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陸上自衛隊で受けた操縦教育①

さて、今回は私が受けたヘリコプターの操縦教育のはなしです。

「幹部航空操縦課程」とは、その名の通り防衛大学校や一般大学を卒業し入隊した幹部候補生のうち適性検査を経て選抜され、航空科職種に配属された者が受講(陸自では「入校」といいます。)する課程教育です。
この課程では、国家資格である「事業用操縦士(回転翼)」の資格取得が最大の目的で、併せて陸上自衛隊の操縦士として身につけるべき知識と技能をわずか1年2ヶ月という短期間で文字通り“叩き込まれ”ます。

12名の同期生と寝食を共にしながら、初めて学ぶ航空工学、航空力学、航空気象などの授業は物理が苦手で理系クラスにいながら大学受験で文系学部を選択した私にとっては非常に辛いものでした。
しかも、衣食住を保証され、お給料を頂きながら資格取得をするため「絶対に不合格になるわけにはいかない」というプレッシャーもあり、精神的にかなり追い詰められたことを鮮明に記憶しています。

操縦訓練が始まるまでの2ヶ月間で国家試験に必要な科目を、私たちの理解度はともかく、一通り終わらせた教官に「3ヶ月後に国試の学科受けてもうから、全科目一回で合格できるよう勉強しとくように。」とだけ伝えられ私の辛いながらも平穏の日々は終了しました。

そして・・・
2010年12月16日
忘れもしない初フライトの日を迎えます🚁

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