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四月っちゃあ四月。録音が終わった諸々をただただリピート。今更、なぜ録音をするのか。今の時代、音源製作とはいつだって日記のような道しるべのような。消えそこなったロウソクを取り囲む、途方もない影のような。頼りのない真実をデータや、音像にまた頼りなく変質させる蛮行。普通なら最早やらない。ただまっすぐ進むことにはいつだって飽きている。曲がらなければならない。君を曲げるため、曲がり続けなければならない。音楽とは音曲だ。もう少しで君にも燃え移りそうな炎は今だって揺れている。そんなものがなくても生きていけるが、そんなものがないなら生きていたくもない。

アウトが極端に制作やプレイに偏っていて、文章をしばらくサボっていたというか夢中になれずにいた。また定期的に書くか。(6年振り9度目)2024年って2017年から3、4年しか経ってない気がするぜ。(ピーピカチュ)

レコーディングが終わり、MV撮影が終わり、歌詞の映像データを制作しながら、実は楽曲も制作している。加えてギターのピックアップを製作するマシンを作成し、ミニハムバッカーやP-90を巻いてたばこも巻いて夕食も毎日自炊だというのに、睡眠時間を作ることに関しては拙劣な人生だった。可能であれば毎日15時間眠り、家系ラーメンを啜り、風のように気まぐれな全人類の通りすがりで生きていたかったが、才能に恵まれてしまったせいで今回の人生では叶いそうにない。退屈な男として人生を惰性で満たすつもりがこんな調子。墓石だけはハンモックに乗る大きさで頼む。

5月にバンド名が変わる。おそらく大きな話題になるようなことはないし、それを狙ってもいないが、こちらもまた一つの曲がり角。11年振りとなるモルヒネコとの共演、だけど新しい曲ばかり演奏するし昔の曲でさえアレンジを平気で変える。彼らがいない時間も私たちは楽しく暮らせたかもしれないが、彼らがいなければ成立しない日が確かにある。おいで。思考の暴虐から解き放ってあげましょう。

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