境界線をぶち壊せ。いや、線を引かなければいい。


どうも、井の中です
今回のテーマはLGBT。一口に言ってもこの問題は多様で難しい。
だからこそ考える価値があり、これからの社会を作っていく僕らはこの問題を今回テーマにしました。

僕にとってはなかなか重いテーマで大変でしたが、ここはひとつ自分の言葉で語ろうと思います。
1人称で語ることはこの国では許されたことなのですから。

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1.当事者間の問題であって外部が干渉できるものではない

LGBTのことに関して聞くと、いつも思います。「なんで、当事者・非当事者に2分されるのだろうか」と。

そう思うようになったきっかけは牧村朝子さんの記事を読んだからです。
セクシュアリティは花の色
https://cakes.mu/posts/17577

「個人の性のあり方は、他者が変えられるものではない。変えようとするべきものでもない」

性のあり方を、花の色に例えるのはどうかしらね?

花の色はさまざまです。赤、白、黄色、ピンク、青、むらさき、オレンジ……。色水を吸わせて、無理やり変えようとすることもできますけれど、そうすると花は早く死んでしまいますね。また、花びらの色を変えるのは色水の色素なのであって、花の本来の色素ではない。

同じように、人にも人それぞれの色があって、それぞれの性のあり方があって、それを根っこから無理やり変えてしまうことはできないんだ、って、言えると思うんです。

だけれど、変わることはありますね。たとえば、あじさい。あれは、花の命が続いている間、色を変えていきますでしょう。青、むらさき、ピンク。ああいう風に、性のあり方も、自然に移り変わることならあり得ますね。
同性を好きになったことがある人はこれから異性を好きになるかもしれないし、同性を好きになったことがないのはあくまで「現時点」であって、もしかすると明日偶然立ち寄ったカフェでこれからの運命を共にする相手に出会う子もしれないし、それが自分と同じ性別(生物学的に)である可能性が0であるとはだれにも言い切ることは出来ない。


タイには自分のセクシュアリティを表す言葉が18種類もあるといいます。
そんな風に二分されることのないものなのではないでしょうか。

BL(ボーイズラブ)、GL(ガールズラブ)というジャンルがサブカルチャーにはあります。
そういうジャンルのモノもいくつか見たことがありますが、作品をみて僕が思ったことは、
「愛する」ということの根本にあるのは、お互いのお互いに対するリスペクトだということです。
そこは当事者間の問題であって外部が干渉できるものではない。


2.感情論と制度面での問題を切り分けよ

LGBTについて考えるときに、制度の問題と価値観の問題は切り離して考えるのがいいと思います。
というかそうしないと問題の本質を見失ってしもうと僕は思います。
つまり、「同性愛を是とするか非とするか」という問いから考えるのではなく、「同性愛者のカップルに異性愛者と同じように法律婚を認め、それと同様の権利を付与することによって起こる恩恵と弊害」という視点から考えていく必要があります。
前者が価値観の問題で、相違があるとそこまで、一致してもそこまで、なのに対して、後者はたとえ価値観の違いがあっても具体的による制度のバランス調整で解決することができます。

例えば、同性愛のカップルを異性愛のカップルと同じように戸籍に登録するかという問題。
日本では、「同性婚」が認められていない。東京都渋谷区や世田谷区、三重県伊賀市、また交付数は0ですが兵庫県宝塚市などが条例で出している「パートナーシップ」制度は、その地域だけのものであり、引っ越すと変換しないといけないし、法的な婚姻関係は認められていません。

異性カップルの場合、役所に婚姻届けを提出すれば、法定相続・税金の配偶者控除の対象になれる他、住宅ローンの連帯保証人、携帯電話等の家族割引の対象になることができる、また、生命保険の志望保険金受取人にもなれる。

この状況に対して、同性同士での法律婚をを許可すると悪用されるとかいう面などに関して議論をすべきであって、ここに「伝統的結婚感が崩れる」とか言った感情論で異を唱えることは、何の効力も持たない的外れな文句であることを自覚すべきと考えます。

制度を考えるときは、起こりうる可能性を考えなければいけないと思います。
男と女の結婚の仕方を考えた時に、組み合わせは3種類あります(男女、男男、女女)。
それぞれに対応できる法整備をすべきだと考えます。
現にいま必要としている人がいるのだから法整備は急務でしょう。

やはり、感情論と制度面での問題を僕らはわけて考えることが肝要なのだと思います。

同性婚を認めたらどうなる? 世界で賞賛された国会議員のスピーチ
https://www.huffingtonpost.jp/2017/11/25/nz-gay-marriage_a_23288119/

今、私たちがやろうとしていることは「愛し合う二人の結婚を認めよう」。ただそれだけです。

「恐れることなかれ」

これ、2013年のニュージーランドで行われた演説です。

今回の記事を読んで皆さんはそれぞれどう思いますか?
良ければコメントで感想くださるとうれしいです。

では、次のメンバーにバトンを渡したいと思います。

井の中秀政でした。

<参考>
神戸新聞ネクスト
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201806/0011316394.shtml
世田谷区HP
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/101/167/1871/d00142701.html
渋谷区HP
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/shisaku/lgbt/partnership.html
宝塚市パートナーシップの宣誓の取り扱いに関する要綱
http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/022/571/a.pdf
NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO02215490S6A510C1000000
性別は18種類 「LGBT」先進国タイの第一線で活躍する人たち
https://abematimes.com/posts/2582573

#クローバートーク #LGBT


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