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地元の呪縛と愛、冷たい街


あまちゃんの再放送決まりましたね。

GMT47。アメ女の2軍グループ。

アイドルなりたくて上京してきた女の子たちが、出身地、地元の看板を背負って活動するアイドルグループ。


ちなみに私は今までの朝ドラの中で、
あまちゃんが1番好きです。




私は某西日本の県のちょっと田舎出身です。


田舎っていっても、野原と山、畑に川って感じではなくて、The地方都市。

あ、でも、イオンモールはないです。
アウトレットとかもないです。


駅前だけ若干栄えてて、その周辺に住宅街。


その周りは山と海、畑。


あ、これで奈良県ではないことだけはバレましたね。
別にいいけど。


私はそんな田舎がだいっきらいで、どうしても都会へ行きたくて、首都圏の大学に進学しました。




田舎の嫌いポイント①
どこへ行くにもチャリか車

公共交通機関、ないことはないんですけど、
家と駅を結ぶバスは1日片手で数えるほどしか走ってないし、
駅から家に帰る最終バスは18時。

生活できるわけない、信じらんない。


いつもいつも親の送り迎えか、遠くまでチャリぶっ飛ばす。

この2択。

社会人になった今、タクシーも使えるようになりました。




田舎の嫌いポイント②
どこへ行くにもコストかかりすぎ

大好きなアーティストのライブが地元で行われることがあり得ないから、

基本的に新幹線とかで泊まりで行きます。

信じられないくらいお金も時間もかかる。


推し活は人生に必須。
これないと生きられないので、必要経費なんだけど、それでも頻繁には行けない。


海外旅行行くにも、大きい国際空港がないから、
そこまで数時間かけて移動する。


日本飛び立つ前に日本国内移動量ハンパない。


そして私の人生の中で最も必要なもの。
そう、ディズニーリゾート。


ディズニーが遠い。


私もやってみたかった、放課後にアフ6とか。

土日に友達とディズニーとか。




単なる都会への憧れだけでなく、
しっかりと地元が嫌いだったわけですね。




一生地元に戻らん!
就職も東京でする!

