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その時、世界の真実に気づいた僕は。


本日はクローバートーク ボツネタ供養企画をお送りします。この企画はクローバートークの企画会議に上ったが、諸事情で企画として採用されなかった原稿を公開して供養しちゃおうというコーナーです。「欅って書けない?」で年末にやってるアレですね。テーマは「恩人」です。

私エモ中秀政の恩人と勝手に思っている人は
評論家・PLANETS編集長の宇野常寛さん。

今回は宇野常寛さんとの出会いと現在までの交流をエッセイ風に描きます。

宇野常寛さん: twitter https://twitter.com/wakusei2nd?lang=ja

1.出会いはアイドルとラジオから

僕が宇野さんに出会ったのは高校2年の時。

その前に少し僕のことを話さしてほしい。
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宇野さんに出会う前の僕は、いうなればかなり「残念な高校生」だった。
中学生の時になまじ生徒会長とかサッカー部のレギュラーとかに選ばれ、
かなり調子に乗って高校生になった。
さらに、県下有数の進学校に入った。
舐めていたのだ。
案の定、学校では自分よりも優秀な同級生や先輩に圧倒され、
伸びきった鼻をぽっきり折られた。
そこから改心して、コツコツ勉強すればよかったものの、
努力の方法を間違った。
矮小な自尊心と尊大な羞恥心によって、「人に聞く」ということを
全くしなかった。
これでは成績も上がるはずがない。
挙句に、現実逃避で中学時代からはまっていたアイドルにも八つ当たりしてしまった。
といってもアイドルに直接何かしたわけではなく、
アイドルのPVとか観ながら

「同世代でこんな頑張っている人がいるのに僕ときたら、、、。」

と自己嫌悪に陥り、

「アイドルが趣味じゃなかったらもっとうまくいった。」

とまで思っていた。
今自分で書いていてもわかる。非常に危うい状態だった。

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高校サッカー部を1年とたたずやめたあと、深夜ラジオにはまった。
そこで宇野さんに出会った。
AKBのオールナイトニッポンの後にやっていた、宇野常寛のオールナイトニッポンゼロだ。
始めはなんとなく聞き始めた。
AKBのついでのつもりだった。
だけどいつしか宇野さんのファンになっていた。
サブカルチャーへの造詣の深さと、軽快なトーク、鋭い分析は
笑いながら学べる、高校生の僕にとってこれ以上おもしろい「授業」はなかった。
そしていつしか、僕の気持ちにも変化が訪れるようになる。

「僕は自分の人生がうまくいっていない原因をアイドルに転嫁しているだけじゃないのか。」「オタクを突き詰めたら宇野さんみたいな大人になれる可能性だって秘めている。」

当たり前のことのように感じるかもしれないが、僕が前を向くにはその気づきで十分だった。
確かその夏は初めて「日本文化の論点」を読んだ気がする。
こうして片田舎で井の中のさらに奥のほうの蛙だった僕は
井の中の蛙くらいにはなれて再スタートを切れた。
しかし、別れはいつも突然やってくる。

次回「宇野ラジオ終了のお知らせ。そして最初で最後のメール」

(続く)

#推薦図書 #宇野常寛 #恩人 #大学生 #LINK学生ジャーナル #エモ中秀政


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