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ほっこり大阪旅行



秋。

大阪旅行へ。

夏の陽気が続く中、いきなり寒くなった日で、
洋服のチョイス完全に間違えた。


そんな寒い中でのほっこりした話。

あと、ちょっとおもしろかった話。




①ラーメン屋さんの優しい店員さん

梅田のとある有名なラーメン屋さん。

三連休初日の激混みラーメン屋さんで、
私は持病の薬を飲み忘れないように机の上に出していた。

それをみた店員さんが、
「常温の水、お持ちしましょうか?」
と、声をかけてくださった。

ここは大混雑、ドタバタラーメン屋さん。

高級店ならまだしも、ラーメン屋さんでの
細やかな気遣いに感動した。


すごく嬉しかった。
普段、食事中にあまり水分を摂らないんだけれど、
そのお水は全部飲み干した。




②ミスチル好き


またこれもラーメン屋さん。

店内のあらゆる装飾がミスチルになっていた。
多分、店長さんはミスチルファンかな。

私はそこまで詳しくはないんだけれど、
BGMもずっとミスチルがかかっていた。
声でミスチルとわかる。


それが突如、Official髭男dismに変わった。
店内のお客さんも、なんとなく、
「あ、ひげだんになったな。」
と思った様だった。

口ずさんでいる人もいた。


ここからサビに入る、そんな絶妙なタイミングで急にBGMが止められた。



あれ?
止まった?



そんなことを思っていると、
急に、ミスチルの声が聞こえた。


店員さんによって、BGMがミスチルに戻されたと思う。



なんの事故でひげだんが流れてしまったのだろう。

そしてなんでこんなわかりやすいタイミングで曲を止めて、ミスチルをかけ直すんだろう。

別に、キリが良いタイミングまで待ってもよかったじゃない。


そんなことするから、お店の裏でなにが起きているのか勝手に想像してしまう。


バイトさんが店内BGMの異変に気がついて、
焦って、ミスチルのプレイリストを探す。

そして急いで、何事もなかったかのように、
プレイリストをかけ直す。

バタバタしたんだろうなぁ。
じゃないと、あんなに急に変わらないと思う。

もしかしたら店長さんに怒られちゃうのかな…。

要らぬ心配なのかもしれないけれど、
そんなことを考えながらラーメンを食べた。




③ユニバでの優しい彼氏さん

三連休中日のユニバ。

USJとも言う。私はユニバ派。




コロナの落ち着いた、秋の三連休。
中日。


『大混雑』



あんなに人が密集しているのを生まれて初めて見たかもしれない。


さすがに嘘だと思うが、
コロナ禍のソーシャルディスタンスにすっかり慣れきってしまったから、
人が密集していると、以前よりストレスに感じるようになった気がする。


そんな中のレストランはどこもかしこも、席がなかった。

混みすぎて。


席が空くのを待つハンターがそこかしこにうじゃうじゃいた。


本当なら、先に席を確保してからご飯を買う方が、確実に座れるお店で食べたい、疲れたからちょっとゆっくりしたいと思っていた私にとってはよかったが、

あまりにも席が取れる勝算がなさすぎたので、席のことを気にしつつ、ご飯を買いにレジに並んだ。

(正確には相方がレジへ行ったんだけれど、そんなに重要じゃない。)



大混雑のレジを待って、ようやくご飯を手にしたが、案の定席が足りない。

彷徨っていると、男の人が声をかけてくれた。

「席空くので良ければ使ってください」



話を聞くと、料理を持って彷徨ってる人へ席を譲りたかったらしい。

ご飯を買う前から狙っている人たちよりも、優先したかったらしい。





…………なんて素敵。



どうもカップルだったようで、
彼氏さんにも彼女さんにも、本気でありがとうございますと何回も言った。



と、同時に、ご飯を買う前に席を取ろうしていた数分前の自分を恥じた。



自分が食べ終わったら、絶対同じようなことをしようと意気込んでいたのに、
食べ終わる頃にはお店が空いていた。


おかしい。
早めにご飯を食べて混雑を回避するつもりが、なぜか最も混んでいる時間に行ってしまっていた。



ごちゃごちゃの感情で食べたハンバーガーは美味しかった。







あとは、番外編、好きなもの。

-周遊型の謎解きで、謎解きキット持っている人に遭遇した時の、連帯感と安心感。

-おしゃれ用ポケットの多い、おしゃれ洋服の、ポケットに入れられた折り畳み傘。

-遊園地でアトラクションを楽しむ知らない人へ、みんなが手を振っている光景。

-学校用のタブレットで、ゲーム実況を見てる子供。

-電車で2人組が離れて座った時に、その横に座ってしまった人が気を使って譲った席。

-人混みで前の人が落とした持ち物を、すぐ拾って走ってその人に追いつこうとするその足取り。

-外国のお客さんにあたふたする店員さんを助ける、別のお客さん。



こういう小さい幸せは、
書き残さないと、きっと1年後には忘れてしまう。

嬉しかったからずっと覚えておきたい。

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