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使える不動産英単語 #20ー「T」は「権利書」  T for “ Title Deed”

楽しい不動産英単語のVol.1~Vol.26で、ざっと不動産英単語と、その背景となる状況を見てきました。

ここでは、グルメ英単語のシリーズと同じく、「使える不動産英単語」シリーズとしてA~Zを見ていきます。毎週木曜日にアップ予定です。よろしくお願いします。


それでは、「T」

Agent :  Now everything's set.  Please enjoy your new premises.

Bill : I’ve got the key but did I get the title deed?

Agent : It was attached at the bottom of the e-mail sent yesterday.  You need the password to open, which was sent in the separate e-mail.

Bill : Oh, I see, I see.  I found it now.

不動産屋 :これで全て揃いました。どうぞ新しいお家を楽しんでください。

ビル :鍵はもらったけど、権利書は?

不動産屋 :昨日お送りしたEメールの最後に添付してあります。開封に必要なパスワードは別メールで送りました。

ビル :ああ、わかったわかった。見つけたよ。

ということで、

T for “Title Deed ”

権利書/権利証

にしてみました。

Title には数多くの意味があります。
「表題」「称号」「爵位」「肩書き」「チャンピオンのタイトル」、などなど。
他には、ここで出てきたように、
「正当な権利」「主張し得る資格・権利」などがあります。

You have the title to the estate .
あなたにはその土地の所有権がある

となります。

またDeed ですが、
「行為」「功業」などと共に、「正式な証書」「権利証書」
という意味があります。

硬い言い方ですが、定型で
Do a good deed
善行を成す
などに使われます。

また、権利書の意味では、
不動産だけでも、Title Deed 以外に、
Grant Deed   助成証書
Mortgage Deed  住宅ローン証書
などなど、たくさんの証書があります。


不動産を取得するための住宅ローンには、

権利証が欠かせません。
ロケット住宅ローンのウェブサイトに
参考となる説明があるので引用します。

Title Vs. Deed, Explained

A title and deed are similar in that they both involve property ownership, but they differ in their appearance, overall intent and how they come into play during the closing process.

A title is a concept used to discuss ownership of a home, whereas a deed is a physical document proving the ownership – or, the title. Since the deed is tangible, it transfers the title from the seller (commonly referred to as the grantor) to the buyer (otherwise known as the grantee). The grantee will receive the title to the property and the associated deed at the closing phase of the home buying journey.

www.rocketmortgage.com

<訳>
権利(タイトル) 対 証書(ディード) の説明

権利と証書は、どちらも財産の所有権に関わる点で似ていますが、実際の形や全体的な意図、また完了手続きにおける機能において、違いがあります。

権利は家の所有権を述べるときに使われる概念ですが、証書は、所有権つまりタイトルを示す、物理的な書類です。証書は有形であるため、売り手(一般に譲渡人と呼ぶ)から買い手(または譲受人)へ権利を譲渡させます。譲受人が、不動産の所有権に関連する証書を受け取ることで、住宅購入の完了段階となるわけです。

いかがですか?
権利は概念で、
権利書となったら書類という物なんだなあ、
という単純なことも、
引き伸ばして書くと
このようになるのでしょうか。


日本では不動産の売買の後に、

所有権の移転を証明するため
法務局が「登記済権利証」を発行するので、
お金の移動と同時に、
通常は司法書士を頼んで、
登記手続きをしてもらいます。
ですので、
権利証というより、
「不動産登記」の方が、
耳に馴染んでいるかもしれません。
といっても、
登記簿は法務局で申請手続きを経めば、
不動産の所有者以外でも閲覧することができます。
しかし、
権利証は、
所有権の移転に伴って一回きり発行される証明書なので、
大事にしまっておかなければなりません。
また、平成18年、
つまり、2006年以降は、
それまでの登記済権利書から、
「登記識別情報」という
コンピューター化された識別番号が発行されるようになりました
が、扱いはほとんど同じで、
大事に保管する必要があります。
目隠しシールを外して中を見る必要はないので、
不動産の所有権移転の時まで、
盗まれたり、情報を盗み見られたりしないように、
大事に保管する必要があります。


*Photo by55hirokky様、
素敵なアールデコの写真、ありがとうございます。
使わせていただきました。

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