村慎太郎さんに1月の記事のテーマについて相談した際、このテーマを提案されました。
それ以前も中村さんからの記事の添削など、たびたびやり取りをする中で、自著出版の話は何度か出ていました。去年の段階で「来年(2022年)には本を出しましょう」とも言われています。
OWL magazineでは、すでに本が出版されています。
この『〝サッカー旅〟を食べ尽くせ! すたすたぐるぐる 埼玉編』はオムニバス形式で、OWL magazineの各ライターが埼玉県を語っています。
ただ単著の出版はこれからだそうです。その予定の中に私の単著が入っているのです。
自分の本を出すことは小さい頃からの夢でした。
その夢が今年、自分の頑張り次第で叶うところまで来ました。
ただ新人ライターの私がいきなり本を出すことについて、私自身が戸惑っています。
そこでまずは、
私はなぜ本を書きたいのか。
本を出すことで誰のためになるのか。
どのような内容の本を書くのか。
ここをこの記事ではっきりと明記していこうかと思います。
本を出すことだけが目的になってしまっては、内容は薄っぺらいものになってしまいます。
自分のためだけに出す本など、誰にも読んでもらえません。
今年の目標「OWL magazineで自分の本を出す」を最高の形で達成するための、私の決意表明にお付き合いください。
私はなぜ本を書きたいのか
学生時代、私は自著を出すことを夢見て、ライトノベル作家を目指していました。
ただ実際は10万字にも及ぶ壮大なストーリーを考えるほどの根性はなく、ライトノベル作家の夢は儚くも消えます。
当時は本の出版ということしか頭になく、何を書きたいのか、なぜ本を書きたいのか、今何をすべきなのか、ということをまったく考えていませんでした。
それでは頓挫して当たり前ですよね。
今回、突然にも近い形で本の出版の話が飛び込んできて、私はまず学生時代の夢を思い出して舞い上がりました。
私の書いた文章が本という形になるんだ。甲府サポーターはみんな買ってくれるだろうか。私も作家になれるんだ。表紙絵はあの方に描いてもらいたいな。
どんどん夢が広がっていきました。
ただし、ひとしきり舞い上がった後、ライトノベルが書きたくても書けずに苦しんだ時期の記憶も蘇りました。
何を書きたいのか、なぜ本を書きたいのかもはっきりせず、ただキャラクター設定と序章だけを書いては消しての繰り返し。10万字どころか1万字にも満たない文字の羅列を生み出していた頃の記憶です。
やはり「なぜ本を書きたいのか」という動機付けをしっかりしておかなくてはなりません。
私はなぜ本を書きたいのか。
それは「辛い過去があっても、ヴァンフォーレ甲府のおかげで前を向いて歩いている私の生き方を見てほしいから」です。
私はいじめや不登校などの辛い過去に長年苦しめられてきました。高校を卒業しても、大学に入学しても、自己肯定感の低さによりやる気のない行動ばかり取ってきました。
しかしヴァンフォーレ甲府に出会い、甲府サポーターになって私の人生は変わりました。
前向きな気持ちになり、手芸やボランティアなど何事にも意欲的に取り組めるようになったのです。
OWL magazineでは書ききれなかった私の人生が変わっていく様子を、本では詳細に書こうと思っています。
こう書くと、何だか私がものすごく立派な人間のように思えてしまいますが、実際は違います。
水前寺清子さんの歌『三百六十五歩のマーチ』に「三歩進んで二歩下がる」という歌詞があります。
私はまさにそんな日々を過ごしているのです。
私は普段からネガティブになることもあります。過去の辛い記憶に苦しみ、他人が持っている能力や幸せを羨み、自分には何もないと思ってしまいます。
表に出さないだけで心の中は結構ドロドロしていて「自分はなんて心が汚いんだ」「学生時代から全然進歩していないじゃないか」と絶望することも珍しくありません。
ただ最近はそのような心理状態になった時、自分が持っている能力や幸せを大切にしようと自分に言い聞かせるようになりました。
心の醜さに絶望して暗い気持ちでいると、いつまでも負のループに陥り続ける自分の悪い癖に気付いたからです。
その結果、他人の幸せをいくらか素直に喜べるようになり、他人を羨むことも少なくなりました。
進む歩数、下がる歩数はバラバラです。
日々ポジティブとネガティブを行ったり来たりしています。
しかしそのような状態でも、確実に前に進んでいることは断言できます。
本の内容もまさに「三歩進んで二歩下がる」状態で進んでいくでしょう。
それでも私が一歩ずつ前に進んでいく様子を見てほしいです。
ではその本は誰のためになるのでしょうか?
冒頭にも書いた通り、自分のためだけに出す本など誰にも読んでもらえません。
一番重要なのは「誰のためになるのか」です。
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