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苦手なことを補い合う。自分のできるほんの少しのことができれば、世の中もっとうまくいくんじゃないか【日記】

目がほとんど見えない一人暮らしの方のところへ訪問した時に思ったこと。
彼女との付き合いは、地域包括支援センターの職員として支援を開始してもう1年以上になる。

支援とはいっても、彼女は慣れた環境の中でほとんど自分で生活をできている。
家族が週末買い物をして、ヘルパーさんに来てもらって足りない買い物、目が見えなくて確認できない掃除や洗濯などの家事の不足部分を支援してもらっているだけ。

ただどうしても、1人でできないこと、外資が難しい。

手で触れて確認できる所までは散歩はできる。
でもゴミを出すのが難しくて、近所住む友人がゴミの曜日になれば彼女の分も一緒に出してくれるのだ。

そんなゴミを出してくれる友人は、ここ数年で物忘れが酷くなり認知症だと病院から診断された。

認知症と医師から言われたことから忘れてしまっているけれど、だからと言って、彼女は何もかもができなくなった訳でもない。

認知症のある彼女は、とにかく体は健康だ。免許を返納してから定期的に散歩に出かけ、その足でそのまま買い物に行く、不必要な物は買わない、毎日のご飯だけ。
カレンダーにメモをして、今日は何日なのか何曜日なのか、予定は何が入っているのか確認してメモさえしてあれば予定をこなすことができる。
1ヶ月に1度市外に住む兄弟が通院の付き添いをしつつ、様子を見にくるだけ。他には目の見えない友人を含めた友人の集まりに参加したりしている。

面倒なことが起きたり、トラブルが起こるとなかなかクリアすることは難しい。
が、そこは目の見えない友達がフォローして誰かに頼れるように手配してくれる。
例えば私や他の友人に。

目の見えない友人はゴミ捨てを、認知症の友人にお願いする、出かけるのを一緒にしてもらう。

認知症の友人はスケジュールの管理が苦手なので、目の見えない友人にお願いする。トラブルが起きた時にフォローしてもらう。

お互いができない苦手なことを、お互いに出来ることをやりあって、お互いがなんとか暮らせている様子を見ていて、なんとなく思ってしまう。

小さなことでも、自分ができることを助けあえれば、今の社会はもっと生きやすく過ごしやすくなるんじゃないかなぁ…なんて。

この2人みたいに、目が見えない、認知症、なんてわかりやすい「苦手」なことだけじゃなく、目に見えない「苦手」だってある。

スケジュールの管理、お金の計算、リーダーシップ、コミュニケーション…
絵を描いたり、文を書いたりまとめたり、歌ったり、人の気持ちを汲み取る…

生きていく上で、色んなやることがあって、どれにだってなんにだって得意不得意があるでしょう。

お互いがお互いの「できること」「得意なこと」「苦手なこと」「できないこと」を補い合ったら…
もっと平和で生きやすくて温かい世の中になるのになって、そんな気持ちになった訪問になった。

私にも何か大きいことじゃなくて、小さくても私ができることをやれたらな…。

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