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こう来たか!なディスプレイ

最近は食生活の多様化が進み、ドイツでも魚介類が食卓にのぼる機会が増えつつあるようだ。

おそらく大きな都市では以前からそれなりの需要もあり、比較的簡単に手に入ったかもしれないが、中小の町では魚自体あまり見かけなかった。

この町に来たころは、スーパーの冷凍コーナーに霜のついた三枚おろし(皮なし)がガサッと入っている大袋や、一切れずつ真空パックになったものをさらに箱に入れた鮭などが置いてある程度。
以来、オランダの日系の会社の冷凍宅配サービスをたまに利用するようになった。(お刺身クオリティのものもある)

そして15年ほど前、よく行く大型スーパーに待望の「鮮魚コーナー」ができた。
喜び勇んで出かけたものの、そこは想像していたものと少し違った。

砕かれた氷の上に並ぶ魚は大半が白身の皮なし三枚おろし。先ほどの霜のついた冷凍の袋入りのものよりは立派だが、いずれにしても冷凍されていたものが解凍されて並んでいるだけのようだった。

さらに、その幅3mほどのコーナーの前には、劇場や結婚式場にあるような赤いパーテーションロープが魚からかなりの距離をおいて張られていて、近づけないようになっている。
1.5m先によそよそしく並ぶ半身、赤いパーテーションロープ、まるで不思議な夢のワンシーンのように感じた。

その後、リニューアルされて大きなガラスのショーケースとなりロープが外されると、それまでよりは近寄れるようになった。
白身の皮なし半身は相変わらずメインキャラだが、鮭の半身もだいたい置かれている。尾頭付きの正統派もたまに登場するようになった。

そして、おそらく担当の従業員の -仕業- 工夫なのだと思うが、ディスプレイが斬新なときがある。

極めて珍しくイカが並んだときには、10本の足がバレリーナのチュチュよろしくふわりと芸術的に配置されていた。
実際は足8本、腕2本というらしいので、2本は上に上げてほしいところだ。

と思っていたら、どうも厳密にはあれは全部足ではなく、腕+触腕なのだそうだ。むー。
話が面倒になるのでイカの話はこのへんでやめておく。
いずれにしても、生ものには極力触らないでほしいものである。


なんだか前置きが長くなった。
では、タイトルにある今日紹介したい「こう来たか!」なディスプレイをどうぞ!

ありそうでなくないですか

ちなみに広告の品1.19€は100gあたりの値段だ。
小さく「頭を含む」と書いてあるのがドイツらしい。


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