と意気込んで、でてきました。



でも気がついたら、地方出身がひとつのアイデンティティになってる。


自己紹介で絶対に『◯◯出身です。』っていう。



単純に人に覚えてもらいやすいからなのか、
なんのためなのかわからないけど。


地方出身のおかげで、
『そこ旅行行ったよ!』
とか話広がることが、実際にあります。

でも多分それ以上のなにかを地元に感じてるんだろうな〜。


なんだろう。



地元愛かな。




高校生の私に、
地元愛感じる時が来るよ、
って教えてあげても、きっと、大笑いしてバカにするんだろうな。




今は、年に数回帰省するだけの地元。

でも、テレビとかSNSでごくたまに話題になっているのを見ると、ちゃんとチェックしてしまう。

帰る度に、懐かしい場所巡りをして、
明るい気持ちで、
『ほーーんとになんもないところだなーーー。』

って思う。


よくよく考えたら当たり前なんですよね。

めちゃくちゃ楽しかった中高時代の青春の思い出で満たされた空間だから、
どこ行っても、当時の思い出に浸れてしまう。

その楽しい思い出のまま地元を出てしまったから、
それを上書きするものはなにもなかった。

ちょっとお店が変わると、ちょっと街の景色が変わると、少しだけ知らない街のように感じると、
ちょっと寂しい。




東京の中に、そこまで思い出に浸れる場所はあるんでしょうか。

気がついたら東京生活5年。

意外と思い出あるよ。

でも、地元ほど、心から何かに浸れることができる場所はない。




出てきたくて出てきた場所、ワクワクするし、
私の予定通り、推しにたくさん会って、たくさんディズニーに行って、
散歩したらいろんなものを見つけられて、

東京に出てきた恩恵をきちんと受けている。



でも、心が廃れたとき、現実がつらい時、
行きたい場所は東京にはない。




地元、というか、少し田舎に行きたくなる。

東京より、少しだけ時間の流れが遅い場所に逃げたくなる。


こういう感情になる度、東京暮らしは向いてないんじゃないかな、って思ってしまうんですよね。

背伸びして、無理に都会の人ぶろうとしてるだけなのかもしれないなって思っちゃうんですよね。



東京は、青くて、冷たい。



なんで東京の人は、こぞってスタスタ歩くんですか。

私は私のペースで歩きたいのに、人混みの中でひとりだけわがままは言えないからわたしもスタスタ歩く。

都会の人になりきって、早歩きする。

東京の人にとっては早歩きじゃないのか。


もっとゆっくり歩いても、なんも困らないと思うんだけど。




なんで、街中で困っている人を見かけても誰も何も言わないんですか。

前、白杖の方が、間違えて反対方向のエスカレーターに向かって歩いてきていたことがあって。

私はそのエスカレーターに乗ってたら、
エスカレーターの終わりの方に向かって歩いてきていた。


そしたら、周りの人はエスカレーターを降りる時に
その人を避けて歩いて行って。

おかしくない?

他人でも、明らかに危ない状況なんだから、
声かけようよ。

憤りすらわいてきて。

なんて街だと思いました。




なんで、家の近くで、顔しか知らないご近所さんに挨拶したら、

怪訝な目で見られることがあるんでしょうか。

悲しい。


23歳女は、もう不審者認定されるカテゴリーなのかな。

それが辛くて、ガラスのハートにグサグサと刺さるから、もう自分から挨拶するのをやめてしまった。



東京は私には青く見える時がある。
冷たい青。

写真のレタッチで必要以上に青を乗せることが多いのはそのせいかもしれない。

それは嘘か。

青の方がカッコよく都会が切り取れるからです。




でも、反対に、地元に帰ったとき、電車の本数があまり多くない地域へ旅行に行ったとき、

都会の喧騒から離れたとき、

暖かい気持ちになることがよくあります。



地元に帰って、裏のご近所のおじいちゃんが、
私が帰ったことを喜んでくれて、
畑で取れた新鮮野菜とか、家族からもらった新鮮なお魚とか、いろいろなものを持ってきてくれる。

ほかの野菜より、美味しい。


ひとりでぶらぶらと旅行していると、
電車の待ち時間とか、綺麗な花畑を堪能しているときとか、よく話しかけられる。

どうでもいいことで話しかけられる。

この虫、知ってる?
◯◯ってところ、景色が素敵だよ。
ひとり旅ですか?


みたいな雑談をします。

どこのだれなのか全く知らない人たちと。


その土地への思い出が、特別なものになるので好きです。

SNSで見るんじゃなくて、
その場に行かないと得られなかった経験。

だから旅行が好きなんだよな〜。
これはまた、別のお話。



東京で話しかけられると、残念ながら少し身構えるようになってしまった。
危ないことの方が多そうだから。
ごく稀に、道を聞いてくれる人もいるけどね。




ぼけ〜っとゆっくり歩いても、だれにも怒られない場所。

マイペースに生きていける。




東京からどこかへ行くたびに、戻るのがつらい。


本気で毎回、今後私は東京でずっと生きていくのか考えてしまう。


将来のことをものすごく考えてしまう。


老後を考えると東京の方が合っていると思います。
車なくても生きていける場所。

私の地元は残念ながら、車がないと生きていけない土地。


でもそこまで、あと50年くらい、
ずっと東京にいる意味はあるのかな。


いやでも推し活もディズニーも全部東京にある。
こんな便利さがあるから、今後もなんやかんや東京から離れられないんだろうな、とも思います。


永遠に悩み続けるんだろうな。



東京に『住む』ではなくて、東京を『拠点』にどこででも生きていけるようになれるのが夢です。


でもこんな、ふわふわしていたら、
私は一生結婚できないのかもしれない。


老後、後悔するんだよね、きっと。
それは寂しいな。


でも自分の人生、生きている意味は全くわからないけど、
意味がわからないなら、好きに生きて、やりたいことやった方がいいに決まってるからなぁ。


両立できないなぁ。


つらいなぁ。


なんだか、地元に帰りたい人になってるけど、
別に地元ではなくても、ゆっくりと時間が過ぎていくような場所が大好きです。


とりあえず、いろいろなところへ旅行へ行って、
考え続けるしかない、と思って、
日本も海外も、時間が許す限り、行きたい所へ飛びます。










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