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多摩スポーツ議連 研修会「総合型地スポーツクラブ」について

 多摩スポーツ議連で講師を招いて研修会を実施(2022,12,19あきる野ルピア)しました。講師は一般社団法人あきる野市総合型地域スポーツクラブASport(アスポルト)理事長 高岸祐幸氏。主に「総合型地域スポーツクラブ※」についてお話いただきました。

研修の様子(あきる野ルピアで開催)
※人々が、身近な地域でスポ-ツに親しむことのできる新しいタイプのスポーツクラブで、子供から高齢者まで(多世代)、様々なスポーツを愛好する人々が(多種目)、初心者からトップレベルまで、それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる(多志向)、という特徴を持ち、地域住民により自主的・主体的に運営されるスポーツクラブ。
スポーツ庁HP↓↓↓
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop05/list/1371972.htm

 日本において、スポーツの普及は企業と学校が担ってきました。大企業が選手を雇用し、生活の安定を保証し、強化費用を負担することでスポーツは大きく発展しました。また、学校の体育施設の利用と教職員の無償の指導により部活動は推進され、スポーツ実施率は大きく高まりました。

 しかしながら、企業と学校がけん引してきた日本のスポーツは、岐路に立っています。例えば、景気の後退により企業実績が悪化し廃部となったり、教職員の働き方改革や少子化により部活動が成立しにくい状況が生じたりしています。

 さらには、こうした問題を背景に、本来スポーツは、生涯にわたって人生を豊かにするツールであるはずのものが、勝利至上主義によって一部のハイスペックな身体能力を備えた人が期間限定(引退まで)で行うことになってしまっているとのことでした。

「総合型地域スポーツクラブ」は、こうした日本のスポーツ環境を改善に導き、地域課題解決の切り札となるとのことでした。しかしながら、各自治体で展開されているその取り組みは、なかなかうまく行っていないのが現状です。
 国や東京都からの活動支援のための助成金の配分などの課題はもちろん、体育協会、スポーツ推進委員、健康推進委員などの既存の関係機関との連携、さらには無償・有償ボランティアによる質の高い指導者の確保などなど、多くの課題があります。講義内容を参考に、議論を深め政策提言につなげていきたいと思います。


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