あるところに、スピカという男の子がいました。 森の奥の小さな家に、おばあちゃんと2人で暮らしています。 スピカには、お母さんがいません。 先月、重い病で天国へと…
少女は、いじめっ子たちに追いかけられていた。 それは、母親に頼まれてチーズを買いに出かけたときのこと。 グラシアおばさんのブルーベリー畑の前を歩いていたら、どこ…
コハナ
2024年5月4日 22:29
あるところに、スピカという男の子がいました。森の奥の小さな家に、おばあちゃんと2人で暮らしています。スピカには、お母さんがいません。先月、重い病で天国へと旅立ちました。スピカは、お母さんがとても大好きでした。 天気のいい日は、見晴らしの良い丘の上でピクニックをし。具合が悪いときには、大好物のすりりんごを作ってくれて。そして毎晩、素敵なお話しを聞かせてくれたのです。お
2024年4月30日 17:04
少女は、いじめっ子たちに追いかけられていた。それは、母親に頼まれてチーズを買いに出かけたときのこと。グラシアおばさんのブルーベリー畑の前を歩いていたら、どこからともなく泥団子が少女の右頬に当たった。驚いて辺りを見回すと、向かいの塀からいじめっ子たちが顔を出し、少女を見て大笑い。そして気づいたら森の中へ。薄暗い木々を抜けた先で、少女は立ち止まった。少女の目に映ったのは、透明感