自分事に。

ちゃっす。
LINK編集部の三宅です。
編集部4人が隔週1つの決められたテーマについて語りあうクローバートーク
今回のテーマは「震災」についてです。

--------------------------------------------------------------------------------------

僕は兵庫県西宮市で育ちました。その為、小学校からの授業や周りの大人から阪神淡路大震災についてたくさんのことを学び、成長してきました。地震大国で年中数多くの地震が起こっている日本では地震に対する抵抗はあまりないのが現状です。多少の揺れでは何も感じない人が多いと思います。それ自体が良いのか悪いのかは一概には言えません。

しかし、地震が身近な存在であるからこそ甘く見てはいけない。なめてはいけない。

もちろんそんなことは当然分かっていますが、人間実際にその状況に立たなければ覚悟はできないものです。逆に言えばその状況に陥る未来が見えるのであればそれ相応の覚悟ができるのでしょう。

2,018年6月18日に起こった大阪府北部地震。最大深度6弱。

実際僕の住んでいる場所でも震度5弱を観測しました。

幸いにも僕の周りでひどい被害に合う人はいませんでした。しかし、その地震から自分が家族を守らなければいけないという自覚が生まれました。これを前震とした本震がもうすぐにでも襲ってくるのではないかと思ったからです。

それまで震災への実践的な対策情報をほとんど集めていなかった僕は、インターネットで様々な情報を集め、実際に今までの震災を経験された方々の声と照らし合わせながら必要な情報を抽出して実行しました。

あとで後悔をしたくなかったから。

水が止まる可能性を考え浴槽いっぱいに水を張り、壁にかかっている額縁は就寝時に頭に落ちる可能性からすべて外し、キッチン用具などが収納されている棚の開きはガムテープでビチビチに閉じ、非常食を確保し、、、

とにかくその時できることはすべてしました。母から「そんなにしなくていいでしょ笑」と言われましたが、お構いなしにやり遂げました。阪神淡路大震災を体験した母からしたらあまり大した揺れではなかったのでしょうか。変に落ち着いていました。対して初めて大きな地震を体験した僕はめちゃくちゃ焦っています。ちょうどそのとき父が仕事の都合で遠方にいたことも僕が家族を守らなくてはいけないという自覚が芽生えた要因のひとつです。

その後2週間ほどその体制を継続していましたが何も起こらなかったので元の状態に戻します。

長々と自分の体験を話しましたが、何を言いたかったのかというと、人間を変えるのは環境だなと感じたのです。他人事ではなく自分事として経験しなくては意識は変わりません。いくら日本で震災が起こっても自分に関係のない他人事ではその人に特に影響を与えません。いかに他人事から自分事にするのか。

しかし実際に自分の身に何かが起こるまで待って受動的に自分事にしたところで時既に遅しです。なので1つの手段として現状で事象が起こっている環境に自分の身を置き、能動的に自分事にする行動はしてみる価値があるでしょう。

これからも、後悔をしないようにできるだけ自分事を増やして人生を送ろうと決心した、そんな出来事でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?