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【西武ライオンズ 今日の見どころ】北九州初登板の今井 両翼92mの球場で ホークスの左打者を抑えられるか

●打撃戦の多い北九州で ライオンズは8勝9敗

【12日◇ホークス‐ライオンズ12回戦(北九州)18:15】
やっと連敗を止めた京セラドームから、舞台を北九州に移してのホークス戦。ライオンズが北九州で試合をするのは2年ぶりになる。

かつて「小倉市営野球場」と呼ばれていた頃には、西鉄ライオンズが平和台球場に次いで、多くの試合を開催していた球場だが、ホークスの福岡移転を機に大規模改修。名称が現在の「北九州市民球場」へと変わってからは、ライオンズが試合をするのは2~3年に1度のペースとなっている。

改称後、ライオンズはこの球場で17試合を戦い、通算8勝9敗。きょう勝てば、2019年以来4年ぶりの勝利となる。

ライオンズ 北九州市民球場戦績 (1989年以降 相手はすべてホークス)

両翼92mのサイズのせいなのか。この球場でのホークス戦は、打撃戦かワンサイドゲーム。17試合のうち16試合で、どちらかのチーム(もしくは、両チーム)が5得点以上している。

いまのライオンズとホークスの打撃陣の顔ぶれを考えると、打ち合いになっては分が悪い。守っているときも、大量失点だけは避ける。ソロホームランなら仕方ない、といった割り切りも必要かもしれない。

●今井 ホークスの左打者を捻じ伏せることができるか 

ライオンズの先発は、前回のマリーンズ戦がおよそ1ヶ月半ぶりの復帰登板だった今井達也。いきなり初回の先頭打者にカウント3‐0からデットボールを与える「いかにも今井」なスタートになったが、終わってみれば8回1安打無失点。味方打線も沈黙して、勝利投手にこそなれなかったものの、開幕3連勝していたときの姿を、取り戻したかのようなピッチングをみせた。

今シーズンの今井をみると、昨シーズンまで苦戦していた左バッターを、よく抑えている。左打者の多いイーグルスに対して2戦2勝、防御率0.00と、完璧に抑えている要因とも言えそうだ。

今井達也  左右打者別 被打率

中村晃、近藤健介、柳田悠岐、牧原大成と、ホークス打線には、球界を代表する左バッターがズラリと並んでいる。今シーズンホークス戦初登板となる今井が、彼らを捻じ伏せるようなピッチングができれば、シーズン後半戦のローテーションの組み方も変わってくるかもしれない。

きょう勝てば、交流戦明け最初のカードだったイーグルス戦以来、5カードぶりの勝ち越し。今井にとっても、4月28日以来、久々の勝利となる。

今井が北九州のマウンドに立つのは、今回が初めて。同じ地方球場の県営大宮では、今年4月13日のマリーンズ戦で、8回表1死までノーヒット。2安打完封の快投を演じている。その再現を期待したい。


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