使える不動産英単語 #15 ー「O」は「売主融資」 O for “ Owner Financing ”
楽しい不動産英単語のVol.1~Vol.26で、ざっと不動産英単語と、その背景となる状況を見てきました。
ここでは、グルメ英単語のシリーズと同じく、「使える不動産英単語」シリーズとしてA~Zを見ていきます。毎週木曜日にアップ予定です。よろしくお願いします。
それでは、「O」
Bill : I really want this property.
Agent : I strongly recommend this because it is a good buy.
Bill : But my saving is $80,000 and the sale from the current house is only $150,000. The bank will finance only $100,000 so I will be in short of $20,000 for 350k.
Agent : The seller may agree to provide the owner financing.
ビル : この物件が本当に欲しいんです
エージェント : 良い買い物ですよ。おすすめです。
ビル : でも、貯金は8万ドルで、現在の家を売っても15万ドルにしかならない。銀行の融資は10万ドルが限度だし。35万ドルにはまだ2万ドル不足だ。
エージェント : 売主が、売主融資の提供に同意してくれるかもしれません。
ということで、
O for ”Owner Financing”
売主融資/自己金融
にしてみました。
Owner Financing 売主融資または自己金融
などと訳されますが、
つまりは金融機関ではない売り手が、
不足部分を補う金融スキームです。
不足部分が少なくて、返済が可能そうで、
しかも、
親戚や友人などの知り合い間の場合が多いと思います。
通常、Promissory note 約束手形を使います。
端的に説明しているのは、
しょっちゅうお世話になっている
Investopedia インベストぺディア。
投資関連の英語を英英で読み解きたいときにおすすめです。
ではここから、
一般の住宅ローン Mortgage ではなくて、
売主融資/自己金融を使った場合の
pro 長所/強み と con 短所/弱み
つまり pros and cons 賛否両論 メリット/デメリット
を見て見ましょう。
<訳>
(買い手にとっての)売主融資のメリットとデメリット
メリット
・従来のローンに比べて承認されやすい
・ローンの承認プロセスが速い
・頭金が少なくて済むことが多い
・ローン条件の交渉が柔軟
デメリット
・従来のローンに比べて利息が高い可能性がある
・バルーンペイメントの条項が含まれる場合は、一度に多額の資本が必要となる
・他のローンに比べて法的保護が限定されていることが多い
<訳>
(売り手にとっての)売主融資のメリットとデメリット
メリット
・購入希望者が増える可能性がある
・購入層が広がるため、価格が高く設定され得る
・元金と利息の安定した収入源となり得る
・制約プロセスが早まるため早く売り切ることができ得る
デメリット
・買い手が債務不履行になるリスクを直接負う
・財産の現金をすぐにもらえない
・買い手の支払いが滞ると、差し押さえ手続きとなり得る
どうでしょうか?
通常のローンを組む方が、
銀行や司法書士へのコストがかかっても
安全のような気がします。
でも知り合い同士なら、
この方が良いこともありそうですね。
買い手のデメリットに出てくる
Ballon Payment バルーンペイメント
とは、
期間満了時までは利息のみを払い、
期間満了時に残額を一括返済する方式
のことです。
さて、上の会話で出てきた表現で、
it is a good buy 良い買い物ですよ
というのがあります。
これはよく使われるので覚えておくと便利です。
また、家の価格を350Kと表記しています。
ご存知のように、Kは0が3桁、つまり、千と同じです。
そして、文章ではわからないですが、
実際の発音でも、「ケイ」と発音することが多いです。
通訳するとき、一番難しいのが桁数の多い数字でした。
べらべらっと言われたときに、急いで書き出す。
そしてそれを、要求される言語で読み直す。
会議に出てる人たちは、
おおまかな試算が頭に入っている人たちなので、
通訳が少しぐらい間違えても、
最終の詰め以外では大して問題になりませんでしたが、
数字を取るのはいつもドキドキでした。
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